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手乗りネコ耳少女観察日記5 2014年4月15日

「手乗りネコ耳少女観察日記」では季節にちなんだ「ネタ」を募集しています。

必ずとはいきませんが、出来る限り取り入れますので何かあればリクエストお願いします。

手乗りネコ耳少女観察日記5 2014年4月15日


 完全に日常の一部と化した手乗りサイズのネコ耳少女と出会ってから早二ヶ月。

 ここ一カ月は本当に「日常」を送ることが出来た。

 さて、今日もそんな「日常」が始まる。

 朝起きると、少女はいつも先に起きている。

 おはようと声を掛けると、少女はにっこりとほほ笑んだ。

 朝食を用意し、テレビを付け、二人で食べる。

今日はお花見特集のようだ。

 それを見ていた少女がこちらを見つめてくる。

 分かっている、お花見がしたいのだろう。

 どう言う訳かこの少女は季節の行事に毎回興味を示す。

 しかし花見か。

 ずいぶん長い間やって無かった気がする。

 この機会に久しぶりにやってみるのもいいかもしれない。

 よし、今日は花見に行こう。

 その旨を伝えると、少女は例のまるで歓声を上げるかのように口を大きく開け、喜んでいる。

 朝食を食べ終え、早速準備をする。

 まずは服だ。

 前に見つけた通販サイトもあったのだが、もう一度だけ作ってみた。

 水色のパーカーに同色のスカート。

 何色か候補はあったのだが、この少女には水色が良く似合う。

 早速少女に着てもらう。

 スカートは腰回りの調整が不安だったが、何とか大丈夫だったようだ。

 新しい服を着た少女は、ぴょんぴょんととび跳ねている。

 お気に召したようでなによりだ。

 さて、次は弁当を作る。

自分用のものはそこそこに、少女用のものには手を込める。

 少女の食べられるものは限られているので、味での勝負をあきらめ、見て楽しめるものを作る。

 果物を中心に、飾り切りを施す。

 数十分後、小さな容器の中にお花畑を作ることが出来た。

 我ながらよく出来たもんだ。

 あとは飲み物だが、さすがにアルコールを持っていくわけにもいかないので少女の好物であるリンゴを絞り、フレッシュジュースを作った。

 ちなみに、少女が来てから家の食糧庫は果物でいっぱいになっている。

 さて、朝食を終えてすぐに作業に取り掛かったわけだが、これにはちゃんと理由がある。

 一応家の近くにはそれなりに人の集まる公園があるのだが、少女をそこに連れて行くわけにはいかない。

 いつもの公園にも桜が無いことは無いのだが、花見というからにはもっとたくさんの桜がある所が良いだろう。

 と、いう事で。

 少し遠くなるが、ほとんど人の来ない桜の隠れスポットである川の上流まで行こうと思っている。

 普通ならバスを使うのだが、少女を連れたままでは乗りづらい。

 ならば川沿いの桜並木を見ながら上流まで歩いていこうではないか、と。

 作ったお弁当をカバンに入れ、少女にもそこに入ってもらう。

 外の景色が見えるようにチャックは半分ほど開けておくが、もし人が来たらすぐに隠れるようにと釘をさしておく。

 扉を開け、外に出る。

 花見をするにはちょうど良い気温だ。

 まずは川へ向かう。

 河原には桜並木が広がっていた。

 景色を見つつ、上流へと進む。

 そろそろ歩き疲れたという所で、よさそうなポイントに着いた。

 周りに人はいない。

 少女を外に出す。

 カバンの中は少々窮屈だったらしい。

 移動方法には改善の余地がありそうだ。

 さて、歩き疲れて空腹感も出てきた所で作ってきたものを取り出し、少女に渡す。

 中身は少し偏ってしまっていたが、崩れると言うほどでもない。

 なんだか少女から今までにない視線を向けられた。

 これは……「尊敬」、だろうか。

 もしかしたら料理がしてみたいのかもしれない。

 今度簡単なものから教えてみようか。

 とりあえず二人並んで河原に座り、お弁当を食べる。

 川のせせらぎ、鳥の鳴き声、風に揺れる桜の音。

 こうして耳を済ませてみると実に様々な音が聞こえてくる。

 ふと少女を見てみると、なんとも言えない表情をしていた。

 なにか、言葉では言い表すことのできないなにかを感じ取っているように見えた。

 それからしばらくはそこで過ごしていたが、そろそろ日が沈む。

 しばらく、とは言ったが、ずいぶんと長い間そうしていたようだ。

 少女も満足そうだったので、帰宅する。

 家に着いてからは、久しぶりによく歩いたせいで疲れていたので、簡単に夕食を済ませ、風呂に入る元気もなく、少女と二人、眠りに落ちた。




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