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魔道具と娯楽品の作成に勤しむ転生令嬢は、囲われていることに気がつかない  作者: 成瀬川 透


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67_エリックは父譲り?

私の部屋につき、私とエリック母はソファーに並んで座りエリック母の猛攻撃を受けていた。


「マリちゃん、エリックが魔法契約でマリちゃんとの結婚をもぎ取ったのは昨日セバスチャンからの知らせで聞いた時は驚いたの。

ヴィンセントったら怒り狂っちゃって宥めるのが大変だったのよ。今すぐに別荘に行くなんて騒いじゃって。

でも私は驚きよりマリちゃんがようやく私達の娘になるんだと思ったら嬉しさが勝っちゃって。

そりゃ、エリックのやり方は正攻法ではないわ。マリちゃんの気持ちを無視してるもの。そこは父親に似ちゃったのね。ヴィンセントも私を見初めてくれた時はあの手この手を使われちゃってね。気付けば結婚しちゃってたのよ。未婚女性達からの僻みが凄くて大変だったんだから!ってあら、私のことはいいのよ、私のことは!

でもね!エリックにも良いところは沢山あるのよ?母親の欲目だからって言っているわけではないのよ?あの子は小さい時なんか「おば様!私、おば様とおじ様の馴れ初めが凄く気になります!」まぁまぁまぁ、そんな私のことなんて……」


エリック母は右手を頬に当てて顔を赤らめた。


エリック父がまさかエリックのように正攻法ではなくエリック母を手に入れていたなんて!そんなの、凄く気になるではないか!

ダンディーなおじ様で常識人だと思っていたのに。いったいどんな手を使ったんだ。


「ヴィンセントにもエリックには内緒よ?」


エリック母は頬を赤らめたまま人差し指を口にあて、内緒のポーズをとってきた。


「はい!もちろんです!」

私の鼻息が荒いのは許して欲しい。それほどに気になるのだ。


「私とヴィンセントの出会いはね……」

エリック母が話し始めた時、部屋の扉がノックされた。私は"誰だ!邪魔をするヤツは!"と思ったが無視をするわけにもいかず「どうぞ」と声をかけた。

「失礼します。朝食の準備ができました」とサラさんが入室してきた。


「あらあら、急に来てしまったのに申し訳ないわね。マリちゃん、今は行きましょう。続きはまた今度ね」


「わかりました。絶対に教えてくださいね」

残念だったが仕方ない。バレットさんとリザさんが準備してくれた朝食だ。温かいうちにいただかなくては、せっかくの苦労を無駄にしてしまう。


私とエリック母はソファーから立ち上がり、ダイニングルームへと向かう。


「ヴィンセントとエリックも一緒なのかしら?」

エリック母はサラさんに聞いた。


「旦那様とお坊ちゃんもご一緒するとのことですが、少し遅れるため先に召し上がっていて欲しいとのことです」


「そうなのね。

マリちゃん、遠慮なく先に頂いちゃいましょう」


エリック母はウィンクしてみせた。

17歳になる息子がいるとは思えない可愛らしさだった。そりゃ、エリック父もメロメロになるよね。と、1人で納得したまま、エリック母の後ろについてダイニングルームへ向かった。



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