押しかけ王女の大作戦
翌日、あたしは公爵邸へ押しかけた。
父は基本あたしに無関心。普段あたしが何してても、害がない限り放置だ。怒られたこともないが、ほめられたこともない。
あたしがルシファー様のとこへ押しかけたと聞いても、気にも留めないだろう。
いや、「そうやって組織に圧力かけろ」って言うかもしれないが、その程度だ。
唯一の王女の権力をここぞとばかりに使い、予告なく突入してきたあたしに、公爵親子はあぜんとしていた。
「り……リリス様、一体どうされたのです? いきなりいらして。何か急用でも……?」
ルシファー様そっくりの公爵がどまどいながらきく。
ああ、ステキ。ダンディーで魅力たっぷりの中年男性。
ルシファー様もいずれこうなるのよね。ふふふ。
別に老け専じゃないからね?!
「はい! あたし、ルシファー様とぜひとも結婚したいんです! 昨日はいきなり逆プロポーズで驚かれちゃいましたが、改めて結婚申し込みに来ましたっ!」
元気よく言う。
にこにこ。
極上のロイヤルスマイルで返事を待つ。
公爵親子はまだ固まっている。
「……あの、リリス様。陛下の命令だからといって、そこまでリリス様が必死になることはないんですよ……」
「お父様の命令なんかどうでもいいです! あたしがルシファー様と結婚したいんです!」
本気度を分かってもらうため、熱く語る。
「え……本気でうちの息子と結婚したいとお思いで?」
十歳の少女がマジで言ってんのかと言いたげだ。
「もちろん! 一目ぼれです! 何より顔が好みです! 王子様みたいでイケメンでさわやか系でかっこよくて、笑顔がステキで! 微笑みだけでごはん三杯いけます! むしろごちそうです! 一瞬だけど見た姿にときめきが止まらなくて! どんな方なんだろうと妄想しまくってたんですが、実際会ったらもう想像以上! 腹黒なところもまたたまりません! どストライクすぎて夜も眠れませんっ!」
「……そ、そうですか……」
二人とも若干引き気味になってる。
なんで?
「いやでも、分かりませんでした? 僕はかなり性格悪いですよ?」
「それが何か? いいじゃないですか! さわやか系イケメンなのに腹黒とか、最高じゃない! あたしそういうギャップ大好き! それに大人になったら公爵みたいに渋いダンディー紳士になるってことでしょ? 将来が楽しみですよね!」
キラキラ。
目を輝かせる。
「……リリス様、もしかして老け専ですか?」
「それは違う」
真顔で答えた。
「オジサマなら誰でもいいってわけじゃありません。ルシファー様が好きなんです!」
堂々と宣言する。
「……………………」
公爵親子はしばーらく黙ってた。
朝っぱらから王女が押しかけてきて、玄関で、大勢の人の目があるところで逆プロポーズ第二弾。のろけまくってトリップしまくって、恥とかどこ置いてきたって構図に脳がショートしたらしい。
使用人たちも石化している。
あたしは応接室へ通された。素朴だけどあったかみのある内装。意外なことに、公爵邸は質素だった。スパイ組織のドンなら金持ちのはずだし、もっと金かけられるだろうに。
でもこのほうがあたしは落ち着いた。父は金ぴかド派手か、逆にどす黒いオカルト趣味。あんな恐怖の館よりこっちのほうがはるかにいい。
城はナチュラルに昼間、肝試しできるからね。本物の怨霊そこらにいるし。
ギロチンやアイアンメイデンが置いてない部屋って最高。
出されたお菓子をほくほくして食べた。おかずはもちろんルシファー様だ。
うふふふふ。
我ながら不気味な笑みが止まらない。
公爵はあたしが落ち着くのを待ってたようだけど、ちっとも落ち着く気配がないのであきらめてきいた。
「繰り返しになりますが、リリス様は陛下の命令でなく、ご自身の意志で息子と結婚したいとおっしゃるのですか?」
「もちろんです!」
「あ、ええと……私どもは臣下なので、敬語は使わないでください」
あら、そう。お義父さまになる人だから敬語にしてたけど。
まぁそうよね。あたし一応王女だった。
「分かったわ。私がルシファー様を好きだから結婚したいの」
「僕に様をつける必要もありません」
「あ、そうね。じゃあ……ルシファー?」
心の中ではずっと様づけで呼んでたから慣れない。ぎこちない感じになった。
ぽっと頬が赤くなる。
きゃああああああ、ルシファー様を呼び捨てにしちゃったー!
