【02-01】今日もお外はブリザード
今日の天気は・・・・・・・ブリザードだね。
これで雪が降り始めてから5日目。すでに結界の外側では、20m以上の積雪があり、結界をすっぽりと5mの深さまで覆っている。
なお、結界付近が5mの深さなのは、結界から5mくらい先までは、融雪機能が働いて雪が水になって、根雪となった場所の境目あたりから何処かへと流れて行っているからだ。その境目が地面から5m付近なだけである。つまり現状では、内側から地面⇒結界⇒深さ5mの池?⇒積雪20m以上の雪の壁となっているわけだ。
根雪との境に流れていった水が、何処まで流れて行っているのかは知らないが、きっとその先は大変なここになっているだろうと想像できてしまう。絶対に、雪崩の1つや2つは起こっているだろうね。
そして、結界の外は1m先も見えない猛吹雪なので、今日もここで足止めである。
ちなみに結界の中は、常春の気候であり雪も全く存在していない。現在の結界の大きさは、直径が1㎞以上ある巨大なドーム型の結界になっている。
この結界を張った数日前は、直径200mのほどのドーム状だたんだけど、いつの間にかこんなにも大きくなってしまったのだ。小さな町や村なら、丸ごと1つすっぽりを入ってしまうんではなかろうか。
それはいいとして。
この結界は、張った数日前から一度も解いた事はなく、今日までは付続けているのだが、術者である私は魔力が枯渇しているとか、そういった兆候は一切見受けられない。さらに言えば、結界を張り続けたまま、コカの魔法も発動できてしまう。
とっても不思議だが、これはこれでいろいろと役に立ちそうなので、私はこのまま魔法の修業とでも思って張り続けている。
「今日もブリザードだね。いつになったらやむのかな?」
窓の外・・・・というか、結界の端っこまで運動がてらジョギングしてきた私たち5人。結界の外の天候を見て、ナツキ君がそんな事を呟いた。
少しは運動しておかないといけないので、毎朝マイホームから結界の端っこまで行き、結界の内側を周回するジョギングを行っているのだ。なお、このジョギングには、体力増強の意味もあるので全員が参加しているが、各々の体力に合わせて周回する回数が異なっている。
今はジョギングが終了して少し休憩している時間帯。もうあと5分ほどしたら、マイホームへ帰還する予定である。なお終了するタイミングは、もともと陸上部で長距離選手だったヒナタちゃんが、2周周回した段階でその時4人のうち先頭(周回数は関係なく、たまたま一番前で走っていた人となる)だった人まで追い抜いた場所となる。
そのため、毎回終了地点は異なっている。出発地点は同じなんだけどね。そして、日々巨大化していく結界なので、毎日走る距離が長くなってく・・・・・・。
なお、現在の全員の服装は、運動するための服装である、半袖体操服とブルマで、膝上10㎝の真っ白なロングニーハイに白い運動靴ある。
ちなみに、戦闘服の下に着こんでいる効果特盛の半袖体操服とブルマではなく、通販サイトで購入した半袖体操服とブルマである。そのため、全員がデザインは同じであり、全くドノーマルなただの布でできた服である。
体力増強のために走り込みなのに、あんな能力が付与された服で走れるかっという見解であり、下地があってこそ増強された時に威力を発揮するというゲーム脳的な考えのもとに実行している。
「・・・・そうだね、やんだとしても、雪崩とかの危険があるからね。このまま雪解けまで引き籠るのも、1つの選択肢として挙げておいてもいいかも?」
「それに、雪中行軍は、成れていないと危険だぞ。雪解けまでここに引き籠っていた方が、ある意味安全なのかもしれないな。まあ、冬眠から目覚めた動物の警戒はしないといけないとは思うが。」
私の結界の外側の予測に、ユウト君が、雪中行軍の危険を解きながら付け足していく。
