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ほろほろ鳥も夢をみる  作者: Miki Kukiri
13/68

APRILO 2017, Ⅴ

季節の句と無季雑句 ②





     Diversajxoj





 かへされぬ時よ

 花瓣のひとひらよ 




 獣性(じうせい)

 堪へるかくごや

 花の雨 




 三味線の

 音とだえたは

 いつの春 




 たっぷりと

 春を織りこむ

 緞子(どんす)かな 




 春景色

 ひろくつつめる

 空虚かな 




 花曇

 おもひだすこと

 留めえず 




 海鳴(かいめい)

 遠慮がちなる

 春日(はるひ)かな 




 道ひとつ

 あやまりて立つ

 春の夜 




 仮寓(かりずまひ)

 あたたまりてゆく

 四月かな 




 空元気の

 電話きられて

 朧月 




 満潮(みちしほ)

 花のうかびて

 春闌けり




 春闌けて

 羊羹あつく切る

 機嫌 




 晩食を

 ひとりあたため

 春すすむ 




 おとなびた

 服装ほこり

 春闌けぬ 




 花ちるとき

 ひと待ちかほの

 をみなかな 




 珈琲と

 紅茶をまよひ

 春闌けぬ 




 舞姫の

 メール疲れや

 暮の春 




 ひとり立つ駅にて 

 春の更けゆけり 




 晩春や

 ねむれぬ果ての

 ひとりごと 




 小蒜(こびる)噛む

 をんなのなかに

 涙あり 




 (ぜんまい)

 復讐心を

 摘む父よ 




 水面の

 しづけさのごと

 いのち終へ 




 いのちきゆ

 朝まつ空は

 はろばろと 




 恋の時

 こはれつつあり

 髪を編む 




 練り合ふやうに

 とき共にして

 春終へる 




 恋()へて

 墨のかをりの

 あざやけし 




 蜘蛛の仔の

 しづかにおりぬ

 暮の春 







       ( つづく )







 





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