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ほろほろ鳥も夢をみる  作者: Miki Kukiri
20/68

JULIO 2017, Ⅰ


Mi verkas kiel rigardi

surfacon de rivero.

Vivo estas aerveziketo.

Mond estas desegnoj de veziketoj.






◇ JULIO 2017 




 うらなひの

 行方(ゆくへ)もちさる

 蛍かな 




 * * * 




 をのこごの

 匂ひなつかし

 夏至の部屋 




 またひとつ

 羽化おこるなり

 夏の夜 




 光さし

 撫でてさりける

 夏裸(なつはだか) 




 高架軌道に

 おほとりのゐる

 真夏かな 




 水晶を

 みつめつづける

 猫に(そら) 




 * * * 




 七夕に

 願ふことなく

 猫とあり 




 嘘をつく

 ()がわれとなり

 星の海 




 (ほうたる)

 おもへば消えぬ

 星ひとつ 




 命日を

 忘れてみたし

 夏薊(なつあざみ) 




 紙魚(しみ)の這ふ

 壁のぬくみや

 無為の夏 




 * * * 




 なにもない

 都会の夜の

 あせもかな 




 行き場なき

 蛾のいつぴきや

 そこにあり 




 ものおもふ

 ふりだけしたる

 蜥蜴(とかげ)かな 




 七月の

 宵をひらひら

 舞ふてゐる 




 鳥の名を

 しらず みおくる

 (いつき)かな 




 * * * 




 棄てられし

 夢ばかりなる

 星の(はま) 




 問ひかける

 言葉なき夜や

 波の音 




 それぞれの

 行方(ゆくへ)ありけり

 夏の道 




 憎むこころ

 落としてさびし

 夏の暮 




 おのれ咲く鬼百合

 風にまろくゆれ 




 * * * 




 うらぎりの

 皮肉をくらふ

 夏の星 




 北斗曼荼羅

 猫の仔が敷き 




 星生まれ

 海のむかうの

 島見ゆる 




 蛇腹ひろげる

 盲目楽士や

 星供養(ほしくやう) 




 母知らぬ

 少年の夏

 蛇を裂く 




 * * * 




 夏宙(なつぞら)

 海をわたりし

 象ねむる 




 盤鬱(ばんうつ)

 都市のさなかや

 謎ひとつ 




 父を裂きし

 (やいば)もありぬ

 古目録(こもくろく) 




 遠くある

 ひとのこころや

 夏八占(なつやうら) 




 杏子(あんず)ジャム好むひとが

 過去から来る 




 * * * 




 謎ひとつ

 問ひかけて去る

 蛍かな 






          ( つづく ) 






  



Mi rifuzas kopiadon kaj utiligon

sen mia permeso.




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