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勇者パーティーから追放された最底辺職業〜絶対に錬金術で成り上がってやる〜  作者: 鏡石 錬


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54錬金目、商業ギルドの専属受付嬢

「これは、迷宮ダンジョン産の遺物アーティファクトだ。そこまで遠距離は無理だが、通話が出来る」


 携帯電話を俺が作ったと言うと面倒臭い事になりそうだから、ウソを言う。迷宮ダンジョンからだと言えば確かめようがない。

 迷宮ダンジョンから出た物質を遺物アーティファクトと呼び実現不可能な構造を模してる事が多い。

 それ故に、鍛冶師が作製した剣や付与士エンチャンターが付与した物等よりも高く取引される。中にはコレクターとして集める物好きな貴族も存在する。


遺物アーティファクトですか。それなら納得です。ギルドにある通信球も迷宮ダンジョン産ですし、それを売ったら金貨10枚はしそうです」

「売らないからな」


 まだ売らない。


 まだ俺とサクラの分しかないからな。それに通話以外にも色々機能を付け加えたいという男心が勝っている。

 こういう機械弄りは、男に産まれたからには楽しいものである。他にもバイクや車等作ってみたいものは山ほどにある。


 カランカラン


御主人様マスター、お待たせ致しました」


 扉を開けて入って来たのは、森精族エルフのイレイヤを背負ったサクラだ。


「おっ、来たな。こちら、商業ギルドのセシリーだ。セシリー、このメイド服を着てるのがサクラだ。俺の助手兼世話をしてくれている」

「サクラ様、セシリーでございます。この度はカイト様が、お買いになされる物件をご担当させて頂きます」

「サクラです。呼び捨てで結構です。御主人様マスターがお選びになられた物件なら、さぞ素敵なのでしょうね」


 幽霊屋敷を選んだとは言えない。改築された物件を見たら誰だって素敵と思ってしまうだろう。

 カイトとセシリーが目と目が合うと、クスリと微笑んだ。

 まぁ俺が作製した人工人間ホムンクルスであるサクラなら親である俺のやる事・成す事に対してほぼ肯定的にとらえてしまう


「それで、サクラが背負っているのは森精族エルフのイレイヤだ。とある理由で、今身体の自由が効き難くなってて上手く動かせないんだ。まぁ口は聞けると思うから、後で話でもしてくれ」


 イレイヤの様子で、なんとなく察してくれたようだ。セシリーは、コクンと頷き数秒イレイヤを見詰めた後、俺へと向き直った。

 サクラは、イレイヤを寝室へ運ぶため2階に上がって行った。


「セシリー、ギルドカードからお金を引き出せるんだったな?それで、この物件を買うお金を引き出したいだが」


 ギルドカードには、いくつか機能がある。


 1つ目は、本人確認。身分証みたいな感じで他国や街に入る他に関所を通る際に犯罪を犯してないか確認する。

 2つ目は、任務の受注や成功の経歴に討伐した魔物の数を記録してくれる。

 3つ目は、全ギルド共有での銀行。お金なんか態々持ち歩いていては盗賊なんかに盗まれてしまう対策だ。因みに、オークションで出したポーションのお金は全て預けてある。

 4つ目は、本人にしか扱えない。本人が許可しない限り、他人が使う事は出来ない。


「ここにカードリーダーがあります。ここに通して頂ければ、商業ギルドに送金完了します。値段が合っているか確認した後、カードを入れて下さい」


 何か前前世での日本を思い出させる。現金ではなくキャッシュレス決済が大半になっていた頃、同じように新たな詐欺も増えて行った。

 微かで曖昧な記憶でしかないが、俺か親かは忘れたが詐欺にあった苦い記憶が思い出させる。


「確認した。ここに入れれば良いんだな?」

「はい、そこに入れて下さい」


 だが、時代風景は中世に近いが科学じゃなく魔法が発展してる分、こういうセキュリティに関しては、こちらの方が格段上だろう。


「はい、送金確認致しました。今の瞬間から、この物件はカイト様のものとなりました」


 よっしゃぁー、これで拠点も手に入って一国一城の主という訳だ。


「そうだ、俺の専属受付嬢になってくれないか?」

「えっ?専属」

「ダメか?」


 ギルド全般にいえる事だが、余っ程ギルドに貢献しないと専属の受付嬢は持てない暗黙のルールがある。


「専属になってくれたら、これをあげようかと思っているんだが?」


 ひらひらと携帯電話を見せ付ける。まるで子猫が動く物体を目で追い掛けるようにセシリーが携帯電話をガン見してる。

 もちろん俺の持ってる物とは別の物だ。携帯電話は複数あって真価を発揮する魔道具だ。今は俺とサクラしか扱う者がいないから、そこまで使う機会はない。

 そこに商業ギルドの受付嬢であるセシリーが入れば、使う機会はグーンと増えるだろう。


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