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ぐーぱんカタパルト  作者: 焼きモンブラン
一章 ヒトになる
15/46

15 青 料理の基本?

 朝のパンとキャベツとクマ肉があるから、

クマ肉は燻製にする分以外は新鮮なうちにさっさと使ってしまおう。


 かまどの準備はいつもやってる事だから問題なし、種火は魔法で着火する事に。


「炎よ、炎よ、炎よ、炎よ」

 魔法の基本は、とにかく集中力と想像力。

 内なる魔力が何とかかんとかで、適性とかも色々あるらしいんだけど、わたしが教わった範囲では

 とにかくほのおほのおと何回も言ってればそのうち火が出るらしいです。

 同じように、みずみずと何回も言ってれば水が出せます。わたしだと、コップ1杯くらいかな。


 わたしに魔法を教えてくれた、村の魔法使いのモズさんがやると、もっと少ない回数ですごい事になるけど、わたしはロウソク程度のこの火が精一杯。


 魔法として集中しながら唱える事が最低条件で、1回唱えるごとに魔力を消耗するんだとか。

 習いたての頃に試してみたんだけど、12ほのお位まで唱えてみたら、魔力が切れて倒れました。

 その時で確かロウソク3本分程度の炎、 なんというか、順当な強化でしたけども。

 その後起きた時はパパがとても心配してたし、頭がすっごい痛かったから、魔法の使い過ぎはもうやりたくないです。

 一般人の平均よりは魔力多いから、って慰めては貰ったんですけど、自分の能力というか出来る事は、ちゃんとわきまえてますよ。


 それはそれとして。


 先ずはクマ肉とキャベツと、タマネギのスープ。

 軽く炒めたあとに、塩と潰した木の実で味を整えて少し煮込む。

 その間に、今度はお肉とキャベツを食べやすいように細切りにしてから焼いて、パンに挟んで簡単なパンサンドを作る、完成〜


 一応用心しながら窓を開けて、パパを呼ぶとすぐに来てくれた。これは匂いに釣られて帰って来てたかな?


「ごはんできたよ、スープもあるけど、食べていく?」

「ああ、ありがとう。もう少し様子を見てからにしたいから、パンと他に何か持って行ける物があると助かる。どうやら奴は偵察だったみたいでな、群れの気配は今のところ近くにはない。まだ油断はできないが、差し迫って危険じゃないから、家から出なければ大丈夫だ」


 わたしが安心できるように気を使ってくれてるみたいだ。

 村に5人、じゃない6人しか居ないんだし、まとまってた方が守りやすいと思うけど、わたしが自分で言い出さないなら家でいつも通りに過ごしてていい、という事なのだろう。


 もっとも、戦えないのはわたしだけだから

わたしが安全なとこに居る方がみんなが戦いやすいのかな?


「じゃあ行って来る。もう一度ある程度の距離まで確認したら家に戻るから、寝てていいぞ」

 パパがクマキャベツサンドを持って出掛けて行った。

 スープは、今日は自分の分だけ食べて明日の朝に温め直す予定。味を染み込ませるのです。


 1人での夕食を手早く済ませる。うん、美味しい、これなら明日の朝サクヤに食べさせられるかな。


 サクヤを着替えさせるのを忘れてたなぁ、と思いながら、寝間着に着替えて

 サクヤに抱きついて眠る、あったか〜い。

 サクヤが寝言でいろいろつぶやいているのを聞きながら、わたしは眠りに落ちた。

 寝言でまでお勉強とか、サクヤとっても頑張ってるなぁ。

 明日も本を読んであげなきゃね。

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