確かに雪中行軍は、しっかりとした準備の上でも危険がいっぱいである。それに私たちは、誰1人として雪山の経験がない。
そういう意味でも雪に慣れていないのに、いきなり雪中行軍は自殺しに行くのと同義である。
「みんなが思い切り無視している事を、敢えて言ってもいいかな?」
「何を言おうとしているの?ヒナタちゃん?」
20mほど先を見つめながら、ヒナタちゃんがここにいる5人全員が無視を決め込んでいるとある事を指摘する。その場所を見つめれば、今まで見て見ぬふりを決め込み、できるならばそのまま放置しておきたかった案件がある。
「あの周囲の池で溺れているシロクマみたいな魔物が何?なんか楽しんでいるみたいだけど?」
そこにいたのは、全長が5mほどの真っ白な毛皮を着こんだ巨大熊・・・・・の魔物だった。その熊の魔物は、深さ5mの池で溺れているのだ。必死に爪を突き立てているのは積雪20m以上の雪の壁なんだが、その壁は解けた水が凍りつき、ツルツルと滑っているらしく、なかなか爪をひっかける事ができないようだ。そんな氷と雪の壁の逆側は、私の張った結界の壁である。結界の壁の表面は常に溶けた水が流れており、さらに結界に突き立てれる魔力がないと、そもそも爪が刺さらないのだ。
そんなこんなで、池に落下したクマの魔物は、あっけなく溺れてしまっているのだが・・・・・。
「あの、あの熊、どうする気なの?アリサちゃん?」
「ん~~~~~、別にあのまま放置しておいてもいいかな?とは思っているよ。明日の朝・・・・いや。何時からあそこにいるのか知らないけど、あの状態なら今日の昼頃には死んでいるだろうしね。そうなったら熊鍋でもする?
それとも今からあれと一戦やってみる?
どっちにしても、『ISEZONポイント』に替える事は決定済みだけどね。だけど、今の私達だと、あの熊と一戦するにはまだ力が足りないと思う。せめて今の恰好でも瞬殺できるようになっていないと、この森すら突破できないだろうね。」
「ん~~~~、じゃあ、闘うのはまだちょっと嫌かな。死ぬのはいっやだしね、この世界でまだ何もしていないから・・・・。」
「じゃあ、放置という事で。」
溺れているシロクマをその場に放置して私たちは、マイホームへと走って帰還するのであった。あの熊が死んでいようが死んでいなかろうが、私にはあまり関心のない出来事なのだ。
さっき見た感じ、結構弱々しかったので、うまくいけば今日の昼頃、遅くても夕方ごろには死亡しているだろう。
わざわざ危険を冒して、闘う必要はないのだ。
おうちに帰ってきた後、汗を流すために温泉(男湯の方は知らないが、女湯の方は今日は真っ白な濁り湯だった)に入る。入浴後は先日購入した部屋着用のワンピに着替え、私は朝食の用意を、ほかの面々はそれぞれの担当個所の掃除を行っていく。
なお、キッチンは私の牙城であり、誰も入室をしてこない場所なのだ。もちろんキッチン周りの掃除は、私の担当である事は言うまでもない。
なお、飲み物については、リビングに別途冷蔵庫を用意してあり、その中にそれぞれの好みの飲み物を『通販サイト:ISEZON』で購入、それぞれの名前を書いた上で冷やしてある。
さて、本日の朝食は、フレンチトーストと野菜たっぷりのオムレツ。じっくりコトコト煮込んだコーンスープにコーヒーもしくは紅茶という、何処かの喫茶店に出てくるモーニングセットのような朝食である。
今日の朝食が、洋食なのはたまたまだ。というか、食事を作る私が、今日の朝は洋食かな~~~~と思ったからである。
ちなみに昨日の朝食は、アツアツのご飯と生卵、具だくさんのトン汁という、ザ・日本食の朝食黄金セットだった。
本来ならここに焼き鮭と海苔、漬物(場合によっては納豆)が付くところだが、海苔はともかく焼き鮭と漬物、納豆は私が嫌いなため、朝食を私が作り出してからは出した事はない。他の面々も、この2点に対しては欲しいとは言わないので、今後も出す事はないと思う。
