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60 勇者、海辺の町に行く(その10)~これから悲惨な目に合う押しかけた兵士目線~
「さあ、フェンリルの仔を持ってこい!」
隊長が偉そうに命令していた
後ろの安全な所で(怒)
だったら自分でやれよ
兵士たちの心は一つになっていた
とはいえお貴族様(の手下の隊長)には逆らえないというのはお約束
前回見事にひっかかった罠を警戒するために槍の石突側で地面を突っつきながら前進した
<ズボッ>
石突が地面に沈んで罠があるのが判った
その周辺を石突で突っつくと人が楽々入るほどの大きさが見事に陥没した
・・・落とし穴の底には竹やりがあるのを見てゾッとした
前回はあれが目に刺さったんだよな
想像するだけで震えた
身体の中で何かが這いずり回るって感じで不快だった
もっともそれは同僚の兵士も同様だったようでオレと同じように身体を振るわせていた
・・・そう言えば隣にいるやつ、竹やりで腹を貫かれていたっけな
オレ達下っ端兵士の戦慄を余所に隊長は
「早く進め!」
とか勝手なことを言っていやがる
罠に掛かって痛い目を見ればいいのに
そう思った
どうやらそれがフラグだったようだ
その後、悲惨な目に合うとわかっていればさっさと辞めていたのにな(涙)




