0023
魔王を倒してから2年後――。
俺たちは18才になった――
「轟空ならびに提灯萌、黒木光、天上院果実、汝ら夫を愛し妻を愛することをここに誓いますか」
祭壇に立つ女神様が、そう俺たちに尋ねる。
魔王を倒したご褒美をまたくれると言ったので、俺はお願いしたのだ今日という日に、結婚式を挙げたいと。
そうしてそれが今というわけだ。
俺の左右には純白のウエディングドレスに身を包んだ3人の姿が、皆とってもきれいだ。
流石に角や羽の生えた来場者たちが多くいる以上、俺たちの親や友人は呼べなかったが、代わりに光り輝く神殿を用意してくれた。
本物の女神様に夫婦として祝福を受けるのだこれ以上の贅沢はないだろう。
「誓います」
「誓うわ」
「当然誓うさ」
「誓い……ま……す」
「女神の名のもと新たな夫婦よここに誓い口づけを、この口づけは夫婦の絆。病める時も辛き時も喜びが満ちるときもこの愛は永遠、神々の祝福、人々の祝福二つを受け、全ての世界の脅威を払った勇者に永久の幸せがあらんことを」
俺たちは口づけを交わす。
後で文句が出ないよう低身長の果実に合わせて背をかがめ4人一緒に。
「この結婚に反対の方はいらっしゃいますか?」
女神様は尋ねる。
「賛成の方は温かい拍手を」
巻き起こる拍手。
「おめでとございます勇者様!」とライオス。
「勇者様! 夫が大変お世話になりました!」その隣はライオスの奧さんの姿が、羊のような角が生えた可愛らしい女性が礼を述べる。
「むううう! 悔しいです! でも幸せになってください」
イオナはハンカチを加えひっぱり今にも噛みちぎりそうだ。
「勇者 幸せに 3人羨ましい」
スベテは手を叩き無表情で俺たちを祝福してくれた。
「空、皆で報告したいことがあるの」
「なんだよ」
「耳かして空」
「ダーリン実は」
「私達……は」
その日俺はパパになった。
誰が孕んだって――それは言わなくても分かると思う。
俺たちはずっと一緒に歩んでいく。
これから生まれてくる子供達と一緒に。
2年前に買って当てた宝くじの数千万の現金もあるし、愛する妻たちと沢山沢山子供を作ろう。
魔力課金も後8年で使えるようになる、あの戦いで10年分使っちまったからな。
あれらから聖遺物を失った萌の毒舌、黒木のヤンデレは息を潜め、果実の心の方の俺様キャラも随分大人しくなった。
数年前聞き耳ハートの事を3人に伝えた所、好印象で捕えられ3人の希望道理、未だに心の声は丸聞こえだが、それが逆に嬉しいとらしい。
俺に嘘をつく気も隠し事もしたくないそうだ。
そんなわけで――勇者召喚されて無事戻ってきたんだけど。久しぶりにあった幼なじみ達の心の声がやばいんだが――結果、幸せ過ぎてやばいってことだ。
今日6月20の午後二時に投稿したので簡潔です。




