手乗りネコ耳少女観察日記23 2015年6月20日
6月とはいえ暑くなってきましたね。
ということで真夏になる前に一度衣替えです。
「ねぇ、そろそろこの格好じゃ暑いんだけど……」
確かに今のナズナとスズナの服装は、まだ冬服そのものだった。本格的な夏になる前に中間の衣替えが必要そうだ。
と、いうことで、いつもの通販サイトで注文しようと思ったのだが、さすがにそんな中途半端な服はなかった。
まぁもともと本当に着ることを想定されていないので文句を言うことはできない。
結局、自分で作ることになった。
「……ホントに器用よね、アンタ」
さて、作るとは言ったものの、何を作ろうか。
数分間悩んだ末に、上は少し丈の長いシャツに、下はタイツに決めた。
……が、タイツを作るのが予想以上に難しい。
靴下を長くしたようなイメージだったが、いざ作ってみると、どうしても形が崩れてしまう。
結局、シャツはすぐに作れた物の、タイツにはかなりの時間を要してしまった。
「シャツは二人とも白なのに、タイツの色は違うのね」
スズナには黒の、ナズナには白のタイツを作った。
…………どうしても初めのイメージが頭から離れなくて。
「まぁ、いいんじゃない? かなり頑張ったみたいだし」
実は、形の参考にいろいろと検索していたときに、例のサイトでタイツだけは売っていたことを見つけたのだが、結局自分で作り上げてしまった。
小さいものを作るのは好きだし、なによりも作っているところを終始二人が見てくるのがかわいくて、つい続けたくなってしまう。
「……ほかにやることがないだけよ。そういえば、せっかく作っといてもらってなんだけど、これ、少し違和感があるのよね……なんか、落ち着かない」
違和感、か。
シャツは以前のものと変わりないはずだから、タイツだろうか。
確かになかなかに難しかったが、それなりの仕上がりになったはずだ。
「確かに履き心地はいいんだけど……なんかむずむずするっていうか…………」
ナズナも同意見らしい。
…………あ。
「……どうしたのよ」
普通のタイツを参考にして作ったから1つ忘れていた。
尻尾のことを。
「あー、どうりで……」
その後、なんとか手直しをし、気がついたら夜になっていた。
「いや、普通これだけのものを1日で作れるのはすごいと思うわよ? …………ひゃ!? ちょっ! シッポ触んないでよっ!?」
…………猫は尻尾の付け根が気持ち良いというが、どうやらスズナも例外ではないらしい。
試しにナズナも撫でてみると、脱力したように気持ちよさそうだ。
スズナは特に敏感なのかもしれない。
「ちょっ! もう、わかったから! やめっ! にゃー!?」