あたしの中の心の声がフィーバー状態だ。
うふふふふふふふふふふふふふふ。
「もうお分かりのようですが、これは政略結婚です。僕は人質です。ちゃんと理解しておられますか?」
「もちろん分かってる。それにあたしはルシファーを人質なんて思ってない。協力者と思ってるわ」
「協力者?」
眉をひそめる公爵。
あたしはキリッと真面目な顔で二人に向き直った。
「あたしは五年後クーデターを起こし、父を倒す。あなたたちに協力してほしいの」
公爵親子はあっけにとられていた。
脳が理解の処理能力をオーバーしたらしい。
「……今、ものすごいことが聞こえましたが、幻聴ですか?」
幻聴なわけあるか。
「幻聴じゃないって。あのバカが王である限り、この国に未来はない。いずれ滅ぼされるわ」
あたしの息子の代に、勇者に滅ぼされる運命にある。このままでは確定事項。
「バカって、父上では……」
「あんなのが父親なもんですか。あたしの母親を自殺に追いやり、人々を苦しめてる極悪人じゃないの。あたしが王なら、あんなろくでもないやつ、速攻処刑してるっての」
あけすけな言葉に二人とも言葉もない。
なによ、事実じゃない。
「あなたたちは父の反対派なんでしょ? だから人質を取ってでも言うことをきかせようとしてるんでしょ? だったら味方じゃない。あたしに協力して。一緒にあのクソ親父を倒しましょ!」
「…………」
「…………」
あら?
反応が薄い。
「反対なの?」
「いえ……反対というか……。こちらとしては良い話ですが、まさかリリス様がそんなことをお考えとは」
「バレたら殺されるから、隠してたに決まってるじゃない。前々から仮にも王女として何とかしようとは思ってたわよ。でも子供のあたしにできることなんかなくて。何人も助けられなかった」
ドレスのすそを握りしめる。
見殺しにしたも同然だ。
「罪はあたしにもある。だから。せめてこれから起こる悲劇は避けたいの」
そのためなら、実の父を倒して女王になってやる。
そしてこの国を改革し、ヒロインたちに攻め込まれないようないい国にしてみせる。
いずれ生まれる子も魔王になんかさせない。賢帝になるよう教育する。
魔王をいい王へ育成計画。
自分の『魔王の母』化と推しメンの『魔王の父』化阻止!
―――それがあたしがこの世界へ来た使命よ!
メラメラメラ。
あたしは燃えていた。
ルシファーが頬をかきながら、
「はあ……それはいい心がけですが、なぜ五年後なんです?」
「即あのアホを倒せるとは思ってないもの。あたしだってそこまでバカじゃないわ。今のあたしは子供だし、あのバカ親父もバカなりに頭は働くから、今の力のないあたしじゃ返り討ちにあって潰されるでしょ。あたしが気に入られたのは特異な容姿のせいであって、愛情がないことは分かってる」
「アホって……」
アホじゃん。バカでもクソ親父でもいいけど。
「あたしが成人するのは五年後。十五歳。この国じゃ十五が成人でしょ。大人になった王女が悪王を倒して女王に、ならだれもが納得する」
子供が女王になっても、摂政をつけなきゃならない。そこでまた権力争いが起こる。
だから目標を五年後に設定した。
「仲間を増やし、あたしの影響力を浸透させるにはそれくらいかかると思う。五年の間に準備を整え、十五の誕生日にクソ親父を倒して女王になってやるわ」
「五年ですか……。確かにそれくらいあれば可能ですが……」
でしょ?
