前へ目次 次へ PR 59/104 プロローグ その瞬間、私は、これまでにない『重み』を感じる。 目の前に現れる、声の主。 その手に、私は手を伸ばし――― 『―――遥かなる世界(現実世界)への旅立ちに、幸多からんことを』 ◇ 「…ん」 目が、覚める。 その目に見えてくるのは、いつもの朝、いつもの自室。 それまで見ていた夢が、何かを思い出すように見た夢が、現実(・・)に塗りつぶされていく。 「あっ、今日は土曜日だった! 『現界』の準備しないと!」 そして、今日も彼女の日常(非日常)が始まる。共に歩む者と駆け巡る(仮想と現実の)世界に、心躍らせながら。