私は潔白だよ!
よろしくお願いします
私は風呂が嫌いだ
ゴールドエルフは近くの二つの小川で男女別々に沐浴すのがならわしだった
そこは単に男川、女川と呼ばれていた
女川での事だが、同世代の女衆は沐浴する時間が一緒な時が多い
男性の記憶を受けいれた後も一年、二年はなにも気にならなかったが
長ずるにつれ私は沐浴を苦手に感じて行く事になった
おそらく、きっかけは自身の成長ぐあいのせいだ
目の端で見える、彼女等は少しづつ変わっていく
私は変わらないのだ、ストレスのような物を感じ始める
私は自分の体が小さい事については気にはしていなかったつもりだが
しょうがない事としても、父と母に申し訳無くは思った
いつしか、私は同世代の女性エルフを恐れるようになっていった
正直にいえば、彼女達の姿を目にするだけの事にたいして
びくびくしていた
私は女川に通うことは無くなり
母がぬるま湯を大きなたらいに用意してくれるようになった
ごめんね、やさしいティティア
どうしても、私はちょっとだけ君を見るのが辛かった
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私に与えられた部屋は三階の角部屋だった
斜め上の小さな天窓と側面の大きな窓からレース越しに光がこぼれてくる
「少し、疲れているのではないか、体を清めて休んではどうだ?。ここの施設はちょっとしたものだよ」
洗い場があると
思いがけないおやつのあと、ホワイトエルフの長は提案してきた
いわれてみれば、体がだるい気もした
私はうなずいてしまった、入浴自体は嫌いではない好奇心もあった
個室でお風呂に入れるならば願ってもない
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洗い場と彼女がいった場所は、確かに個室ではあった
問題は脱衣場で起こった、彼女が脱ぎ始めたのだ
私の体がこわばる
「私は君のものと、いって良い存在だがそこまで凝視されると困る気分になる」
見てしまっていた、彼女はとても美しい
だけども、私と彼女は同じもののようにも思えた、女性的なものはあまり感じない
ずっと同じような彼女、怖くはなかった
「さあ、案内するよ」
ちょっと、ぶっきらぼうに言われた
少し照れているのだろう
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この娘は色々と世話を焼いてくれた
それこそ、言葉ひとつ解らない外国人にたいしてのようにだ
器具の使い方に始まり
体を洗う順番
髪を洗う順番
そのようなことだ
でも最後にもらした
「私の自由意思はどのくらい残っているのだろうね?」
なんだよ、急にそんなこと言うなよ
私だって何も解らないんだ
脱衣場に戻るとエプロンをつけたエルフ娘がいた
白っぽい何かに顔をうずめていた
ああ、わたしのものだ
そのまま、こちらを向くと深くうなずいてきた
署名者さんも、それに返すようにうなずく
エルフ娘はエプロンのポッケにそれをしまうと立ち去った
「彼女は我々の中でも鼻が効く。どうも君は少し調子を崩しているようだったから心配したのだろう、我々もよく診てもらっているんだ」
「いや、あの······」
「そうだった、君はこういったことの専門家だったね」
せんもんか······
違うよ!、誤解だよ!
良く分らないが、あなた達がすごい自由なのは良く判った
ここまで読んでくれてありがとう
主人公の引っ越しが終わったので
二章おしまいです