「だけど、あたし一人じゃ無理。そこであなたちの力が必要なの。組織の力があれば、クーデターは成功すると思う。あなたたちにとっても悪い話じゃないはずよ。あたしはこんな恐怖政治はしないし、あんたたちの身の安全も保障する。この国を国民だれもが幸せな良い国にしてみせるわ」
胸を張って言った。
あたしだってヒロインカップルに殺されたくない。
『魔王の母』なんてやめてやる!
「……リリス様はずいぶん熱心ですね。お母様の敵を討ちたいのですか」
「ん? まぁ、なくはないけど。顔も覚えてないから、母がいたって実感はわかないわね」
ゲーム内でも『魔王の母』の母親については自殺したっていうだけで、顔も名前も出てきてなかったし。
「というより、このままだとあたしいずれ殺されるのよね。隣の国の王女が成長した時、勇者と一緒に攻めてくる。アタシもルシファーも、将来生まれる息子も殺される。それは避けたいのよ」
「はい?」
公爵親子は目をぱちくりさせた。
「何ですかそれ? なぜそんなことを知ってるんです?」
「え? それはだって……」
あ。
しまった。
ここはゲームの世界で、あたしは外の世界から来たんでした。
だから知ってるんだよ~なんて言っても、信じてもらえないよなぁ。
とっさに答えた。
「予言。そう予知なの!」
「予知……ですか?」
「そうそう。あたしには予知能力があってね。ちょっとだけだけど未来のことが分かるの」
ごまかそう。王家の特殊能力だって。
「予知能力……ですか」
「ほら、あたし、容姿が特殊じゃない? だから普通じゃない力を持ってるみたいなのよ!」
二人とも納得したらしい。あたしの姿が特異なのは事実だ。
「なるほどね。……って、何ですか、僕とリリス様が結婚すると息子が生まれて、それが魔王とか言ってましたね?」
「うん。このままだとあの親父以上のヤバい奴ね。世界を恐怖のどん底に突き落とす魔王になるわ」
悪役、ラスボスだもん。
だから断固阻止! お母さんは息子をそんなふうには育てません!
「それなら、僕とリリス様は結婚しない方がいいんじゃありませんか?」
「それは嫌!」
ぎゅんっ!
光速で移動してルシファーの隣に陣取り、手をつかむ。
「あたしはあルシファーが好きなの! 結婚しないなんて選択肢はなし!」
超真剣な逆プロポーズ、はて何回目。
ルシファーが上体を少し後ろへ引く。
「……あ、うん、そうですか……」
「そうなの!」
あたしだってルシファーと結婚しないのが一番簡単な回避ルートだって分かってる。でもやだ。
彼と結婚しないなんてありえない。
ルシファーの笑みが引きつってきたので、さすがのあたしもトーンダウンした。
「やっぱりあたしじゃ嫌か……。こんな不気味な外見だから?」
「いえ! そんなことはないですよ。リリス様はたまたま瞳の色が生まれつき違うだけでしょう? 猫みたいでかわいいですよ」
かわいい?!
かわいいって言われた! ルシファーに!
バックに花が咲き乱れまくったのは気のせいじゃないと思う。
公爵が妄想に突入しかけたあたしを現実に引き戻した。
「はい、はい、分かりました。リリス様の真剣さはよーく分かりました。おっしゃる通り、私どもにとっては悪い話ではありません。本当にそうされるなら、協力は惜しみません」
「本当?!」
ぱあっ。
明るい顔で叫ぶ。
よっしゃあああ!
