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勇者パーティーから追放された最底辺職業〜絶対に錬金術で成り上がってやる〜  作者: 鏡石 錬


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55/55

55錬金目、携帯電話

 携帯電話で、セシリーから俺にポーションや魔道具等の発注依頼、その逆で俺からセシリーへ他の街に第2号店、第3号店と店舗にする物件の相談をしたりと何かと便利だ。

 それと俺が黄昏という事を知ってる人物を出来るだけ少数に抑えたいのもある。

 それに携帯電話にファンタジーらしい機能を付け加えた。俺とサクラだけじゃ意味がない。


「これを本当に私にくれるのですか?」

「えぇ、専属の話を受けてくれれば」


 専属になる人を誤れば、坂を石が転がるようにドン底に突き落とされ、功績を積んでくれれば、出世街道まっしぐらになる。

 幽霊屋敷みたいな物件を、まるで新築のように一瞬で変え、しかも内装の広さまでも自由自在に変化させられる人物が、将来大物にならない訳がない。


「分かりました。カイト様の直属受付嬢になる事を創造神の名のもとにお受け致します」


 カーテシーで深々とセシリーはお辞儀をする。お辞儀をした事がトリガーとなったのか?頭上から1枚のスクロールが出現した。


【鑑定】


 頭上に出現したスクロールの正体は、【破れぬ誓約】という魔法のスクロールだ。

 発動条件は、神の名を口にした誓いが、その神まで届き了承を得られた時に現れるという。もし、破ってしまうと誓約の大きさによっては死も有り得る。

 魔道具で似たような物に《契約のスクロール》がある。こちらも書かれた内容を破った者に罰が降ることは同じ。ただ、魔道具か魔法かの違いだけ。


『セシリーよ、黄昏カイトに、不利益な事をしないと誓うか?』

「はい、誓います」


 スクロールから直接頭に声が聞こえる。これが神の声なのか?嫌な感じはしない。どちらかというと安心するような声だ。


『黄昏カイトよ、セシリーを何事からでも守る事を誓うか?』

「はい、誓います」


 まるで、結婚式でお互いの事を誓い合う文言を言ってるようだ。


『よろしい。これで誓いは果たされた』


 と、頭に響くとスクロールは消え、代わりに何によって誓約は破れられるのか?と、細かいルールが頭に直接流れてきた。


 俺の頭には、次の表記が浮かんだ。


 ・セシリーが襲われた時に助ける事。助けなかった時は相応のペナルティが課される。

 ・セシリーが死ぬ時、カイトも死ぬ事。


「これは!」


 一蓮托生になってしまったようだ。まぁ俺が作った携帯電話を持っていれば、簡単に傷付けられないし逃げる事も容易だ。


「カイト様、私のはこれです」


 セシリーが頭に浮かんだ表記は次の通りだ。


 ・カイトが黄昏という事を秘密にすること

 ・カイトの要請には従うこと

 ・カイトが不利益になる事はしないこと

 ・カイトに何かしら依頼の受注した時は全て対応すること


「ふむ、なるほど」

「カイト様の方が条件が重いような」

「いえいえ、俺からお願いした事なので、この携帯電話を持ってれば何の問題もありません。さぁ【血判】をして………これでセシリーの物です」


 カイトの成されるままに【血判】をしたが、後から凄い事なのでは?と、頭の中が真っ白になるセシリーである。


「セシリー、どうかしたか?」

「はっ!いえ、何でもないわ。そうだ、扱う品物は何かしら?」

「ポーション類と魔道具類だな。後で飲食店もやる積もりだ。こちらのドアから入った部屋で開こうと考えている」

「飲食店を開く積もりなら料理ギルドにも行った方が良いかもしれないわ」


 料理ギルドというのもあるのか!そういえば、宿屋や酒場などの看板に同じマークが着いていたような気がする。


「それと店の名前は決まっているのかしら?」

「それは決まっている。《黄昏工房》と飲食店の方は《黄昏食堂》だな。食堂の方は、まだ準備が出来てないから先になりそうだ」

「了解。それで登録しておくわ。食堂の方も開店準備が出来たら言ってちょうだい。《黄昏工房》のみだとCランク、《黄昏食堂》も合わせるとBランクになるわ」


 俺があげた携帯電話を片手にセシリーは商業ギルドへ戻って行った。

 俺は最後に看板を取り付けて、俺の店が出来上がった訳だ。薬棚にはポーション類を並べ、魔道具は形状が様々なので立て掛けたり壁に掛けたりする。


「わーい、ここ広いね」


 探検してたカーラが帰って来て、俺の足元に走っていた勢いのまま抱き着いて来た。


「おっと危ないぞ」

「あれ?あのお姉ちゃんは?」

「あぁ仕事があるからって帰ったぞ」


 階段から足音がしてきた。


御主人様マスター、イレイヤ様を寝かせて来ました」

「ちょうど良い。サクラ、このは、カーラ。今日からこの店の従業員だ。カーラ、このお姉ちゃんがサクラ」

「サクラと申します。カーラ様」

「私はカーラ、よろしくね、サクラお姉ちゃん」


 カーラにお姉ちゃんと呼ばれたサクラは、どこか嬉しそうな表情でカーラの頭をナデナデと撫でるのであった。

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