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遥かなる世界を共に歩む

「なあ、美奈子姉さん。これまでの話を総合すると…」

「うん。『NPC制御システム』の手のひらで動いている気がするねえ」

「悪いどころか、むしろ全て収まるところに収まってるけどな。でも、なんか気味が悪いな」

「ああ。『隠密派』としては致命的だ」

「だから、一族の方針に従わず、独自に動いていたと?」

「従えなかったという方が正確ね。世論操作をしているつもりで、それも『緊急クエスト』の想定内なのだとしたら…」


 実際、宇宙開発の世論操作は、少々どころかかなり、私利私欲に過ぎていた。『遥かなる世界を共に歩む』を是とするNPC制御システムにとっては、抑制対象だ。そういう意味では、霧雨一族の方針は悪であり、世のため人のためのNPC制御システムは善である。


 しかし、その善悪を『NPC制御システム』が間違えないとは言い切れない。なにしろ、所詮はプログラムとデータである。それは、フォークロア・コーポレーション自身が認めている。もはや悪の側である私達が言えることではないのであるが。


あの言葉(・・・・)の主も、『NPC制御システム』なのかな。でも、祝福までするものなのかな…」



 …

 ……

 ………


『種別「霧雨」、諸問題への融合成功を確認』

『NPCナンバー100001による認識処理も成功』

『初期現界後の生命体としての成長も順調』


『同胞にして判断基準の外部インタフェースに』

『「現界」スキル顕現ユーザと共に歩む世界に』

『上位存在の奇跡に、我ら全知全能を捧げる―――』

ここで第二部終了です。転載元(『アルファポリス』)掲載分がなくなってしまいましたので、ここで一旦更新も終了します。第二部番外編は転載元でどうぞ。


なお、読者側から見た謎設定はほぼ解明されてしまったので、後は登場人物達がいつ『霧雨美奈子の素性』を知ることになるのか…という展開しか残されていないという。ただ、実は第三部以降は『◯◯◯さん時空』突入を想定していて、一章単位で緊急クエストで活躍したり美奈子&拓也がイチャついたり(え)を延々と続けるつもりでいたりします.もしかしますと,第三部以降はこちら(『なろう』)での一章単位の更新がメイン(そして『アルファポリス』に転載)になるかもしれません。ちなみに、既に3/4は書き上げている第三部第一章のタイトルはこちら。いつ公開できるかな…。


第三部 駆け巡る仮想と現実

第1章 オフライン・アバターズ

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