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若き長官
「試験的な運用にはなるが、分析を行って来た君達の方が一般兵士よりも指揮監督を適切に出来るだろう。前線基地で有るから今よりは身の危険が伴うが、引き受けて貰えるなら、その分の報酬も弾む。」
「ね?言った通りでしょ?やっぱり昇進だよ!」
紬が誇らしげに言った。確かに、前線といえども基地だから危険は少ないだろうし、指揮監督となると、普通は相当の業績を積まないとなれないだろう。
「どうして我々が抜擢されたのですか?」
「君達はSETI-Xの中でもかなり精度の高い分析とゼフィロスの行動仮説を立てているからね。そして某T大卒のエリートと来た。」
なるほど。一応筋は通っている。だがしかし、こうも簡単に引き受けて良いものだろうか?何か裏がある気がしてならない。
「良いじゃん和輝、受けようよ〜。これを逃したらもうこんなチャンスないかもよ?」
と、紬は小声で耳打ちして来た。
「…分かりました、引き受けましょう。」
紬は受ける気満々な様子であるし、悪い話ではない。紬が受けるのなら俺も受けざるを得ない。こいつだけに重大な責任を負わせるのは気が引けるしな。
「では、宜しく頼んだよ」
若き長官は、優しく微笑んだ。




