真赭
命が助かったとしても、あっしのこの気持ちが。
相手を簀巻きにして放置したいって気持ちが消されたんじゃあ。
あっしは死んだも当然。
さようなら。
さようなら、あっし。
新しいあっしはどうなるんでしょうねえ。
小さな子どもたちの正体は考えないようにしていたら。
急激な浮遊感と一緒に腹が締め上げられたと思えば、いつの間にか地面に尻をついていたのだが、自分の状況を顧みる余裕は今はなかった。
この変わり果てた光景を。
え、大きな隕石落ちてきちゃったの。
と、疑っちゃうくらいに大きな穴ができた光景を目の当たりしては。
さあぁと。
血の気が引く音が確かにした。
と。同時に。
「またおまえは破壊してんじゃねえか!」
「いいえここは可燃物ゴミ処理場にするとかしないとか話を聞いていたので、穴を作った方がいいかなーと考えに考えた末の結果です」
「出まかせを言うな!」
「出まかせじゃないです。聞いた覚えがあるので」
「お!ま!え!は!」
「師匠。私はちょっとあの少年に用があるので、この子たちとこの悪の手先はお願いします」
小さな子どもたちに宥められる補修者に鮮やかに背を向けたナンバーワンヒーローに腕を取られて半ば引きずられるように歩き出した自分は、ナンバーワンヒーローが足を止めると同時に土下座をした。
願い出た。
弟子にしてくれ。と。
(2022.11.27)




