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これ、うちの畑で取れたスライムです  作者: 林檎酢
バージョン3【歴史の復活】
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33/98

困難な願いも…

「まーちゃん。ちょっとお願いが…」

 まーちゃんはびっくりした。

 そこに土下座をしているのはフェスティ。いつもだとどちらかといえばマーチャンがする側のこの姿勢を、なんとフェスティがしているからである。

「まずは頭上げて。話聞くから」

「えーっとさ、この前すっごい魔法使ったじゃん」

「うん」

「で、これが打てるんだったら【INT】上げたほうがいいかもって思ってさ」

「じゃあ【INT】上がる装備作ってあげようか?」

「でもさ、それじゃあなんか生産者っぽくないじゃんか」

「うーん…まぁ考えとくから待っといて」

 フェスティは、無理ならいいよ、といって帰っていった。

「どーするかなぁ」

 まーちゃんは考えまくった。どうすれば生産者っぽく、そして【INT】上げられるのか。

 まーちゃんは数分悩んだ結果、自分の家へと戻っていった。


「フェスティー!」

「あ、まーちゃん?」

「できたよー」

「まじで?ありがとーございます」

 フェスティはまーちゃんからローブを受け取ると早速性能を確認した。

_____________________________________

【賢農家のミトラ】

【INT】+100【DEX】+100【薬品注入【INT】+1000】【薬品注入【DEX】+500】


【賢農家のローブ】

【INT】+100【DEX】+100【薬品注入【INT】+1000】【薬品注入【DEX】+500】


【賢農家のグローブ】

【INT】+100【DEX】+100【薬品注入【INT】+1000】【薬品注入【DEX】+500】


【賢農家の靴】

【INT】+100【DEX】+100【薬品注入【INT】+1000】【薬品注入【DEX】+500】

_____________________________________

「え…薬品で上げられるのって1つだけじゃなかったっけ」

「そー思ってたんだけどさ…」

 それは数時間前に遡る。

 まーちゃんはフェスティのために何ができるかを必死に考えていた。

 最初に考えたのは【INT】を上げる装備。しかしそれでは要望である生産者っぽさがなくなってしまう。

 だからといって【DEX】を上げる装備もちがう。

 そしてまーちゃんは気がついた。

「この【DEX】あればなんかどっちもいいかんじに上げられるんじゃない?」

 そうしてまーちゃんは自宅で実験をはじめた。

 どの薬品をどの割合で調合すればいいのか。まーちゃんの【DEX】をもってしてもそこまではわからなかったが、感覚で作業を進めていった。

 そうして行き着いたのは超高級な【スライムポーション】。

 まーちゃんはこの前手にいれた【スライムポーション】をすべて使い切り、ようやく薬品が完成した。

 そうしてできたのがこの【賢農家セット】だった。

「なんかゴメンね。変に時間使わせちゃって」

「いいよ別に。いつものお礼かな」

「私もまーちゃんの力になれるように頑張る」

「がんばって」

 フェスティは新しい装備を身に着けてフィールドへと向かった。




「よし、まずはステータス確認しとくかな」

「やっとだよ〜」

 まーちゃんこと橘真琴(たちばなまこと)は友人のさばじろうこと三菱爽鈴(みつびしそうりん)に誘われて買ったVRMMOのゲーム【VARIOUS STORIES ONLINE】、略してVSOにとてもハマっていた。はじめは戦闘が苦手だからと当時の【農家】、今で言う【生産者】を選んで何故かそれがうまくいって、今ではトップレベルのプレイヤーになっていた。

 真琴はゲームを起動し、早速あの世界へ戻ることにした。


 目の前がはっきり見えるようになったときに始めに見えたのは畑。そこにはスライムが植えてある。これはまーちゃんが発見したも同然の植物【種スライム】。一応生きているが食べることも可能である。まーちゃんはいつもこれをかじりながら旅をしているわけである。

「まーちゃんやっほー」

「あ、フェスティ」

 フェスティと呼ばれた少女、彼女は真琴のクラスメートでこのゲームをきっかけに仲良くなった長谷川茉莉(はせがわまつり)。勉強ができ、モテモテの彼女に真琴はいい感情をモテなかったが今ではいい友人である。

 そんな彼女もこのゲームでは真琴と同じ【生産者】として生活している。

「あ、まーちゃん、今回の大型アップデートで色々大きく変わったらしいからステータス確認しとくといいよ」

「え、そうなの?じゃあステータス確認!」

_____________________________________

フェスティ Lv.30

【HP】200/200

【MP】500/500

【STR】0

【VIT】0【SP+50】=50

【AGI】0【SP+50】=50

【DEX】110【装備+2400】=2510

【INT】0【SP+72】【装備+5700】【スキル×2】=11544


【装備】

頭【賢農家のミトラ】【INT】+100【DEX】+100【薬品注入【INT】+1000】

【薬品注入【DEX】+500】

体【賢農家のローブ】【INT】+100【DEX】+100【薬品注入【INT】+1000】

【薬品注入【DEX】+500】

ズボン(賢農家のローブ)

手袋【賢農家のグローブ】【INT】+100【DEX】+100【薬品注入【INT】+1000】

【薬品注入【DEX】+500】

靴【賢農家の靴】【INT】+100【DEX】+100【薬品注入【INT】+1000】

【薬品注入【DEX】+500】

右手【帝王樹の杖】【INT】+100【薬品注入【INT】+1000】

左手(帝王樹の杖)

アクセサリー【魔導達人の指輪】【INT】+200

【スキル】

【火球】【水球】【風刃】【雷刃】【地鳴】【呪文強化】【魔導達人の保護】【流星群(メテオシャワー)】【MP消費軽減】

_____________________________________

「装備の力ってすごいんだなー。じゃなくて、呪文の数が少ないかも」

 いまフェスティが覚えている呪文は基礎魔法と呼ばれるもので、誰でも覚えることができる、一番弱い呪文である。

「今までよりどれだけ【INT】上がったんだろ。あの岩に【火球】!」

 …もちろん最弱の呪文だと言っても【INT】が10000を超えればそれは超危険である。

 そこにあった岩の周りは直径10メートルほどがクレーターとなり、何秒かたった今でも熱さを感じるほどだ。

「…よし、気をつけよう」

 フェスティは自分にそう言い聞かせながら先へと進んでいった。

読んでいただき、ありがとうございます。

重大かもしれない話をここで。

まだ当分先になると思いますがユニークが10000いったら何か企画をしようかと思っています。

アクセスの方も50000いったら何かしようかなと…

あくまで予定なのでやらないかもしれません。

でもやったときは応援してください。

はじめに言ったとおり、当分先になると思います。

また次回。

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