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モンペな神様のお陰で悪役フラグが消滅しました  作者: 深沢心
幼女時代

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15/22

13話.第一印象が無愛想な人は大体人見知り

ウィルソン公爵邸には、寒い季節でも外の景色を観賞できるように建てたコンサバトリーがある。これは前公爵が妻の為に増築したものである。


庭に張り出すように造られたそこは、惜しみない金と愛情がこれでもかと注ぎ込まれているため広く、そしてとても美しい。


尚且つ、魔法の技術で造られたそこは安全性を最大限に考慮しガラスには魔法耐性・物理耐性・耐熱・耐寒の効果が付与され、さらには外から中が完全に見えないよう作られていた。もちろん女性は嬉しい紫外線カットもきちんとされている。


タイル張りの床にはセンスのいい調度品が置かれ観葉植物が飾られていた。


そこが今回、ローズと陛下達が拝謁する為に使う部屋である。


本当は応接室にしようかとロバートは考えていたが、生まれてから一度も外に出てないローズの為に外の景色がよく見えるコンサバトリーに変更したのだ。


一応ロバートはオリヴァーにお伺いを立て「いいぞ」と許可を頂いたので喜んでコンサバトリーにしたというわけだ。


ロバートは快く承諾してくれたと思っているが真実は違う。

オリヴァーは「そんな事を気にする前にもっと気にするところあるだろ?」と内心ツッコんだが、この前からロバートに対し強く出れなくなったせいでこの文句は口からでることなくオリヴァーの心にそっとしまわれた。


何故なら神の力を()()たりにしてしまったせいでオリヴァーは、神様とウィルソン家に対しビビリにビビっていた。


神託のあと確認すると、この国の貴族が何人も死んでいのだ。その貴族達は元々いい評判をきかず、だが決定的な証拠もなかったため裁く事が出来なかった者達であった。

詳しく調べると、死んだ全員が沢山の罪を犯していた事が分かった。

その所業は未だ全てを把握しきれず、悪徳貴族集団死亡事件の後処理は今もなお続いている。

だが今回の件がなかったら、その悪事が明るみに出ることはなく沢山の人が不幸なままであっただろう。


何よりその者達が生きていていたら、本当に神子を傷付けていたかもしれない。

もしそんな事が起こっていたら……。

その者達が死んでくれて助かった、と不謹慎ながらオリヴァーは思ってしまった。

王様は悪徳貴族の命よりも国民の命の方が大事です。


天罰回避に安堵したがまだまだ気は抜けない。


神の神子(地雷)がオリヴァーの国にいるからだ。しかもそれ(地雷)は悪友ロバートの娘だった。

回避不可能である。


厄介なことに神は、神子の両親に対しても失礼な事をするなと忠告してきた。

オリヴァーは思う、

「だったら文句言えねーだろ!!天罰下ったらどーすんだよ!」と。


ビビって日常会話も儘ならない状態なのだ。多分そろそろ執務に支障をきたしだす頃なので、仕事に穴を開けないためにもロバートの方から歩み寄って欲しい。

「ウィルソン家こわい……」とよく従者にこぼしているのできっとオリヴァーからは無理だ。


そんな不憫なオリヴァーの心と胃を犠牲にして選ばれた部屋へローズとマーガレットは入ってきた。


目に入ってくる素晴らしい景色にローズが感動していると、室内に用意されていた揺り籠の中にいつの間にか寝かせられていた。ここまでローズを抱いていたアメリアが景色に魅入ってるローズを少しもぶれる事なくそっと寝かせたのだ。

プロのワザである。

揺り籠はこの日の為に用意され、ソファーやテーブルの近くに置かれ話し合いの最中もローズの様子が見れるようになっていた。



この部屋なに?めちゃくちゃ景色がいいんですが。寝たままでも青空が見えます。素晴らしいよ~。

揺りかごもめっちゃ寝心地がいい。しかもこれ自動で動いてない?すごい、これ絶対魔法がかかってるわ。


何故こんな小さな事でローズが感動しているかというと、両親も使用人達も何かあったら危険だとローズの前では絶対魔法を使わないからである。そのためローズは魔法に対するハードルが限りなく低くなっている。最近は魔法で動くオモチャに感動していた。


暫くするとノックが聞こえた。

中で待機していた使用人がドアを開けるとロバートに連れられオリヴァーとトマスが入室してきた。


マーガレットはノックが聞こえた瞬間起立して、カーテシーの状態で待機していた。



ついに来た!!落ち着け、落ち着くのよローズ。私人見知りだけどスイッチ入ったら大丈夫。仕事スイッチを入れて今から会うのはお客様だと思えばイケる。イケる気がする!


生前のローズは少し人見知りであったが仕事だと思えば人と会話できた。しかし、プライベートなりスイッチをオフすると会話が苦手になるタイプであった。



よしよしいける。シミュレーションは完璧だ。やればできるよ私!



気合いを入れているローズは自分の中の目の前まで来ていた男達に気付かなかった。


「ご紹介致します。この子がウィルソン家長子、ローズ・ウィルソンで御座います」



まさか目の前に居るとは思わず、ローズは驚き固まる。

そして頑張って入れていた気合いはその衝撃でどこかへ飛んでしまった。



いつのまに!?いきなりはほんとビックリするからやめて下さい!さっきまでのイメトレが全部無駄になったじゃないですか!!


驚きで忙しなく動く心臓を落ち着かせながらロバートが案内してきた最高権力者達に視線をむける。



……ワイルド系イケメンと癒し系おじさんがいました。

薄々思ってたけどやっぱこの世界には美形しかいないんかい!!!

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