今日は、みんなはしゃぎ過ぎだったと思います
よろしくお願いします
もういい加減眠かったし夜も大分更けた、でもまあ眠る訳にもいかない
いくつか聞かなければ
いくつかの確信だけはあるが、何も意味がわからない
「まず、あなたが魔王だったとは?」
これだけは、聞かねばなるまい
このホワイトエルフの話しは長かった
かいつまんで要約すると
信じては貰え無いほど昔
かつてゴブリンとコボルト呼ばれる妖精種が、魔王の特殊な力によって支配された
彼らは、とても数が多かったので沢山の命が失われた
だから、ホワイトエルフ達は魔王の住みかに暗殺に向かった
魔王を討ち取ったのが今の彼女だった
彼女は魔王から妖精達の支配権を取り戻しただけだと思っていた
知らずのうちに魔王の役割担っていたとは気が付けなかったそうだ
その後妖精大宣誓ができ
ホワイトエルフ以外の妖精種が森に引き篭り
彼女達は外との境界を守ることとなった
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「妖精種の歴史は判りました。だけども、何故私なんです?」
「人間が神と崇める存在が時折言葉を下す。今回は人に大いなるエルフの乙女アルシェが力を貸すそれだけ聞いていた、気がついていると思うが今の我々は君に半ば従属している嘘は無い、精霊も肯定的だった」
今でも魔法的に繋がったままだ、彼女が私の下位にあるのは判っていた
その繋がりからうっすらと、疲労感と後悔
そして、その、思慕のようなものが感じられるのだ
頭の一つでも撫でてやりたくなる、しないけど
「君の魔力に接続して調査しようとしたが、逆に私が君の魔法に侵され魔王の部分を破壊された。その瞬間、自分が魔王だったと気がついたのだ。妖精種と人間種を分断し、人間種から滅ぼそうとしたのだろう」
全く遠回りな魔王様もいたものだ、でも私達だけでも守りたかったとも言える
やっぱり、髪をさすってしまった
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「当面の問題はだ、近々勇者と呼ばれる存在が君の力を借りにやってくる事なのだ。今日、私は君を連れ出しに来た」
勇者まで出てきた、魔王もういないのに
しかし、彼女が魔王のままであった場合どうなっていたのだろう
妖精種を守るという気持ちを利用されていた彼女だ
傷つけられる可能性は少なかっただろうが
何らかの理由をつけて、軟禁とかされていたかもだ
「今後の対策は、この繋がりみたいのを切ってからにしませんか?。その、落ち着かなくて」
とりあえずの危険は無い、この人の事情も解った
もう良いだろう
「すまない、私の方からは無理のようだ。すっかり君の魔力に染め上げられてしまったよ、ホワイトエルフとは良くいったものだ。まさしく君が最強のエルフだよ、アルシェ」
彼女は自分をあざ笑った
この、こそばゆいのずっと続くのかよ
ここまで読んでくれてありがとう