第34話.レイジ 1
ガルムのクエスト受注を終わらせ、2人はダンジョンに向かう。
ダンジョン前には4、5チームほどの列ができていた。ここは初心者でも上級者でもできるので、オーストラリアでも人気なダンジョンのようだ。しかし、まだ朝の10時ということもあり、まだ人は少なかった。
入り口の前にいるスタッフが10秒おき程度で中に入れていくため、列はスムーズに進んでいき、すぐに2人が先頭になる。
「ここってタワータイプのダンジョンだからフロアボスしかいないんですよね? こんなほいほい入れていったらボスの取り合いになりません?」
「あー、遥斗はまだ知らないか? 実は最近、アメリカのダンジョン調査班が発見したんだが、どうやらタワータイプの場合、チームごとに別の部屋に行くらしいぜ」
「疑似異世界転移、的な?」
「ま、そんな感じだな。ほら、遥斗も行ったことあるだろうけど、タワータイプのやつって外見と実際に広さが全然違うだろ? これも繋がってるじゃねえか、って意見も出てるらしいぜ」
そんなことを話してるとスタッフの方に声をかけられる。
『次の方どうぞー。各階層ごとにセーフエリアがあります。その中にあるクリスタルに触れると帰ってこれます。ただ、セーフエリアには各階層ごとに3回しか入れないので注意してくださいね』
『わかった。もう入っていいのか?』
『えぇ、どうぞ』
そうして2人は入り口に向かう。
遥斗はセーフエリアという存在にも驚いたが、それよりも驚愕したことが。
「……ガルムさん、英語話せたんですね」
「はっはっはー! 俺をナメてもらっては困る!」
「で、ほんとは?」
「……Aランクに上がったときに、ギルドから特殊スキルの多言語対応の取得方法を教えてもらって覚えただけです」
「でしょうね」
「でしょうね、は酷くね?! 間違ってないけど」
「ならいいでしょう」
「う〜ん……ま、いっか!」
今日でレイジ編終わらせます。
22時まで1時間毎に更新します!




