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ほろほろ鳥も夢をみる  作者: Miki Kukiri
46/68

俳句集:思ひ出革命 Ⅵ 




□思い出革命 承前 





 百日紅

 生みの親より便りくる 





 老女ひとり立つこみちあり

 夏の街 





 短夜や

 しづかなる夢二つ三つ 





 *  *  * 





 夏空に背のびなされよ

 古寺の塔 





 佛燈に

 とほき花火の音とどく 





 風鈴の()の訪れや

 宵惑ひ 





 *  *  * 





 橋占(はしうら)を秘めやかにせり

 宵花火 





 けやき道

 西日を影に邪気あらず 





 朝顔のひらきつつあり

 明けの鐘 





 *  *  * 





 なには節きく洋間の燈

 なつの月 





 わくら葉を落とすふるさと

 鐘の音 





 月浮かぶのみの青空

 夏の果て 





 *  *  * 





 おほらかな波ばかりなり 

 (うみ)の秋 





 へだたりしひとの文よむ

 今朝の秋 





 八月のゆらぎたる海

 星を呑む 





 *  *  * 





 カシオペアしどけなく寝る

 残暑かな 





 燈の入りし書斎みあぐる

 鳳仙花 





 ふるさととよびたき土地の

 蝗かな 





 *  *  * 





 手をさする手のむなしかる

 あたたかさ 








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