海底遺跡の第一層は…
その遺跡に入ってからまず最初にあったのは電気が走る壁、地面、天井。
三人が横になって入っても余裕があるくらいの広さの道には先程のクラゲがいる。
「これもさっきとおんなじの確定麻痺っぽいね」
「じゃあ、さばじろうお願いします!」
「りょーかい!」
そう言うと、さばじろうは水中をかけるように進み、クラゲを倒していく。
しかし倒すことはできても、そのクラゲの耐久面が少し強化されていることが、三人の目からしてははっきりとわかった。
「【攻撃強化剤】!これで多少楽になる?」
「ありがとっ!」
まーちゃんがつくった、味方の【STR】を上昇させるアイテムは例のごとく最高品質。
クラゲに火力の上がった彼女を止めるすべはないが、必死に触手を振るう。
まーちゃんやフェスティに飛んでくる触手も含め、すべてを切り伏せるその姿は無双ゲームのようでもあった。
「じゃあちょっとずつ先に進もうか」
三人はさばじろうを先頭に、触手に最大限の注意を払って奥へと進んでいく。
少し長めの通路を超えた先、そこにはドーム状の開けた空間があった。
無論、床から壁、天井まで電気が走っている。
そして中央、先程まで倒してきたクラゲを従える大きなクラゲが漂っている。
そのクラゲが三人を認識すると、先程より早いスピードで触手を飛ばしてくる。
三人は変わらず触手を避けようとするが、それは小クラゲによって作られているのか、クイッと角度を変えて追ってくる。
「じゃあこれは切っていかないとダメそうかな」
素早く火力が出せるさばじろうは追ってくる触手の注意をひきつけ、本体を攻撃するよう頼む。
「【酷薄無慙】!一気に行くよ!」
「【筋力強化】!バフは任せて!」
フェスティがかけたバフによって、姿を変えたまーちゃんの攻撃は並大抵のモンスターでは耐えられないほどになっていた。
しかし大クラゲは中ボスの意地を見せ、必死に耐え、反撃する。
それでも主なダメージ源である触手が封じられている以上、クラゲに勝ち目はなかった。
大クラゲはそのまま地面に崩れ落ち、たくさんのクラゲとなって下の階層へ続く穴へと逃げていった。
「どうやら再戦しそうだね」
「それじゃあ次の階層も頑張っていこう!」
三人は下へと続く穴へ潜っていった。
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