表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お前みたいな召喚者がいてたまるか!  作者: 焼ミートスパ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
69/85

69 勇者、偽物に出会う(その2)

「お、いい女がいるじゃないか」


(偽物の)勇者がそう言って奴隷ちゃんの肩に手を置いた




「ちょっと付き合えよ」


すかさずナンパしていた




いい度胸をしているな


勇者を騙っただけでなく、その勇者の奴隷にまで手を出してくる




これはあれか?


殺ってくれって言っているのか?


殺っていいって言ってるのか?


殺しちゃダメってことは殺していいってことだろう?


確実に殺ることを決心した






「やめてください」


奴隷ちゃんが焦りもせず普通に拒絶した





顔色も変えずに平然と拒絶


いいね強気責めってやつだ


ぜひ「このクズ」とか言って詰って貰いたいものだな


もちろん軽蔑のまなざしをつけて(笑)






「てめえ、優しくしていれば付け上がりやがって!」


逆に(偽物の)勇者の方が切れた




・・・毎回思うのだがどこが『優しくした』んだ?





腹がたったので椅子から立ち上がり(偽物の)勇者の顔をぶんなぐってやった





「ひでぶっ」


世紀末の屑みたに変な声を上げて床に倒れた





まあそのままボコってもいいんだがさすがに食堂に迷惑をかける訳にはいかない


偽物の勇者とは違いそれくらいの良識はある





「表に出ろ」


そう言い捨てて奴隷ちゃんと一緒に外に出る




一人残された(偽物の)勇者は


え?


なに?


置いていかれた?!


皆何見ているんだよ!


とちょっとはずがしいことになっていた




そのくらいは振り向かなくても判る


だって


「ははははっ」


って食堂で酒を飲んでいた奴が笑っていたからな







「てめえ、もう手加減しないぞ!」


そう言って勇者が剣を抜いた




流石に恥ずかしかったらしい


照れ隠しのせいか無駄に声がデカかった





まあこちとら本物の勇者なのだ


剣を抜かれたくらいでは驚きませんって





「この!くそっ!」


(偽物の)勇者が我武者羅に剣を振って来るが勇者おれには当たらなかった


そりゃ腐っても勇者だもの


いや腐ってないけどさ






「なぜ当たらないっ!?」


(偽物の)勇者が困惑していた




偽物の勇者はそれなりに腕が立つ


この辺では負ける者がいなかったほどの強者なのだ


だのになぜこんなぽっと出の冴えない奴に勝てないのか


偽物の勇者は困惑しすぎて半分やけになって剣を振り回していた





そして周りの観客も困惑していた


強いはずの勇者の剣が一度も当たらないのだ


人格や性格に問題がある勇者だが剣の腕だけは一流


それなのに普通の冴えない冒険者はヒラリと躱し続けている


困惑するのも当然である






「ん~、おかしいな、勇者ってのは騎士団長よりも強いはずなのに、かなり弱いぞ」


そう言うと勇者が顔を真っ赤にしてして剣を振ってきた


「くそっ、くそっ、くそっ」




そりゃそうだ


プライドがズタズタだもの


それも観客のいる前で




このままだと明日から町の中を歩けなくなるだろう


そりゃ必死になるってものだ





「そろそろ本気を出してくださいよ、騎士団長よりも強いってやつを」


さらに焦らせるために煽ってやった




「クソクソクソっ」


そう言って剣をさらに振り回したが全然かすりもしなかった





ボクがそう言っても全然本気を出さない(偽物の)勇者様


町の人達も偽物の勇者の実力が判ってきたことだろう





それにもう飽きたからいいか


そう思って勇者の剣をもっている方の腕を切り落とした




「ぎゃああああっ」


勇者が無様に声を上げていた




ふっ、無様ね


泣きボクロがある金髪のお姉ちゃんがいたならそう蔑んでいたことだろう(笑)




「は、早く治癒魔法を掛けろ!」


(偽物の)勇者が取り巻きの魔法使いに命令していた





だがその願いはかなえられなかった



治癒魔法使いが


「ヒール」


と治癒魔法の呪文が唱え、勇者の切り落とされた腕との接合部分が光ってもくっつかなかったのだ




「なぜだっ!」


勇者は叫んでいた





そりゃそうだ


そういう風にしたからな






だからなんど治癒魔法を掛けても繋がることはなかった




「なぜだっ!」


「早く治せ!」


と勇者の困惑の言葉と治癒魔法使いに怒鳴りつけることが無限ループになっていた





しかしいくら治癒魔法を掛けても勇者の腕がくっ付くことはなかった


そして次の曲が、ではなくて、町の被害者たちからの偽物の勇者への復讐が始まるのです(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