手乗りネコ耳少女観察日記15 2015年1月1日
元旦。
ナズナに起こされ、目を覚ました。
時刻は日の出前。
初日の出が見たかったらしい。
ベランダの向きが東向きなので、部屋から出る事なくみられるだろう。
「私は別によかったのに…………眠い」
初日の出をみるナズナの目は輝いていた。
なんだかんだ言ってたスズナも静かに日が昇るのを見つめていた。
初詣に行きたいとナズナが言うので、近くの神社に行くことにした。
祀られているのは八百万の神。
神社、といっても規模は小さく、無人で、年間通しても行事などは無い。
お参りを終えた後も、しばらく神社に居座っていた。
もちろんクリスマスの時のマフラーを巻いて来ているので、人気の無い神社の境内に揺れる三つの赤いマフラー。
「雪、降ってきたわね」
スズナの言うとおり、ちらほらと雪が降り始め、体感温度も下がり、寒くなってきたので部屋へ戻った。
昨日の内に詰めておいたお重を出し、特製のおせちとお雑煮を食べる。
「これは……お年玉のつもり?」
二人にお金を上げてもどうしようもないので、ポチ袋にはお菓子を入れておいた。
反応が素直なナズナと、素直ではないスズナ。
「なっ、べ、別にうれしくないとかそういうのじゃないくて…………」
…………スズナは現金の方が良かったのだろうか?
「そんなことはっ! う~!」
少し意地悪しすぎたようだ。
「別に、アンタがあやまる事じゃないでしょ。…………ありがとう。うれしかった」
素直なスズナはとても可愛かった。
「う~!」
すごろくやふくわらい、かるた等で遊んでいるうちに時間が過ぎて行く。
こんなに楽しいお正月はいつぶりだろうか。
今年は一年、二人がいれば楽しい年になりそうだ。
2015年突入で15話…………すいません、語呂とか考えてました……。