「じゃあ、さっそくやってほしいことがあるんだけど、いい?」
「はい、何でしょう? 重臣たちを手なずけることですか?」
「それも大事よ。もちろんやってもらう。それはそれとして、あなたたちの情報網を使って探してほしい人がいるの」
「誰ですか?」
「あたしの異母兄弟たちよ」
親子は顔を見合わせた。
何で驚くことがあるの。異母兄弟が存在することは知ってるわ。
「父は好みの女性に片っ端から手をつけて、何人も子供を生ませてるでしょ。認知されてるのがあたしのみなだけで」
「ええ、そうですが……リリス様、本当に十歳ですか? まるで大人と話しているようなんですが」
「あたしは十歳よ。環境的な問題から、大人びちゃったけど」
前世の記憶も戻ったから、中身は十六だし。
「スパイであるあんたたちなら、すでに居場所は把握してるんじゃない? 父のことだもん、監視させてておかしくないわ」
歯向かってこないかどうかってね。
「おっしゃる通りですが」
「なら話が早いわ。異母兄弟が何人いるかあたしも知らないけど、みんな父を恨んでるはず。つまりあたしの一番の協力者になる」
兄弟力を合わせて愚かな父王を倒す、なら大義名分もたつ。
「……協力してくれるでしょうか? あなたに代わって王になろうとするかもしれませんよ」
「別に。良い王様ならいいのよ。なにもあたしでなくてもね。今のところ王の子と認定されてるのがあたしだけだから、反発されにくいってことであたしが女王になるって言ってるだけ。あたしより優秀な兄弟がいたら、喜んで譲るわ。いったんあたしが形だけ女王になって兄弟だと正式に認定、すぐ譲位すれば法律上問題ないでしょ」
女王が父王に求められなかった兄弟を王族と認定することは可能。
「リリス様はそれでよろしいので?」
「何で? それでもあたしが『魔王の母』になるルートは回避されるんだもん、いいわよ」
兄弟が王になっちゃって、あたしが権利放棄して臣下になればあたしの子は王になれない。これでも破滅ルートは回避できる。
公爵親子はアイコンタクトで何やら会話して、うなずいた。
「分かりました。すぐ手配しましょう」
「本当? ありがとうっ、ルシファー!」
どさくさまぎれに抱きついた。
はあああ、ルシファーに抱きついちゃったー! いい香りっ。
不審者みたい? いーじゃん。
ルシファーは精神的衝撃が大きすぎて動けない。
ひとしきり堪能したあたしは急に顔を上げ、
「あともう一つお願いがあるの。あたしに稽古をつけてくれる?」
「は? 稽古ですか?」
「そう」
魔法でも武術でも。
「魔法と武術は父が禁止してて、教えてもらえないから」
理由は簡単だ。あたしが力をつけると危険だから。
あたしの容姿は気に入ってる父だが、信用はされてない。自分の子なのに寝首かくんじゃないかって、信用してないってのはどうだかね。
ま、実際クーデター起こそうとしてますけど?
自業自得でしょ。
暗殺を恐れる父は城内での魔法の使用を一切禁じている。どうやってんだか知らないけど結界を張り、誰かが魔法を使えば探知できるようになってるんだ。召使いに至るまで城内では魔法が使えない。
当然あたしは習ったこともなく、魔法の使い方も分からない。
「いざ父を倒す時、あたしも戦えなきゃ意味がない。一発あの親父をぶん殴ってやりたいの。だからあたしが戦えるよう、稽古をつけて」
「……ずいぶん武闘派の王女様だったんですね。大人しい姫かと思ってましたが」
「強い女は嫌い?」
ちょっとしょんぼりしてきいたら、ルシファーは首を振った。
「いえ、そんなことはありません」
「本当? あたしもルシファーがどんなに性悪でも大好きっ!」
ぎゅ―――っ。
また抱きつく。
腹黒でも毒舌でも性悪でもなんでもいい。そんなんであたしの愛は消えたりしないんだからっ!
