第61話:異国より来たりし猛獣、その爪先をマーケティングせよ】
全幹部を巻き込んだ『全裸シャッフル模擬戦』の最終検収から一夜明け、セレスティア魔術学院の特別応接室には、かつてないほど濃密で洗練された魔力が満ち満ちておりました。
神の領域へと高められた連携能力、そして組織改編による魔力総量の爆発的増加。新派閥《聖薔薇の楽園》の最高統括にして、その肉体に45歳サラリーマンの底知れぬ性欲と営業スキルを宿す公爵令嬢アリア・フォン・ローゼンシュタインは、新制服のボルドー赤のボレロを翻し、優雅に紅茶を口に運んでおります。
「皆様、昨日の特訓はお疲れ様でした。実に見事なシナジー効果(相乗絶頂)でしたわ」
「は、はい……アリア様のおかげで、騎士としての新たな『門』が開いた気がいたします……っ」
アリアの傍らで顔を赤らめ、太ももの隠しスリットからガーターベルトを覗かせながら身を震わせるのは、国家最高戦力たる王宮近衛騎士団長レイラ(28歳)です。
かつてアリアを組み伏せた圧倒的なタチ圧はどこへやら、今や「天使のキス」の快楽が脳裏から離れない、忠実にして肉厚な奴隷騎士へと完全受注生産(開発)されておりました。
「ふふ、良い傾向ですわレイラ。……さて、ソフィア。次なる大型案件、『褐色肉食王女ミランダ』の進捗状況はどうなっておりますの?」
アリアが視線を送ると、150cmのちびっ子運営統括ソフィアが、ダークブルーのリボンタイを直しながら、黒縁眼鏡の奥の《万物解析の魔眼》を光らせました。
「はい、総帥。ミランダ王女本体は、常に強固な4人の近衛女官、通称『四神女』にガードされており、直接のアポイントメント(接近)は極めて困難です。ですので、アリア様の戦略通り、まずは外堀……第1の側近から個別訪問(ハメ落とし)を敢行すべきかと」
ソフィアが展開した魔術ホログラムに、一人の美しい女性の姿が映し出されます。
「ミランダ王女の第1側近、ファラ(22歳)。
砂漠の部族出身の格闘魔術師で、褐色肌に引き締まった腹筋、B98の豊満な爆乳を誇る野生児です。
性格は極めて冷酷かつ強固。男嫌いで知られ、ミランダ王女への忠誠心は狂信的。彼女のガードを崩さない限り、王女へのアクセスルートは開かれません」
「なるほど、絵に描いたような堅物(優良顧客)ですわね。前世の飛び込み営業を思い出しますわ。……ルミナリア、ヴェロニカ。彼女の動線は確保できて?」
ルミナリアが縦ロールを揺らし、ヴェロニカがGカップの胸を揺らして不敵に微笑みます。
「ええ、アリア様。本日放課後、彼女は学院の地下にある隔離修練場にて、一人で秘密裏に荒々しい肉体鍛錬を行うとの情報を掴んでおりますわ」
「フフ……すでに周囲のエリアコードは遮断済み。私の《精神の純潔結界》をあらかじめ仕込んであります。いつでも、極上の密室快楽オークションを始められますわよ、アリア様?」
「素晴らしい連携です。フロントオフィス(営業)からバックオフィス(管理)まで、我が派閥の機能は完全に最適化されていますわね。――では、参りましょうか。猛獣の飼い慣らし方を、教えて差し上げますわ」
アリアの瞳が、捕食者の爛々とした輝きを帯びました。
放課後。薄暗い地下隔離修練場。
そこでは、汗を飛び散らせながら、凄まじい風圧とともに拳を突き出す褐色肌の美女――ファラがおりました。
「ハッ! フンッ! ……ふぅ、ミランダ様の御為、私はもっと強くならねば……!」
露出度の高い異国の道着からは、小麦色の引き締まったウエストと、動くたびに激しく揺れるB98の巨大な果実が主張しています。
そこへ、コツン、コツンと、洗練されたヒールの音が響き渡りました。
「どこのどいつだ……! ここは許可なき者の立ち入りは禁じられているはず!」
鋭い眼光で振り返るファラ。その視線の先に立っていたのは、ボルドー赤のボレロとネイビーのスカートを完璧に着こなしたアリア、そして背後に控えるレイラとヴェロニカでした。
「ごきげんよう、ファラ様。突然の不躾な訪問、お許しになって。ローゼンシュタイン公爵令嬢、アリアと申します。本日は、貴女の将来に関する素晴らしいライフプラン(従属)のご提案に参りましたの」
