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幕間 俺は誰だ?

 薄暗い部屋の中。

 目の前にいるのはたくさんの人、人、人。

「あなたは誰にも愛されない」

「あなたは罪を裁くだけの処刑人」

「処刑人に心は不要、情けも不要、感情も不要、愛も温もりも不要なのです」

「あなたの全てを消し去ります。名前、記憶、その他全てを」

「さあ、武器を取り戦いなさい」

「番外悪はあと五人、見つけて倒して裁くのです」

 複数の人間に一度にまくし立てられる。

 俺の意思は? 人権は? 反論もできないのか?

「おっ、おい、あんたら何を……」

 ピシィッ!

 口を出したらムチが飛んできた。

 痛くて怖くて仕方がない。

 これは誰の記憶だ? 一体俺に何を伝えたい。

「人形が口を出すのではありません」

「まだ教育が足りないようですね」

「最初からやり直しましょう」

 俺は思った。今の俺は可哀想だなって。同情や哀れみの感情ではない。

 心の底から俺を助けてやりたいと思った。

 なあ、教えてくれよ。お前は今どこにいるんだ。今の俺はどこで救いを求めているんだ。

 俺が支えてやるよ。俺が一緒に背負ってやるよ。俺がお前を守ってやるよ。

 

 ――光が、見えた。

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