「で、ではリリス様、さっそくやってみますか?」
「うん!」
敷地内にある訓練場に案内された。
さすがスパイ組織の長。敷地内に訓練施設があるとは。
「フィールドの作りは魔法でいくらでも変えられますが、今は単にリリス様の実力を測るだけなおんで、普通の運動場にしておきます。とりあえず的を」
どっから出してきたのか、人形を置く公爵。
女の子が遊ぶ用のお人形じゃなく、車の衝突実験で使うような人型のやつね。
「では、あれを攻撃してみてください」
いきなりか。
説明とか何かないの。
「えーと……あたし、一度も魔法使ったことないんだけど。たぶん知ってるよね?」
王の後継者であるあたしのことは調べているだろう。
「はい、存じてますよ。まぁ適当に、思うままにやってみてください」
適当だな。
つーか、本音はやりたくないんだな。
あたしの勢いに負けただけであって、心から協力するつもりはなくても仕方ない。すぐ信用しろと言うほうが無茶だ。あたしの真意を測りかねてるってことだろう。
さしずめこれはテストか。
無条件で信用してもらえるとは思ってない。なら、がんばって認めてもらおう。
……とはいえ、どうしたらいいやら?
首をかしげる。
「あたし、本当に一度もやったことなくて。どうすれば使えるかも分からないんだけど」
「攻撃なら簡単ですよ。魔力をためて放出すればいいんです。そういうイメージを描いてみてください」
「簡単に言うけどねー……」
あたしは的を見た。
うーん。
怒りのパワーを使えば上手くいくかな?
怒りっていうのは強烈な感情だから、力をためやすいかも。
「そうだ、あの人形を親父だと思えばいいね!」
あたしは人形をにらんだ。
あれはクソ親父。アホで極悪非道で好色で最低ヤロー。
ぐっ。
右手で拳を作る。
あ、なんかいい感じにパワーがたまってきた。
殴ってやりたいあのバカ。そう、こんなふうに。
キイイイイイイイン。
拳が光をまとう。
容赦はいらない。思いっきりぶん殴ってやる。
怒りゲージが上がってきた。
あああムカつく。嫌なことありすぎて、どれからなじっていいやら分かんない。ちくしょおおおお。
ぶちっ。
怒りがゲージをぶち破った。
「クソ親父めええええええええええええっ!」
ズドガアァァァァァア!
思いっきりグーパンをたたっこんだ。
大地が割れ、岩がふっ飛ぶ。一瞬で人形が消し炭になった。
ドガガガゴゴゴゴドドドド。
「うおわあああ?!」
公爵親子が必死でフィールド外に逃げ出す。
周囲は結界が張ってあるから安全……。
……じゃなかった。
ドッカ―――ン!
あたしの攻撃はバリアを撃破し、ハルマゲドンが起きたのかってくらいの大爆発を生んだ。
「あ、やばいっ!」
とっさにバリア張らなきゃって思った。あんまり大爆発起こしたら父にバレる!
やり方は分かんないけど、とにかくできろ!
念じたらバリアができ、被害の拡大を防いだ。
騒ぎがおさまった時、大地には大穴があき、辺りにガレキが散乱してた。
あとにはぺんぺん草も生えないってこんな感じかな?
「あー、ヤバかったぁ……」
胸をなでおろす。
「初めてだったけど、やればできるもんね。大爆発起こしたのバレたらヤバいもん。とっさに音も光も封じる結界張れないかって念じたらできたわ」
あたしすごい。
『魔王の母』ってキャラだからかな。
使ったことなかったから知らなかったけど、けっこう力強かったのねー。
公爵とルシファーは青い顔で口の端ひきつらせてる。
「あ、公爵、今のでどう?」
「はい……リリス様、とんでもない魔力をお持ちだったんですね……。魔力をコントロールする修行しましょうね……」
「ああ、そうね。きっちりコントロールして、思いっきりあの親父だけにぶつけないと」
他の人がとばっちりくわないようにしないとね。
「死ぬと思いますよ……」
え、何か言った?
「よっし、クーデター、やってやろうじゃん」
意気揚々と宣言する。
待ってなさいハッピーエンド。
ぶち壊してくれるわバッドエンド。
「破滅フラグはこの鉄拳で粉砕するわ!」