まあ、どうしても欲しかったら、『通販サイト:ISEZON』で購入してもらえばいい。ここで購入する料理は、その料理が一番おいしいと思われる状態で出てくるからね。出来立てが一番おいしければ、出来立てほやほやの状態で、冷やした方がおいしければ、低気温に冷やした状態で出てくるのだ。
なお、料理の材料は、『通販サイト:ISEZON』で購入する事もあるが、ほとんどは私の料理魔法で取り出している。
その理由として挙げられるのは、先ほども話した料理魔法。この魔法は、私が食べた事のある食材や料理ならば何でも取り出す事ができ、さらに私のイメージ次第では何処かの高級料理店顔負けの味付けで出てくる。
これもレベル上げの一環なので、皆にも協力してもらっているが、時間がない時などは普通に、『通販サイト:ISEZON』で購入している。
また、私が食べた事がないモノに関しても、『通販サイト:ISEZON』をあさればほぼ確実に陳列されている。それはもう確実であり、何処かの少数民族だけが食べる、ドマイナーな食材や料理すらも並んでいるのだ。当然食材というカテゴリーに括れば、芋虫系統も陳列されていて普通に購入する事ができる。
そんな本日の朝食を食べた後、私達はリビングに全員が集まって、ゲームアプリを開いて暇つぶしをしている。結局のところ、雪が解けてある程度地面が見えるまでは引き籠る事に決定したので、こうして暇つぶしを行っているのだ。
どうしてもそうしないといけないならば、無理をしてでもそれを行う必要はあるが、そうでもなければわざわざ自ら危険地帯に足を突っ込むべきではないのだ。
今現在、結界の外の池で溺れているシロクマみたいな魔物がいるみたいだしね。まだ熊ならでかいので何とかなるが、雪の下に隠れて攻撃してくるような魔物がいたら、対処できなければ死があるのみである。
そういった状況化の訓練ができるゲームを、私は昨日偶然にも発見しており、これから皆に教えて一緒にプレイしようを思っているのだ。
「みんな、ゲームアプリの中に、『異世界召喚?エンド=レキナスを楽しもう!!~レベルアップはゲームとともに・・・・・~』っていう名前のゲームがあるんだけど、知っている?」
とりあえず私は、私が発見した『異世界召喚?エンド=レキナスを楽しもう!!~レベルアップはゲームとともに・・・・・~』というゲームを皆が知っているかどうかを聞いてみた。
この世界の名前を冠したこのゲーム、サブタイトルの内容も鑑みるに、なんだかとっても面白い事が起きそうな予感がして、ワクワクドキドキしている私なのだ。
もう本当に・・・・。
今、・・・・暇をもてあそんでいる私たちにとって、・・・・どうやってレベルアップしていこうかと悩んでいる私たちにとって、神様が『このゲームをやれば、すべての問題が解決するよ』と言っているようなゲームだと思う。もう、やらないという回答は、私自身は持っていないのだが、皆も誘っておいしくレベルアップしていきたいからね。
そんな思惑もあって、聞いてみたんだが・・・・。
「えっ!何処にそんなピンポイントなゲームがあるの?」
「スクロールしていった一番下にあるよ。」
ヒナタちゃんがそんな事を聞いてきたので、私は素直にある場所を応えておく。他の面々も、同じような反応だったので、このゲームの事は知らなかったみたいだ。
「で、皆も気づいたところで、この『異世界召喚?エンド=レキナスを楽しもう!!~レベルアップはゲームとともに・・・・・~』というゲーム、今からプレイしてみない?」
皆からの承諾を貰った事だし、さっそくプレイしてみよう。この『異世界召喚?エンド=レキナスを楽しもう!!~レベルアップはゲームとともに・・・・・~』というゲームを・・・・・。




