第22話 暴走!?聖獣レオン
「さぁマイナス。君の力を見せてくれ」
「はい。プラス様」
鎖に捕らわれた聖獣レオン。レオンに近づくプラスとマイナス。鎖に力を奪われているがハカイダーの思い通りにならないとレオンは抵抗を続けていた。プラスたちに牙をむき出し威嚇するレオンにマイナスが手を伸ばす。
「ん……なかなか手強いですね」
「さすが聖獣」
「時間はかかりますが問題ありません」
「ならよろしく頼むよマイナス」
「はい。プラス様」
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「どうだい。マイナスの調子は」
「時間はかかるそうですが問題ありません」
「なら計画通りいきそうだね。ヒート。あんたも手伝うんだよ」
「あー。分かってる」
「なんだか上の空じゃないか。珍しいね。なんかあったのかい?」
「あぁ?…まぁ考え事だよ」
「あんたが考え事!?…明日は嵐が来るね」
「貴方にも考える脳があったんですか」
「てめぇら揃いもそろって好き勝手言いやがって。今回も俺は暴れればいいんだろ」
「そうだよ。まぁアニマルジャーの足止めだね。あんたなら簡単だろ」
「当たり前だ。準備ができたら呼べよ。その間俺は寝てる」
「はぁ……分かりましたよ」
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「レオンってどこにいるんだろうねぇ」
「聖獣たちが眠った場所はまだまだ調査中なので明確な場所はまだ分かりませんね」
レオンからの信号があったが場所まで特定することができずアニマルジャーたちは途方に暮れていた。ハカイダーの襲撃もなく、全員がアジトで思い思いに過ごしていた。
「ここまで平和だとなんだか嫌な予感がしますね。嵐の前の静けさといいますか……」
「いやなこと言わないでよ美咲!いいじゃん平和。エンジョイしようよ」
ピピピピッ!!!!
「ハカイダー出現反応です!!」
「あぁ~~~!!!!フラグだった~~!!」
平和な空気を裂くようにアジトに響き渡るハカイダー出現のアラート。美咲はすぐにモニターでハカイダーが出現した場所を確認し、他の5人は一斉に
「これは…ヒート!!皆さん!ヒートが街で暴れています!」
「ヒート…!みんな行くよ!!」
「「「「おう!!/うん!!」」」」
「皆さん気を付けてください!!」
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「やっと来たかアニマルジャー!!」
「ヒート!!これ以上暴れるのはやめろ!!」
「それは無理だな。俺は暴れることが生きることだ。さぁ勝負しようぜ。アニマルジャー!!」
街で暴れるヒートのもとに駆け付けた5人。ヒートはバイクのマフラーのようなものがついた大剣を振り回しビルなどの建物を破壊して暴れていた。5人が駆け付けると待っていたかのようにニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
「みんなチェンジだ!!」
「「うん!!/あぁ!!」」
5人がアニマルチェンジャーを取り出し、それぞれのアニマルストーンをはめて変身する。変身した獅子王がタイガーサーベルを取り出し真っ先にヒートに向かって飛び出していった。
「はぁあああ!!!!」
「甘いなぁ。攻撃が軽い!!」
ヒートは獅子王のタイガーサーベルを片手で軽々掴み攻撃を受け止めた。ヒートはそのままタイガーサーベル獅子王を投げ飛ばした。
「俊野くん!!」
「だ、大丈夫。ちゃんと受け身とれたから」
「相変わらず強えぇなヒート…」
「みんなで一斉に攻撃を仕掛けるしかないねぇ」
「そうだな。行くぞ!ホークシューター!」
「エレファントハンマー!」
「ベアクロー!」
「シャークダガー!」
「タイガーサーベル!」
5人が武器を取り出し、ヒートに一斉に攻撃を仕掛けた。5人の攻撃が合わさり大きな力になった。だがヒートは大剣についてるエンジンをふかし、マフラーから煙を出して加速し、そのままの勢いで大剣で攻撃を薙ぎ払った。
「はっ!こんなもんかよ。つまんねぇな」
「嘘、だろ…」
「強すぎんだろ!」
「この程度なら別に聖獣の力になんか頼らなくても俺1人でアニマルジャーなんか倒せるんじゃねぇか?」
「聖獣の、力…?」
獅子王がヒートの言葉に違和感を感じた時、ヒートの目の前に突然水が立ち上り渦巻いた。その中からマイナスが現れた。
「ヒート様。お待たせしました」
「マイナス。随分待たせたな」
「申し訳ありません。思った以上に時間がかかってしまいました」
「まぁいい。で、無事に終わったんだな」
「はい」
「マイナス…!」
「随分ボロボロですね。アニマルジャー。ではトドメを刺してあげましょう。来なさい。聖獣レオン」
マイナスが指を鳴らしレオンの名前を呼ぶと地面の中からレオンが現れた。しかしレオンの目は正気ではない。本来敵であるハカイダーの呼び出しに応じ、味方であるはずのアニマルジャーに敵意をむき出しにし、牙をむいている。
「あれってまさか…!?」
「聖獣…レオン…!」
「でも…なんだか様子がおかしくない?」
「グルルルル…」
「さぁ聖獣レオン。アニマルジャーに引導を渡してあげなさい」
「っ!!みんな逃げろ!!」
マイナスの命令に従うようにレオンが大きな腕を振り上げアニマルジャー目掛けて振り下ろしてくる。鷹禽の叫びで全員は何とか攻撃を避けることができた。レオンが振り下ろした腕の威力で地面が大きく抉れている。もし鷹禽がレオンの異変に気付いていなければ5人はひとたまりもなかっただろう。
「どうして僕たちを攻撃してきたんだ…!?」
「マイナス…あいつの命令に従うように聖獣レオンは私たちに攻撃してきた。つまり……」
「レオンはマイナスに操られてるってことだね~…厄介だなぁ」
「そんな!?どうにかできないの!?」
「マイナスを倒す。それしかねぇだろ!」
鮫原がシャークダガーを握りマイナスの方へまっすぐ向かっていく。だが、ヒートがそれを許さなかった。ヒートは大剣で鮫原を斬りつけ、その衝撃で鮫原は吹き飛ばされた。
「そうさせねぇようにオレがいるんだよ」
「鮫原!!大丈夫か!?」
「な、なんとか……」
「ありがとうございます。ヒート様」
「おう。お前はさっさとその聖獣使って街を破壊して来いよ」
「分かりました」
「ま、待て!!」
「いくぞ。聖獣レオン」
マイナスはレオンに乗り街のどこかへ走り去ってしまった。5人が急いで後を追おうとするが、それもヒートが立ち塞がり止められてしまった。
「さぁ俺を倒さなきゃあの聖獣は追わせねぇよ」
「っ…!ヒート…!!」
『皆さん!!』
「美咲さん!?」
『一度引いてください!ヒートと戦うのは相手が悪すぎます!ここは一度引いて態勢を立て直しましょう』
「一華さんの言う通りだ。ここは一度引こう」
「わかった…」
「俺が簡単に逃がすと思うか?俺と戦わねぇならここでお前らをぶっ潰してやるよ!!」
ヒートが大剣を構え力を溜めた次の瞬間。ビルの上から飛びかかってきた聖獣タイガーがその鋭い爪をヒートに喰らわせた。
「ガァッ!!聖獣ぅ…!!」
「みんな今だ!」
ヒートが攻撃で怯んだ瞬間を見逃さず、次々に現れた聖獣に各自が乗り込み急いでヒートと距離を離し、何とか逃げ切ることに成功した。
「チッ…逃げられたか。プラスとエアーシュのやつがうるせぇだろうな。まぁいいか」