「アリア……? 噂の、生徒会を乗っ取ったというふしだらな女か! 近衛騎士団長のレイラ様まで、なぜそんな格好でそんな女の後ろに……!」
ファラが警戒度を最大にして身構えた瞬間、ヴェロニカが妖しく指を鳴らしました。
「交渉開始よ。《精神の純潔結界》、発動」
ゴォン! と、修練場全体が紫色の不透明な障壁に包まれ、完全なる密室へと変貌します。外部への音も、光も、魔力の波動も、一切が遮断される絶頂のオリ。
「なっ、結界……!? 貴様ら、ミランダ様の側近である私を暗殺する気か!」
「まさか。我が社の方針は、全女性資源の有効活用(ハメ落とし)ですわ。……さあ、市場調査を始めましょう」
アリアの瞳が怪しく発光します。
3大チート能力が一つ――《ヴェール・オブ・センセーション》が、ファラの発達した肉体を瞬時にスキャンし、衣類を透過してその秘められた『弱点』をデジタルデータとして弾き出しました。
【対象:ファラ。心拍数上昇。肉体疲労度20%。特記事項:過度な鍛錬により、小麦色の肌全体が極度の筋肉痛に近い過敏状態。特に、引き締まった『側腹部(腹筋の横)』から『鼠径部(脚の付け根)』にかけての神経が、肉体的な疲労により、触れられるだけで脳に強烈な電気信号を送る【超・性感帯】へとエラーを起こしている状態。また、男嫌いの裏返しとして、強引なタチ圧に対する耐性が皆無――】
「データ収集(検収)完了ですわ。ファラ様……貴女、毎日の過酷なトレーニングのせいで、お身体がとっても『敏感』になっていらっしゃってよ?」
「な、何をデタラメを……っ!」
ファラは即座に魔力を拳に込め、神速の踏み込みでアリアへと突撃しました。その速度はまさに砂漠の豹。しかし、アリアの後ろから一閃、クリムゾンレッドの髪をなびかせたレイラが、その拳を素手で受け止めます。
「くっ!? レイラ様……なぜ!」
「ファラ、無駄な抵抗はやめなさい。アリア様の『営業力』の前に、私達の肉体など、最初から敗北しているのです……!」
レイラが圧倒的な質量と力でファラを組み伏せ、床へと押し倒します。ドサリと、全裸に近い褐色の肉体が床に組み敷かれました。
「離せ! 離せぇッ!」
「おとなしくなさいな、猛獣さん。――さあ、弊社の極上アロマを存分にオーダー(吸収)していただきましょう」
アリアがゆっくりと歩み寄り、新制服のスカートの隠しスリットを大きく開きました。そこから覗く白レースのガーターベルトと、うっすらと汗ばんだ白磁の太もも。
その瞬間、アリアの肉体から、第2のチート能力が発動。甘く、濃厚な、理性を強制シャットダウンさせるイリス粒子が、修練場内に充満いたします。
「く、は……ッ!? 何だ、この匂い……身体が、熱い……っ!?」
吸い込んだ瞬間、ファラの脳内に直接、前世のおじさんのドロドロとした性欲魔力が混ざり合った「メス化シグナル」が注ぎ込まれます。過敏になっていた褐色肌が、粟立ち、赤みを帯びていきました。
「ファラ様。貴女のその素晴らしい腹筋と、引き締まった鼠径部……。ここに少し『刺激』を与えるだけで、どうなってしまうかしら?」
アリアは全裸で暴れるファラの前にしゃがみ込み、チート指テクを誇るその美しい指先を、ファラの小麦色の脇腹から、鼠径部へと滑らせました。
「ひゃうああああっっっ!??!?!」
触れられた瞬間、ファラの口から、野生の戦士のものとは思えない、甲高くて甘い悲鳴が飛び出しました。
「な、にこれ……ッ! 触られただけなのに、腰が、勝手に跳ねっ……あ、熱い、お腹の奥が、ビクビクしてぇッ!」
「市場調査の通りですわ。さあ、新規開拓(開発)のお時間です。ミランダ王女への忠誠心が、快楽で塗りつぶされていく絶望と悦びを、その身で味わいなさい!」
アリアの指先が、ファラのB98の爆乳と、過敏になった鼠径部を同時に、超高速で、かつ的確に愛撫し始めます。
新たなる異国の強者ハメ落とし編が、今ここに冷酷かつ艶やかに幕を開けたのです。




