↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
43/43

新・バビロン 第1巻|第十四章:戦略路線

公式イメージ: https://neobabylon.icareu.tw/assets/serialization/neo-babylon/book-one/chapter-14/part-01-eden-airfield.jpg

イーデン火山口の内部、広大な駐機場には、数台の異なる形態のビークルが微光の中で静かに佇んでいた。これらのビークルはすべて、「香火」が過去千年の歳月の中で黙々と造り上げてきたものだった。来たるべき聖戦に備え、人類文明と新世界の火種を運ぶために。


駐機場の片隅で、トビー、ショウタ、シャーロット、そしてラファエルの四人は、戦術会議卓を囲んでいた。卓の中央には AR の立体戦術マップが投影され、空間全体には、戦いを生き延びた後の静けさと、新たな旅路へ踏み出そうとする緊張感が漂っていた。


短い祝宴と休息を経た今、彼らは次の行き先を決めなければならなかった。今回、トビーはもはや個人の判断だけに頼ってはいなかった。彼には信頼できる仲間とチームがいる。彼はしばし沈思し、ヘルメス AI-0 から得た啓示を三つの明確な選択肢へと整理して、皆に静かに語り出した。


「ヘルメス AI-0 と深く対話して、僕の中にあった多くの疑問が解けた。そして、これからの目標もさらに明確になった」トビーの声は落ち着いていた。「今いちばん急ぐべきことは、チームの実力をできるだけ早く引き上げることだ。そのために、目の前には実行可能な道が三つある」


彼は腕を伸ばし、戦術スクリーンの西半部に広がる最も大きな赤い区域を指し示した。


「第一の道――先制攻撃。AI-07 天霸の紫禁城を目標にできる。あそこは先の戦役で戦力を消耗している。僕たちはこの機会を利用して自ら打って出て、『感召』によって、さらに多くの独立演算チップを奪取する。これは、僕たちの陣営の力を急速に強化する最も直接的な方法だ」


「その案に賛成します」ラファエルはうなずき、自信に満ちた口調で言った。「私はすでに天王・岳飛のために、新たな機体の構築を始めています。StarGate の膨大な演算力と、イーデン内部の火山から尽きることなく供給されるエネルギーがあれば、さらに多くの独立演算チップを獲得できる、あるいは返生した武将がさらに加わるなら、我々に最大の即戦力をもたらすでしょう。それこそが、私がイーデンに最も貢献できる分野でもあります」


続いて、トビーは手を古日本列島の方向へ向けた。


「第二の道――巨聖獣を探す。僕が神龍と結合したとき、地球上にいる他の巨聖獣のエネルギー周波数を感知した。彼らは『香火』が僕たちのために備えてくれた戦力だ。彼らを得て初めて、僕たちは始祖長老たちに対抗できる。そして、僕たちに最も近く、かつエネルギーの揺らぎが最も巨大な地域がここ――現在『鬼の群島』と呼ばれている古日本区域だ」


「賛成!」ショウタはすぐに興奮して手を挙げた。目には期待の光がきらめいている。「僕も自分の巨聖獣を見つけたい。そうすれば、みんなと肩を並べて戦える!」


最後に、トビーは手を引き、彼らの足元にある、この堅牢無比な火山要塞を見つめた。


「第三の道――基地に留まり、鍛錬を強化する。僕たちには神龍と火鳳凰がいるけれど、まだ契合度は十分じゃない。僕も開戦前のわずかな時間をつかんで、急いで修練を強めたい。同時に、現段階の基地防衛を固め、敵の奇襲に備えることもできる。敵の第一波攻撃は、もうすぐ来ると僕は予想している」


シャーロットは優しく右手を挙げ、支持を示した。「私は三つ目の案に賛成です。火鳳凰の内に巨大な潜在力が秘められているのを感じます。でも、私はまだそれを完全には引き出せません。十分な準備がないまま未知の領域へ向かえば、危険を増やすだけです」


三つの案は、三つのまったく異なる戦略と哲学を表していた。


急進的な攻撃主義――敵陣を突き、戦力を奪取する。そこには巨大なリスクが伴う。


積極的な探索主義――新たな仲間を求める。ただし成果が得られるかは未知数だ。


堅実な防御主義――着実に己を高め、基地の安全を確保する。


飛空艇は指令を待っている。イーデン陣営の最初の選択は、どのような開局となるのか。


端末データ統計シミュレーション中~


第一巻 終

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。