14/100
うたてげなるうたげ 起
その夜、ホミカは斎藤に部屋で待機するように言われパーティーを待っていた。几帳面なホミカは手伝いを申し出たのだが、ゲストだからと断られてしまったのだ。
なんとか住人との初顔合わせ(三木を除く)を終え、一息つけた。変わった人が多いが多分やっていける。そう信じることにした。
改めて部屋を見渡す。テレビがあるのは嬉しい。その上、『八木士不』製のソファーもある。相当高い筈なのに。家賃7000円で本当にいいのだろうか……?
することもないのでホミカは和室でこてんと横になって漫画を読み始めた。
東州斎大先生の『シダースの冒険』である。
夢中で読んでいるようだ。凄い集中。
「くすっ」
そうでもなかった。
暫くそう過ごしていたところ、不意にチャイムが鳴った。
「準備が出来たよ。行こうか」
斎藤が迎えに来たようだ。
「パーティーはどこで?」
「屋上。みんな待ってるぞ」
急いで靴を履き屋上へ。




