84 勇者、孤児たちの食事をたかる
すみません
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気が付いて教えてくださった親切な方に感謝します
「お腹一杯食べさせて貰いな!」
そう言うと市場の人間達の顔色が変わった
そりゃそうだ
孤児が100人くらい集まってきているのだ
そんな大人数の子供達に毎食たかられに来られたらたまったものではないだろう
まあ市場は広いし大きいのでたくさんの店がある
持ち回りでやればなんとかなるだろう
・・・たぶんだけど(にやり)
人のことを非々人呼ばわりしたんだ
さぞかし立派な人なんだろう
お腹を空かせた孤児にご飯を食べさせるくらい楽勝だよね
「おや、自分の家族に食べさせる分は買えてもひもじい思いをしている孤児に買う金はない?人でなしだね」
そう言ってやると買い物をしていた奴らはそそくさと立ち去っていった
おかげ?で市場は朝の掻き入れ時だというのに道には誰一人居なくて閑古鳥が鳴くようになった
人を責めていいのは責められる覚悟がある奴だけだぞ
今度会った言ってやろうと思う(笑)
困った顔をしている朝一の露店の店主たち
一心不乱に食べる孤児の集団
それを見守る勇者
どうしてこうなったんだろうね(嗤)
このままたかり続ける日々を送ってやろうと思っていたんだがそうもいかなかった
「勇者様、孤児たちはこの町の教会の孤児院に入れようと思うのですが・・・」
第一王子の側近が近寄ってきたと思ったらそう言ってきた
そう言えば第一王子の側近は事態の収拾のために奔走していたっけ?
意外に優秀だよね
この側近
まあ暗殺と毒殺の嵐の真っただ中にいる第一王子にべったりとくっついているんだ
それくらいできて当然だろう
ずり下がったメガネをクイッと押し上げながら
「あくまで側近ですから」
とかいうセリフが似合いそうだ
・・・頼んだらやってくれるかな、物まね
話を戻そう
第二王子の派閥の貴族の領地なんだが、勇者様が居座るおかげ?で誰も後釜になりたがらないらしい
そりゃそうだ
いつ爆発するか判らない危険物がある領地を治めたい人間なんていないものな
だから第一王子の側近が代理で事態の後始末をしているらしい
・・・下っ端というのは大変だね
そんな側近の元には
町のみんなにたかる孤児たち、というかたからせている勇者様をなんとかしてくれ!
と町中から声が上がっているんだとか
なにせこの街にくれば食べれると噂が広がり近くの村や町からも孤児が集まってきているのだ
そのうち孤児の方が住人よりも多くなることだろう
その前に第一王子の側近なんだからなんとかしてくれ!
いや、集まったとしても何とかしてくれ
だそうだ
・・・宮仕えは本当に大変だよね
という訳で急遽この街の教会がやっている孤児院 ~ちなみに前領主が寄付金をケチったせいで開店休業~ を立て直しただそうだ
あと、それだけでは孤児全員を収容できないから近隣の町の孤児院にも声を掛けたそうだ
第一王子の側近の話を要約すると
そこに行けば固くてボソボソの黒パンと野菜ばかりで肉が全然入っていないスープが毎食食べられる(おかわりはなし)から行って欲しい
だそうだ
まあ落としどころとしてはこんなところかな
いつまでも孤児の相手をしていられないし
え?
何やるかって?
水戸〇門みたいに諸国漫遊して悪人を懲らしめるんだよ
いや暴れん坊〇軍の方かな?
本当は仕事人のようにかんざしをひと回しして脊髄にブスリの方がいいんだけどさ
でも第一王子と約束ちゃったんだよ
1年間人を殺さない、って
え?
なんでそんな約束したかって?
その方が面白そうだからだよ
おたくならば死ぬまでにしたいことリストの一つである
逆刃刀とか作って一度に100人くらいのお貴族様の手先を一瞬のうちに打ちのめす
をしたいじゃん?
とりあえずここでひと段落です
次は勇者に洗脳された孤児たちが頑張る話の予定です




