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ほろほろ鳥も夢をみる  作者: Miki Kukiri
14/68

MAJO 2017, Ⅰ

この〈 MAJO 2017 〉からは

完全に未発表の句集となります。


〈 MAJO 2017 〉, de cxi tiu kolekto,

tutaj hajkoj estas nepublikigoj.



◇MAJO 2017




 護送される行方をしらず

 夜光蟲ひかる 




 贋造(がんざう)

 花冠売る

 婦徳(ふとく)かな 




 まよひたまの果てか

 貯金箱のなかの

 三葉蟲 




 やうやつと

 星をころせば

 一片の餅 




 (つの)の有無

 たしかむる子や

 南風(みなみかぜ) 




 人相見(にんさうみ)

 なにもかたらず

 蚯蚓(みみず)()づ 




 夜光蟲

 罪をあがな

 (かね)おさむ 




 雨漏りのやうに

 終はりが

 はじまりて 




 神罰を

 待ちうける日日

 (どんぶり)かふ 




 盗賊の

 ひと知れず死に

 夏となり 




 葉桜や

 その後の人生

 ならべあひ 




 手錠のごと

 冷たい あれが

 わが守護星 




 頬杖をといて

 夏の夜にしづむ 




 遠雷を

 裸体のままできく

 夜かな 




 もどつてきてほしいひとよ

 鬱金香(うこんかう)のひらききる 




 運命星(さだめぼし)つどふ

 さかさまらびりんす 




 眼球の

 内側のやうで

 五月の空 




 即興的な虚数

 ああ 成蟲となる 




 消毒を()へぬ

 (つま)を密告せし

 歯並び 




 ちぢれ毛の少年去り

 るつぼのなかに音符のみ




 五月の橋を渡っても

 変はれぬ私 




 雛鳥と遊子(いうし)

 おなじく目をつむり

 巣のそとへ 



 

 スカートの

 短さためす

 五月かな 







          ( つづく )








・遊子=たびびと。



Mi rifuzas kopiadon kaj utiligon sen mia permeso.







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