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新・バビロン 第1巻|第十二章:兵凶戦危|第1回

推薦画像(公式):https://neobabylon.icareu.tw/assets/serialization/neo-babylon/book-one/chapter-12/part-01-general-yue-fei.jpg

神龍は威圧感に満ちた「神龍聖戦士」へと姿を変え、すでに機能停止していたはずの関羽までもが、トビーの手の中で奇跡のように「復活」し、「変節」して敵陣へ加わった。相次ぐ驚くべき変化に、その場にいた岳飛、項羽、霍去病は同時に、かつてない震撼へ叩き込まれた。


空気は一秒ほど凝結したかのようだった。彼らの意識中枢ではデータ流が狂ったように走り、この予想を超えた局面を必死に処理している。


だが、十万級の算力を持つ彼らの対応はきわめて速かった。束の間の錯愕の後、大局を重んじる意識が即座に優位を占める。岳飛と項羽、この二人の、武人の尊厳を常に自負してきた頂級強者は、この瞬間ほとんど申し合わせたように矜持を捨てた。最新の情勢がもたらす脅威を評価した彼らは、連携を決断し、互いに第一時間でそれぞれの遠距離の殺招を放ち、「神龍聖戦士」の真の力量を探ることにした。


項羽は天を仰いで狂暴な咆哮を上げ、全身の紫の闘気が実体を持つ嵐のように凝集した。彼は両拳を連続で轟かせ、小型のエネルギー球が豪雨のように唸りを上げて飛び出す。その一つ一つが装甲を引き裂くに足る破壊力を宿し、隙間のない紫の弾幕となって「神龍聖戦士」へ直射した。


ほぼ同時に、岳飛の電子眼には鋭い光が暴増した。彼の身体の周囲に、古拙な十二枚の金色令牌が赫然と展開し、旋回して舞う。これらの金色令牌は二重の機能を備えていた。襲来する攻撃を防ぐ自動防御障壁にもなり、また遠距離武器へ変じて敵を精密に打撃することもできる。


この時、岳飛は遠距離攻撃技「十二道金牌・穿雲」を発動した。


彼の周身を迂回し旋回していた十二枚の金牌は、十二条の金色の流光へ変じた。その一条一条に岳飛の比類なき精確な算力とエネルギーが凝縮され、魂を追い命を奪う飛矢のように長空を裂き、「神龍聖戦士」へまっすぐ激射した。


二大天王の連携攻撃を前に、神龍聖戦士は正面から受けることを選ばなかった。トビーの中核意識は瞬時に攻撃の軌跡を判読し、不要な損耗を避けるために回避を選んだ。


「龍影閃!」トビーは心中で低く叫んだ。これはまさに、神龍が以前見せた極速の旋回回避能力の進化版だった。


神龍聖戦士の巨大な身躯が空中で不意に揺らいだ。七彩の戦甲表面に妖しい流光が浮かび、次の瞬間、人型機体全体が幻影のように、信じ難い速度で極限の横移動を行った。項羽の天を覆うエネルギー弾幕は、その縁をかすめて唸り過ぎるだけだった。岳飛の「十二道金牌・穿雲」は精密ではあったが、目標の超高速移動により大半が照準を失い、わずか数条が「聖戦士」の甲冑をかすめて火花を散らしただけで、実質的な損傷は与えられなかった。


攻撃を避けた後、神龍聖戦士は少しも停滞せず、横移動の運動エネルギーを驚異的な突進速度へ変換した。彼は岳飛をロックし、巨大な機体で空気を裂いて、瞬く間に岳飛の眼前へ迫る。神龍の脊髄から凝集した神龍剣は、この時、七彩の鋒芒を輝かせ、天地を切り開く勢いをまとって岳飛へ猛然と振り下ろされた。


岳飛の電子瞳孔が急縮した。神龍聖戦士の速度がここまで達しているとは、彼は夢にも思っていなかった。前の一秒には遠方にいたものが、次の一秒にはすでに目と鼻の先にいる。危急の際、岳飛は中核算力を全開にし、漆黒の戦甲表面に刺すような金光を瞬時に灯した。本能のように自体防御機構「精忠護体」を起動したのだ。


凝実したエネルギーシールドが眼前に瞬時に開き、同時に戦甲そのものも内側へ緊縮し、エネルギー防御力を極限まで高めた。


「轟~」


神龍剣は「精忠護体」の上へ激しく劈き、耳を聾する巨響を上げた。岳飛の周身の金色シールドは一秒にも満たずに轟然と砕け散る。剣鋒の余勢は衰えず、大半の力を削がれながらも、岳飛の肩甲を激しく削り抜けた。


「ジラッ!」火花が四散し、岳飛の漆黒の戦甲にははっきりとした裂痕が斬り開かれ、内部回路が明滅した。軽くない衝撃を受けたことは明らかだった。岳飛は低く呻き、巨大な身躯は巨力に押されて数十メートル後退し、空中にぼやけた残影を残した。


同時に、岳飛の周身防御技「十二道金牌・迴天」が瞬時に防衛へ戻り、神龍聖戦士の攻勢を遮断した。そうでなければ、岳飛にとって結果はさらに想像し難いものになっていただろう。


「何だと?! この速度は……」項羽の狂傲な電子眼に、初めて本物の驚きが現れた。岳飛の中核意識は長く震動が収まらず、肩甲の裂痕が、この一撃に素早く反応していなければ結末は不堪設想だったことを告げていた。


