1食目
カイム 主人公 年齢不詳 全身サイボーグ、体のあらゆる個所に武装を仕込んでいる
夢は腹一杯飯を食う事
顔は単眼型、夜見街という無法地帯に居を構えるなんでも屋、強盗もする
「はーい、みんなお手手あげててねー、下げたら頭吹っ飛ばすからねー」
俺はカイム、ただのカイム、ただいま銀行強盗中
「ほらそこ!妙な動きすんなってんだろーが!!」
俺は引き金を引く、女の片腕が飛ぶ、悲鳴が上がる
あーあー、それじゃもう銭勘定もできませんねーご愁傷様
俺は銭の入ったキャッシュというカードをカバンに詰める。おうおう、稼ぎは上場かな?
「そいじゃ諸君、余計な真似すんな、追うな、俺との約束だ、いいな?」
俺は自分の腕を普通の腕の形態に戻す。それを見た職員は胸をなでおろした
さーて、愛車に乗ってトンズラこきますかね
俺は愛車のエンジンを入れて走る。ほどなくして見慣れた街並みが目に映る。ああ良い景色、サイコーだ
すると後ろからサイレンが鳴り響く
「チッ!野郎共通報しやがったな!?」
俺は即座に右腕を銃形態に変化させ、後ろのおまわりさんに狙いを定める。
ためらいなく引き金を引く、後ろの車は爆発する。サイレンは聞こえなくなった
「対戦車用軍用ライフルだ、コイツで大体カタが付く、やっぱいいねぇ強盗は」
後ろの席を見れば金の詰まったキャッシュがジャラジャラと音を立てていた
2067年日本は貧困国の仲間入り、そうなった先は各国で勃発してる戦争への強制参加だ、つまり国が死の商人になったのである。ターゲットになったのは金の無い貧民、戦争への参加を条件に多額の資金援助、肉体強化と言う名のサイボーグ化、体のいい実験台になったのである。俺もそんな一人、ヤクザだかの反社会勢力にガキの頃に売られ、戦争をするための道具にされたわけだ、御年20歳、神なんて信じないしいないと思ってる。俺は運が良かった。戦争に行って戦場に立った時、俺は抑え込んでいた何かを全部解き放った。親に売られた怒り、こんな体になった怒り、こんな場所に送り込まれた怒り、
そんなものがまぜこぜになって全部はじけた。俺は殺しまくった。敵を、向かってくる奴らを、ふと、
そんな奴らが向かって来なくなった。それじゃ困る。俺は誰に八つ当たりすりゃいいんだと思った。
俺は逃げた奴も殺した。敵も現地民も全部、もちろん味方も
「さーて、我が愛しの隠れ家ちゃん♪たっだいまぁー!!」
俺は車を車庫に止め、キャッシュの入った袋を持ち、ウキウキでボロい小屋に入る。見た目はぼろくても
ロケランぶち込まれても耐える細工がしてある。俺の愛しの秘密基地だ
「ふっふ~ん、金♪金♪飯飯♪」
そう!この体にとっての娯楽!それは飯!!最近じゃサイボーグ食なんてのもあるが、ありゃ不味くて食えん
俺は袋を乱雑にその辺に放り投げ、冷蔵庫の中を見る。
「うむ・・卵かけご飯か、お、ハムも残ってた」
ガタッ
物音に振り向きざまに右手を構える。
「誰だ?泥棒猫ちゃんか?」
猫「ニャー」
するりと黒い猫ちゃんがはい出てくる。なんだ猫ちゃんかー
猫は俺にすり寄りゴロゴロと喉を鳴らす。かぁわいいねぇ
「お前も腹減ったんか、待ってろ今鯖缶開けてやる」
俺は適当な皿に鯖缶を開け、中身をボトボトと広げてやる
猫が嬉しそうに鳴き、鯖に喰いつく、美味そうに喰いやがって
「さーて、俺も飯飯♪」
軍用サイボーグは腹減らねぇが味覚はあるし、食えるし飲める。これだけは感謝だ
アツアツのフライパンに卵を割り、ついでにハムも焼く、良い匂いだ
猫がせわしなく鳴く、ん、おお、水忘れてたわ、鯖を喰い終わった皿に水を注いでやる。これまたウマそうに飲みやがって
俺も焼けた卵とハムを皿に乗せパキリと、あるカプセルをかみ砕く、これは米味だ、今の日本、米なんて上等なもん無い、てか食えない、だから米の栄養が詰まったカプセルをかみ砕くのだ、価格も手ごろだし
「ん~~~、これが米かぁ・・なんかあんまりインパクトないなぁ」
ポリポリとカプセルを噛みながら卵とハムを喰う
「うん、美味い」
やっぱ生物にかぎるよなぁ、これならカプセル米も苦じゃない
あっという間に食い終わる。うーーーーーん、永遠に食ってたいなぁ
「ゲフ・・」
機械でもゲップは出るもんだ。なぜかは知らん
猫が満足そうに毛繕いしてる。俺もボロボロのソファーに横になる
猫鳴きながら上に乗ってくる。ああ、可愛いもんだ
俺は猫を撫でながら静かにスリープモードに移行する
明日は何喰うかなぁ・・




