表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

② 悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました の感想

媒体:アニメ&なろう

アニメは1.25~1.5倍速にて視聴。

原作はかなりのボリュームだったので高速読み。読み飛ばしがありそうです。アニメ終了時と同じエピソードまでで離脱。

アニメ主体の感想となります。




個人の評価としては――部分的に「異様に高く」、概ね「低い」です。


有名作品につき、あらすじ割愛。

拙作の制作にあたってインスピレーションを刺激してくれる部品がチラホラ転がっていました。ので、ある意味では恩作(良くない意味で)。


こちら、アニメ見て終わるつもりだったのに原作を読む羽目に。

まさかあれ程の駆け足展開とは知らず、倍速視聴が仇となりました。

それならそうと予め注意喚起してくださいよ……と制作会社に八つ当たりの念を送りました。


世間の声の通り、短時間で出て来る登場人物(特にキラキライケメン)多過ぎでしょう。一人ずつ丁寧に出しましょうよ。お陰様でイケメン食傷気味。

毎回「これは誰だっけ」です。男女の比率がおかしい。女性が少ない世界って設定ありましたか。逆ハーの記載も無い。

原作がウィキペディアと化しました。

つまりこれ、原作かコミックを先に読んでから見るアニメだったのですよね。後の祭り。


良い話からします。


部分的に「異様に高い」点は、ほぼほぼアニメの力です。

(なら作者の能力とは無関係、などと言い切る事は出来ません。そもそも作者が小説として発表しなければ起こり得なかった奇跡ですからね)


綺麗な作画がまず目を引き非常に良かったです。世界がキラッキラでしたね。これぞ乙女ゲームの世界だと素人目にも分かりやすく見せ付けてくれました。

そして何より、作中に恋柱がいるではありませんか(声優に疎い筆者ですら秒で聞き分けられる有名人)。

彼女のボイス能力で対抗馬キャラが万倍チャーミングになっていました。


あ、『悪ラス~』はヒロインが複数いてややこしいので以後、対抗馬は「恋柱」と呼称致します。

異様な高得点は――以上となります。


では悪い話に入って参ります。


一話目でヒロイン、ヒーロー共に好感を抱けないという致命傷を受けます。

こちらは『老後に~』とは逆に期待値が高かった分、落下時の高低差で致命傷に至りました。


まずヒロイン、カラスに一服盛りましたね。何してるんでしょう。魔物の領域に勝手に踏み込んで来て好きに騒いで文句ばかり言って。なんで人間とは無関係の社会を築いている魔物らが、彼女に恭しく接待するのは当たり前だと思い込んでいるのでしょう(しかも謝罪していない)。傲慢です。


筆者は、世界の自然と動植物に敬意を払っています。

こういった身勝手は許せない性質です(小さな子供ですらない。国内最高峰の高等教育を受けた貴婦人であり人生は二度目。幼稚さの言い訳は不可)。


しかし一方で、彼女は命がかかっているから必死なのだという見方もしました。だからこそ見続ける事も出来ました。どう足掻いていくのかなと。

この大胆な行動は、讃えるべきものでもありますからね。


で、ヒーローは「僕」です。

世界で一番強いと思われる成人男性の魔王が僕、僕、僕。すみません、これって割と普通の事ですか? 抵抗感が凄まじかったんですけど。彼の教育が途中ストップした影響ですかね。

更に、お金が無い自覚がある癖に初回で正門を吹っ飛ばす考え無し。だからお金が無いのでは。まあ強さを印象付ける為の演出でしょう(キルアの実家みたいにすれば良かったのに)。

しかしこの彼に対してもまた大いなる期待がありましたので見続ける原動力になりました。


結論から言って大いなる期待は裏切られます。

覚醒すると竜になってヤバいらしい彼――何もヤバくありません。

ちょっぴり大き過ぎるけれど安全な生物でした。城の一つ二つ潰して欲しかったのに。荒ぶるゴジラはいません。

感想「え? 終わり?」です。


なぜ恋柱と戦わなかった――!