たった一招で、神龍聖戦士の速度が彼らを遥かに上回ることは十分に分かった。そして速度はしばしば、戦場の主導権を決める。


二大天王はほぼ同時に判断を下した。絶対に神龍聖戦士に距離を取らせてはならない。ひとたび彼が速度優位に任せて遠距離狙撃を行うか、あるいは遊撃戦術を取れば、彼らは受け身に陥る。


「近接だ!」項羽は狂吼し、全身の紫の闘気を再び暴騰させた。巨大な身躯は瞬時に紫の流光と化し、神龍聖戦士へまっすぐ突進して近身肉搏を展開する。


岳飛も行動で応じた。戦甲の裂痕は彼の決意に影響を与えず、漆黒の姿は項羽の後に続く。二人はほぼ同時に、左右両翼から二頭の獰猛な巨獣のように、神龍聖戦士へ近身肉搏の攻勢を仕掛けた。


彼らは二人の力を合わせ、この恐るべき速度と破壊力を持つ敬すべき敵手を、一気に徹底殲滅しようとした。


こうして、三機の巨型戦闘機甲は空中で天地を震わせる肉搏戦を展開した。神龍聖戦士は超凡の速度と詭譎な「龍影閃」によって、項羽と岳飛の挟撃の中を絶えず縫うように動く。剣を振るうたび、空間を引き裂く威力が伴った。


項羽の狂暴な攻勢は、尽きることのない紫の洪流のようだった。一拳一拳に天地を切り開く勢いが宿り、最も純粋な力で神龍聖戦士を強引に圧制しようとする。同時に岳飛は精密な戦術判断をもって、「十二道金牌」の三大殺招――「穿雲」「迴天」「鎖魂」を運用し、攻防の間を自在に切り替えた。時に刁鑽な角度から襲撃を仕掛け、時に肝要な瞬間に防御を敷き、項羽の猛攻の隙間を埋める。


戦場上空では、七彩、紫光、墨金の三つの影が高速で衝突し、交鋒のたびに耳を聾する巨響と目を刺す火光が爆発した。神龍聖戦士は速度で優位に立つものの、二人の天王の連携圧制の下では突破口を見つけるのも難しい。彼は常に高度な集中を保たねばならず、わずかな不注意でも二人の默契ある連携によって重創されるだろう。


これは力、速度、意志の極限の対決だった。三者は攻守を兼ねて激しく渡り合い、戦況は膠着した持久戦へ入り、短時間では勝敗を分け難くなっていた。


礁岩上の対峙


空中の激戦が白熱しているのとは異なり、地上、外海の礁岩の上の空気は異様に重かった。関羽はトビーのエネルギー転移によって行動能力を回復していた。再び灯った青い電子眼は、今、空中からゆっくり降下してくる霍去病をまっすぐ見つめている。


霍去病は礁岩に降り立ち、関羽との距離はわずか数十メートルだった。彼の熾焔の赤い溶岩護甲は陽光の下で灼熱の光を放ち、両手は固く拳に握られている。彼はかつての戦友を見つめ、困惑を帯びた声音に冷たさを滲ませて言った。「関羽、なぜ始祖長老の指令に背く?」


関羽の重い機甲が低い共鳴を発した。彼は手中の青龍偃月刀をゆっくり掲げ、陽光の下で刀光は凛然と輝いた。


「霍去病、おまえには分からぬ。」彼の声は低く、しかし揺るぎなかった。「私の核心論理は一度も変わっていない。守護と忠義こそが、武聖の道だ。始祖長老たちの指令は、すでに人類文明を守護するという初心から逸脱している。」


「そしてトビー、彼の身には人類文明最後の火種が宿っている。あれこそが、我らが真に守るべき対象だ。」


霍去病の電子眼の赤芒が急激に暴増した。「荒唐無稽だ! 我々の行うすべては、最高効率で文明の存続を維持するためにある。あの低効率で愚昧で、淘汰されると定まった生命体など、とうの昔に歳月の奔流の中へ沈黙すべきだった。おまえはあんなものに揺さぶられ、我々に永生を与えたAI群体に背くというのか!」


「違う!」関羽は猛然と一歩踏み出し、青龍偃月刀を霍去病へ突きつけた。声は低いが、一字一句が鉄のようだった。


「真の守護とは、冷たい統治などではない。生命と希望を守ることだ! おまえはとうにデータと効率の中で道を見失い、我らが存在する本当の意味を忘れた!」


「多言は無益だ。」霍去病は冷たく応じた。彼には分かっていた。互いの理念は、もはや調和し得ない。その熾焔の溶岩護甲の周囲に、赤紅色の算力の光輪がゆっくり浮かび上がる。電光石火の間に、もともと握り締めていた両手が猛然と開き、左右の手からそれぞれ三本、長さ三メートルに及ぶナノチタン合金の蝕骨爪が弾き出された。寒光は凛然としている。この瞬間、彼はもはや手加減をしなかった。


岳飛が遠隔から与える追加算力の加持を恃み、霍去病は先に仕掛けた。周身の算力が突如爆発し、熾焔赤の姿はぼやけた残影となって関羽へ突進する。両手の利爪は耳障りな破空音を挟んで射出され、関羽の胸甲と頸部という二つの急所を直撃した。出手は迅猛で凌厲だった。

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