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観光?

久しぶりです


「ここがこの村最大の城壁、リメルカだよ。少し前に、領主様が訪れたときに作っていったんだ。村の自慢なんだよ。」


 少し質の良さげな服に着替えた男の子が自慢げに語ってくれます。それを聞いて、城壁を見上げる一同。

 少し前というのは本当に最近なのでしょう。

 かなり綺麗です。


 まあ、つまりかなりこの村の人たちは強いというとこですね…城壁にほとんど頼らず生きてこられるなんて。亜人が強いのは知っていましたが本当にすごいです。


 少し手合わせ…じゃない。

 まず、目的地に到着しないと。


「すごい、ですね…何メートルあるんでしょう?」 


 リナンも同じく隣で目を見張っています。


「んー、50mぐらいじゃないかな。強化もしてるし簡単には壊れないよ」


 これぐらいの城壁があるなら多少の魔物は全然大丈夫でしょうね。今回の魔物も多分外に出なければ安全なのでしょうけど…


 考えつつ歩いていると男の子、改めルトルが足を止めます。どうやら村を一周まわったようです。


「ちょっと、準備終わってるのか確認してくるね。」


 そういって、男の子は屋敷へと走っていき、しばらくすると帰ってきました。


「おっけーだって。我が家へようこそ!」


 靴を脱いで上がらせてもらいます。

 珍しい魔物の標本などに目が引きつられてしまいますがあくまで目的は魔物に襲われた方にお話を聞くことです。


 長い廊下の先に、ドアがあり、ルトルくんはそこをノックしました。


「はい」


 若い男の人の声が聞こえます。

 入るとすぐにベッドがあり、そこには頭に包帯を巻いた男の人が横たわっていました。


「調子はどうですか?」


「おかげさまで結構いいよ。で、その方々が客人かい?いやまあ俺も客人なんだけど。魔物について、聞きたいんだろう?」


「はい、」


 私は頭を下げます。


「いいよ、話す話す。話さずにいかれて死なれても後味悪いしな」


 ガハハと笑うのを見る限りやはりいい人そうです。何度かギルドでお見かけしたことがあるのですがその印象通りの方のようです。


「あ、まあ一応告げておくが俺はハタリ。Aランク冒険者だ」


「あ、私はサリーです。冒険者してます。Sランクです」

「みあです!」

「クリスタだ」

「レオルです」

「リナンと申します」


 全員私の後に続く。

 

「Sランク?…の割には見かけない顔だが。サリーという名前も聞いたことがないな」

 

 嘘というのをすぐ言ってこない限り信用しても良さそう…というか、先に名乗ってもらったのにサリーの方だけ言うのも少し申し訳ないですし。


「知っていらっしゃるかは分かりませんが、まあ、魔速王とも呼ばれております」


「え?えええええ!」


 ハタリさんは傷を忘れて叫んでいます。まあ、素性はあの屋敷を出るまでは完璧に隠してましたしいろいろ身長体型、声も多少は変えていましたけどそんなに驚かれるとは思いませんでした。毎度。


「そんなに違いますかね?」


「言われてみれば似てるか…似てないな」


 ハタリさんはもう一度考えてやはり同じ決断を出しました。ここまでしっかり隠せていたのを知って少し嬉しくなります。


 とはいえ、他のSランク冒険者などにバレていないという確証が持てるわけではないのですが…


 

読んでくださりありがとうございます

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