ヒロインが間に入ったからです。がっかりです。

自分の体内から剣が出て来る演出も個人的には美しいとは思えませんでした(ウテナみたいに「相手」がいれば良かったのに)。


最大の楽しみが虚しく終わり、謎の学園潜入編が始まって速度が1.5に変わりました。


話逸れますけど、ヒロインの愉快な下僕について触れます。

筆者の気を一番引いたのは無論――天才建築士です。

彼は発明家の間違いでは。いや便利屋かな。原作を読んでみても彼が何者なのか分かりません。

本当は分かっています。錬金術師の代理対応なんですよね。五人で大任をカバーした。いや四人だったかな……。

興味深い建築士の彼は、なんとまともな教育も無く図面を引いたのだそうです。

天才でも無理です。ガウディ先生も言っています。

しかもその天才ぶり、どこにも発揮されません。一言でもいいからどこかに実績をください。

城のビフォーアフターお疲れ様です。でも勘で家を建てないで。住民殺す気ですか。住んでるの魔物だし大丈夫か、って判断ですか。なら建築士を名乗る資格がありません。安藤先生も言っています。


とはいえこの手の便利な脇役くんは知る限り哀れです。

特に建築士。ヒロインたちの依頼したものしか手掛けられません。気の毒に。

(いつか建築士を主役にした作品を書いて嘘の世界でも彼らに救いを齎せたらと思いますが。思い入れが強すぎて無理そうなのでどなたか代わりにお願いします)


学園潜入時に出てきたキラキラ男子四人組は、とことん謎でした。

色々謎でしたが、ヒロインのドレス姿に動じまくりチョロすぎる彼らに白けます。

公国とやらはブス子ちゃん多めだから美人に免疫が無いって事なんですかね。なら自国の女性陣に土下座した方が良いですね彼ら。

あながちかも。

同じ悪役令嬢でも後に侍女になる女の子、ヒロインとは随分と差がありましたね。随分と地味で、素直で可愛かったし、むしろどうやって悪役やるのか興味が湧きましたよ。確認する術無いですけど。


『悪ラス~』のアニメはとにかくキラッキラの登場人物が量産されるばかりの作品でしたね。

そして原作者が意図している通りヒロインとヒーローが逆転しています。それ自体は何も問題ではありません。良い事ですよむしろ。


面白いか面白くないかで言えば、面白い。それ以上に残念だから勿体ない。

ストーリー自体、非常に興味深いと感じられる部分は多いのです(でも結局私に免疫が足りていないからなのが大きい)。


例えば「ヒロイン以外にも転生しているキャラクターがいる」です。

恋柱ですね。

はっきり言いますがヒロインより恋柱の方が魅力的です。スーパーボイスを抜きにしてもです。どっちがヒロインですか。

サイコ扱いされている恋柱。彼女の「ゲーム」認識は当然でしょう。現にゲームの中なんですから。

むしろすんなり現状を受け入れるヒロインの方がおかしい。そして冷たい。

同じ日本人で同じゲームを愛する仲間と出会ったのですよ。唯一の仲間に歩み寄る姿勢があって然るべきでしょうに。


死のリスクが消えた後もヒロインの性質は変わりません。

綺麗なヒーローに対抗して綺麗になろうとするのは少女らしくて良かったですし、剣で戦うシーンも勇ましく気に入りました。

その代償にヒーローが情けなくなりました。ヒロインの引き立て役は恋柱ではなくヒーローです。

ジェンダーフリュイドの彼。新しいヒーローの誕生を称賛したいところですが、彼はあまりにも何もしていない。

作中最強の力を持っている存在ですよね。

空飛んだり指鳴らすだけで人様をテレポート出来る魔法とか、建築士以上に便利屋の逸材ではありませんか。ヒーローが何でも発明すれば良かった。


それともあれらは魔法では無く大掛かりなマジック&イリュージョンですかね。

実際の彼は大して強くないとか(そもそも強いシーンありましたか。回想以外で彼の戦力を物語るシーンは)。

もしも、実はそんなに戦闘力高くない、というオチが付いているなら逆に拍手喝采ものです。

いや「実は」も何も弱かった印象しか残っていませんけど。

簡単に記憶喪失になっている。何でも出来る人なのに脇甘すぎませんか。


それにしても皇帝が統治する国なのにその皇帝が空気でしたね。ポジション奪っても椅子の有難みが薄そうです。


皇太后の外見が実年齢に戻った際には仰天しました。

身長は変わらずです。小さな着物姿です。

なあんだ、可愛いおばあちゃんだったんですねって安堵しました。


アニメ全12話を以て、皇帝(代行)夫妻が魔法のように電子レンジのようにあっという間に出来上がります。

謎の結婚式を見届けて祝福と風と共に去りたいと思います。



もし「評価は間違っている。原作を最後まで読めば分かる」とのご意見をお持ちの方、ぜひお教えください。

筆者も今の評価で終わるのは忍びない、勿体ないと感じています。

ただ先に告げた通りヒロインとヒーローの好感度が低空飛行のままなので読み進める気力に欠けています。

「この後が本番だ。こんな事が起こって世界が引っ繰り返る」といった類の情報があれば喜んでお聞きします。


とりあえず、終了です。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