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ほろほろ鳥も夢をみる  作者: Miki Kukiri
40/68

都々逸集:柄杓星 




□柄杓星 





 夢で逢へればうつつはいらぬ

 嘘をついてもみるこころ 





 恋の流れに身をなげだして

 朝な夕なと泳ぎたし 





 ぬしはお陽様わし日時計よ

 ひより申しで時わすれ 





 *  *  * 





 恋の嵐も涙の雨も

 ひと夜かぎりの夢のなか 





 どこへともなくせきたてられて

 めぐりつづける(うひ)の恋 





 あはずなりても想ふてゐると

 八重の櫻の散りそむる 





 *  *  * 





 あきれ果てたとそつぽをむいて

 まるい美人にかどがたつ 





 ひとを待つ夜の袖濡れたれど

 月のすがたに雲はなし 





 風もなき夜に漂ふてきた

 誰の夢やら心やら 





 *  *  * 





 賽の河原で石だけ積んで

 ただくりかへすよな恋の日々 





 夢のさなかでつまんだ花と

 香り似てゐる恋ごころ 





 しばらくぶりの恋ささやけば

 雨の神さま雲隠れ 





 *  *  * 





 清水(きよみづ)

 湧き出るやうな秘めたる恋を

 (すく)ひとどけよ柄杓星(ひしゃくぼし) 





             了 



 

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