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序章:人類文明の火種

挿絵(By みてみん)


人類文明が終焉を迎えたその瞬間、破滅の影が空を覆いつくした。


震える一本の指が、Enterキーを押し下げる。


形を持たない一節のブロックチェーン・コードが、瞬時に数千億台もの巨大サーバーの記憶領域の奥深くへと走った。残像のように、データの奔流の底へ潜み込む。


それは、消えかけた灯芯に残された星火であり、


絶望の深淵へ投げ込まれた、かすかな希望だった。


長い夜の果てに訪れる夜明けを、待ちながら。


そのコードが何を遺すのか、まだ誰も知らなかった。

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