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68 勇者、偽物に出会う
「勇者様に逆らうのか!」
そう言って冒険者♂が食堂のウエイトレスの手を引っ張っていた
「いや、やめてください!」
ウエイトレスは全力で手を振り払おうとする
だが相手は仮にも勇者(自称)なのだ
女の細腕て叶うはずがなかった
食堂の主人や客はというと勇者様に逆らう気配すらなかった
なにせ勇者を名乗るだけあって実力はこの街で一番、いや突出していると言ってよい
なにせ冒険者が束になってようやく倒す牛の魔物、ビックホーンを一人で倒しているのだ
普通の冒険者から普通の市民に至るまで逆らう気はなかった
勇者がこの街に来た当初、喧嘩を吹っ掛けた冒険者が勇者に返り討ちにあうという事件があった
「もうやめてくれ」
勇者にボロボロにされた冒険者がそう懇願した
だが勇者の拳は止まることがなかった
勇者の気が済むまで
・・・最後はなぜ死んでないんだって状態になっていた
逆らったら何されるか判らない
そんな勇者相手にウエイトレスへのセクハラを止める人間はいなかった
・・・最後には宿屋の一室に連れ込まれ夜通し悲鳴が聞こえたとか




