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ミッションスタート!


ぜい、ぜいと息を切らして、バナナ、キャンディー、サクの三人は天国楽園のてっぺんへとたどり着いた。

もっとも、息を切らしていたのはバナナ一人だったのだが。

「お疲れ様。じゃあこれから天園神からのミッションをこなしてもらいましょうか」

ちょっと休憩させてと縋るバナナを無視して、サクは続ける。

「最初は……そうね。あの針山から登ってもらいましょうか」

「は、はりやまぁ!?」

「よしきた!」

「なんでキャンディーはそんな楽しそうなの!?」

「最高記録で登って俺たちの存在を知らしめてやるのさ!またとないチャンスだろ!?」

「キャンディーは現実世界で十分有名だと思うんだけどなぁ」

「ほらほら、お喋りはそこまで!行くわよ!」

先導するサクに続いて、二人は歩く。

ここでバナナはあることに気付いた。

「そういえば、ここ思ったより人いないね」

「そりゃああの階段登ってまで生き返りたい奴がどれだけいるかって話だよ」

まるでここの管理者のような口ぶりでキャンディーが言った。

「なんでそんなことまで知ってるのよ」

「調べ尽くしたからな」

「そんなの調べてわかることでもない気がするけど……まあいいわ。ここよ」

バナナはゆっくりと頭を持ち上げて、針山の頂上を見た。

「あ、あんなに高いの……!?」

「さすが山というだけあってしっかり作ってんなぁ。さ、バナナ、行こうぜ!」

「キャンディーってこんなキャラしてたっけ……」

前との変貌ぶりに驚きながら、バナナは針山を前にして固唾を飲んだ。

これは並大抵の覚悟では登れない。

「ではルールを説明します……と言ってもあなたは聞く必要ないと思うけど。バナナの為に説明するわね。これは高さ300メートルの針山です。針と言っても、刺さったら血が出るみたいなそんな危険なものじゃないから安心してね。ロッククライミングならぬ針クライミングだと思ってもらえればいいわ。途中で落ちたり制限時間内に反対側まで降りれなかったらアウト。二つ以上アウトになったら池球に戻れなくなるから気をつけて。あと、ここでは喉が渇いたりお腹が減ったりすることはないからそこは安心してね」

キャンディーに教わりながらストレッチをして、バナナはキャンディーと共にスタート地点に立った。

「制限時間は二日間よ。頑張って。じゃあ用意、スタート!」


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