始2
続きを投稿してみました。
プッコは部屋に戻る通路を歩いていると、同じ班の隊員、3人と出会った。
一人はやや細身の男で顔が少しやつれ気味、名はソープス。
特にこれといったものがないが、よくいえば、バランスが取れているとも言える。何でもそつなくこなすことができる班の中でもかなり優秀な隊員だ。
もう一人は女性の軍人、名はベナ。医療に関していえばエキスパートで、銃の知識もそこそこある。軍の中でも絶大な人気を誇っている班のマドンナだ。
そして、最後の一人はごつい顔立ちの男、史覇だ。脳筋だが、力の強さは軍の中でも上位に食い込む。
プッコは話しかけた。「どうしたんだ?こんなところに集まって。」
べナが答えた。「明日のことについての話し合いよ。プッコは怖くないの?私達囮役なのよ。」ベナに続いてソープスも口を開いた。「そうだよ、なぜ俺たち人間が戦わなくてはならない!ロボットとかに任せておけばいいんだ。そうでなくとも初陣が囮だなんて・・・ごほごほ。」
プッコは答えた。「しかたないさ、隊長には逆らえない。それに、ロボットをよこしたって費用が掛かるハリボテさ。そう教えてもらっただろ?」
なぜ、人間が主として戦うのか?それは今から5年ほど前、宇宙人が侵攻してきた際に船に積まれていた岩石から始まった。
あるとき、人類が小さな拠点を制圧した。宇宙から持ち込まれた様々なものを解析していき様々なTechnologyを使って進化を遂げていった。
そして、研究を進めていくうちに、驚くべきことが分かった。人間の体内に岩石を埋め込むことにより、未知なる力を手に入れることができると。
実験は当時約2000万人を対象にして行われた。実験は約1000万人、つまり半数ほど成功した。しかし、失敗したもう半数は力に耐えきれなくなり、破裂して飛び散った。そうした実験を重ねて出来上がったのが今の軍、「KAGU」だ。
「俺たちは選ばれた者なんだ。亡くなってしまった者たちの為にも応えるべきだろう?」プッコはそう言い放った。
「そ、それはそうだけど・・ゴホ。」ソープスは少しうずくまった。
「俺はプッコのいうことに賛成するぜ。囮だろうが何だろうが敵をぶっつぶしゃあいい話だぜ。」史覇がノリのよい声でそう答えた。
「・・・それもそうよね、まずは自分たちがやるべきこと、亡くなった人達の為にも精一杯応えなきゃ。」べナも多少便乗しつつそういった。
「仕方がないなぁみんながそういうなら・・・ごほ。」どうやらうまくまとまったようだ。三人は解散し、各自、自分の部屋へ戻っていった。
プッコも自分の部屋に戻り、就寝した。
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