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後編

 他界しても見守ってくれている感じだ。そう温かい陽光のように……。


 私は「戻りましょう……」と従者に言いまたガタゴト。


 そしてお墓の近くで馬車を降りる。そして階段を一段を一段一段踏みしめながら上っていく。


 従者は背後をお花とお菓子、お水を持ってついてくる。私の気持ちを察してかなにも口からはなたない。


 目をキョロキョロさせているのが、ながい付き合いでわかる。すごく良い子。守ってあげたくなるほど可憐。


 私のあとを鳥のヒナのようにてくてく。お墓参りはどれほど続くだろうか? 君を忘却するまで?


 そんなことが起こりえるかしら。太陽が雲の後ろに回り込んだ。何か嫌なことでもあった?


 私達は豪奢な白い墓石の前に立った。毎日磨かれているのだろう。つやつやで光沢がある。


 従者が一束で庶民一人の年収ぐらいする花をいけた。赤、青、黄色。まるで信号ね。


 二人で手を合わせ私達は君の冥福を祈念した。どうか笑っていてほしい。冷笑でもいいから……。


 君は勇敢だったわ。死を恐れなかった。敢然と立ち向かい……そして他界した。


 私のせいで……。私がヒロインを陥れようとしたばかりに。君は全ての罪を被ってくれた。


 ああ、ごめんなさい、ごめんなさい……。今になって思うの。君がいかに私にとって大切だったか。


 君がそばにいてくれるだけで胸がはずんで。でもそんなことは一言も言えなかった。気恥ずかしいきがして。


 でも、私は君に会えて幸福だった。高齢になって……そして……そのあと、思いを君に伝えにいくね。


 君に会いたい。


end

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