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ほろほろ鳥も夢をみる  作者: Miki Kukiri
37/68

川柳集:さみだれ乙女 




 しあはせを

 忘れたままの

 椅子ひとつ 




 葡萄汁(ぶだうじる)

 降るやうな雨

 恋遂げて 




 恋の()

 ともし去るだけ

 娑婆世界 




 *  *  * 




 絶ゆること

 惜しきは血より

 汁の味 




 初潮きたる

 美しき午後

 (いぬ)がゐる 




 ()ののぼる

 方角もまた

 娑婆世界 




 *  *  * 




 紫煙いらぬ

 ふりだけはする

 仮の恋 


 


 濡れた道

 かわきゆく夜の

 恋惑(こひまど)ひ 




 蛇およぐ

 凪いだ夕べの

 別れかな 




 *  *  * 




 ななつ星

 みえる窓辺で

 (くな)ぎそむ 




 おのれに酔へ 

 水のなかなる

 腐卵(ふらん)のごと 




 昼の星が

 巡りさるごと

 恋終へよ 




 *  *  * 




 恋占(こひうら)

 お告げを星に

 盗まれぬ 




 いのち擦り

 烏滸絵(をこゑ)かけとや

 (あま)(みづ) 




 泣く声は

 いづこからくる

 星ひとつ 




 *  *  * 




 多福(たふく)あれ

 時季におくれて

 咲く花よ 




 

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