第41話:聖母の抱擁 ~おじさん、前世の涙と初めての救い~
元老院の精鋭たちがKカップの深淵に溺れ、赤ん坊のようにすやすやと眠りこけるゲストルーム。
魔導硝子の向こうから、アリアは静かに部屋へと足を踏み入れました。プラチナブロンドの髪を揺らし、ベッドの傍らに立つ娘の姿を見つめ、母・エレオノーラは優しく微笑みかけます。
「あら、アリア。隠れて見ていたのは分かっていましたわよ?……元老院の皆様ったら、私を保守派に引き込もうと必死でしたけれど、結局こうして甘えん坊さんになってしまって。困ったものですわね」
クスクスと上品に笑うエレオノーラは、元老院議員たちを包んでいたKカップの巨乳をネグリジェに収め、ベッドの端に腰掛けました。アリアはその正面に立ち、息を整えて切り出します。
「お母様。元老院の皆様から、私が保守派の『最高顧問』に就任することへの許しを請われましたの。……中立を貫く我がローゼンシュタイン公爵家として、お母様はこれを、お許しになってくださいますか?」
アリアとして、そして中身のサラリーマン・佐藤健一(45歳)としての、真剣なビジネス交渉(ベッド外交)。
しかし、エレオノーラはその問いに対し、政治の駆け引きなど一切含まない、ただただ深い慈愛に満ちた碧眼でアリアを見つめ返しました。
「アリア。貴女、本当によく頑張っていますわね。……学園の全権を握り、騎士団長を従え、今度は国家の中枢まで動かそうとしている。でもね……」
エレオノーラはそっと手を伸ばし、アリアの華奢な身体を、その圧倒的なKカップの至高乳の温もりの中へと、優しく引き寄せました。
「──そんなに、一人で全てを背負い込まなくてもいいのですよ?」
「っ……!? お、お母様……?」
【聖母の永劫調和の真実】
みなさん、これこそが歴史に名を残すレジェンドウケの、真のチート能力です。
彼女の《聖母の永劫調和》は、相手を屈服させるための魔力ではありません。
相手が心の奥底に隠している「傷」や「孤独」、「疲弊」を無条件で察知し、そのすべてを全肯定して癒す、絶対的な母性の波動。
アリア様のチート魔法の防壁すら、この圧倒的な優しさは、ただの『愛』として すり抜けて内側へ染み込んでいくのですよ。
「ひゃうっ……あ、熱い……お母様、魔力が、身体に……っ」
Kカップの、言葉にできないほど柔らかく温かい肉壁に顔を埋められた瞬間、アリアの脳内に、異変が起きました。
いや、アリアの肉体を借りている佐藤健一(45歳・前世社畜)の魂に、激震が走ったのです。
(なんだこれ……あったかい……。おっぱいが柔らかいとか、エロいとか、そういう次元じゃない……っ)
エレオノーラの胸から溢れ出るイリス粒子が、アリアの身体を通じて、中身のおじさんの魂に直接語りかけてきます。
前世での20年間、過酷な男社会の中、サービス残業に追われ、上司に理不尽に怒鳴られ、取引先に頭を下げ続け、誰にも褒められることなく、孤独のまま45歳で死んでいった、あの「佐藤健一」の擦り切れた過去の記憶。
今世に転生してからも、「おじさんだとバレてはいけない」「完璧な公爵令嬢として、チート能力で世界をハメ倒さなきゃいけない」と、常に気を張って戦い続けてきた孤独な戦場。
そのすべてを、エレオノーラのKカップと、頭を優しく撫でる手のひらが、全肯定で包み込んでいく。
『……よしよし、偉いですわね、アリア。貴女が何を考えていても、どんなに不敵に振る舞っていても、私にとっては、世界で一番愛おしい私の子供。……もう、無理におじさんのように強がらなくても、良いのですからね?』
(お母様……俺……俺、前世で誰も褒めてくれなくて、ずっと辛くて、今世でも必死にゲームの知識で生き残ろうと……頑張って……っ!)
「──あ、う、うあぁぁ……っ、お母様ぁ……っ!!」
アリアの碧眼から、大粒の涙がボロボロと溢れ出しました。
それはアリアとしての涙ではなく、45年間誰も癒してくれなかった「佐藤健一」の魂が、生まれて初めて「母性」という救いを得て流した、魂の号泣でした。
アリアはレイラを脳イキさせ、元老院をパニックに陥れたあの「完璧な接待喘ぎ」ではなく、ただの幼子のように声を上げて泣きじゃくり、エレオノーラのKカップに顔を埋めて、その温もりを貪るように抱きつきました。
「ふふ、泣きなさい、アリア。最高顧問の件など、貴女の好きにしなさいな。我が家が中立なのは、貴女が自由に生きるための盾であるためですもの。……今夜は、私と一緒に眠りましょうね」
「ひぐっ、は、はい……お母様ぁ……っ、あん、あぁっ(脳内破壊級の癒しの絶頂)」
肉体の快楽を遥かに超越した「精神の完全救済」。
アリア(おじさん)は、レジェンドお母様の圧倒的な包容力の前に、一矢報いることすら忘れて、ただただ愛される一人の子供として、涙を流しながら深い幸福の眠りへと落ちていくのでした。




