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俳句集:思ひ出革命 Ⅰ
□思ひ出革命
あはき戀かくし
落花の道をゆく
ひがものをわらひ
櫻のちりゆけり
夕闇の猫の尾ゆれて
櫻ちる
* * *
春日の和やかなりて
戀休む
春風のきて去りゆける
湖広し
花くづのうねる路にて
母さがす
* * *
うつろなる心のときよ
花の塵
北斗星めぐる音して
櫻ちる
おほわらひしたまま
櫻ちりゆけり
* * *
花吹雪
たれもなき夜の奇蹟かな
まどろみを足しつつ
春を惜しみけり
あたらしき御代はじまるも
猫まろむ (令和元年)
* * *
たよりなき歩みを前に
風光る
遠つ人のゑがほうらやむ
暮の春
篝火花
その名を旅の果てで知る
* * *
おとなゆゑいつはりまして
四月尽
戀心のこるままなり
八重櫻
たりぬもの気になるばかり
四月尽
* * *
ちりながらもの問ひたげに
八重櫻




