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Re:Genesis  作者: 明鏡止水
第1章 覚醒
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地球外生命体ゼフィロス

人類が初めて地球外生命体の存在を確認したのは、今から数年前のことだった。

 

 突如として地球圏に出現した正体不明の生命体。人類の科学技術では到底説明できない存在を前に、各国は当初、事態の把握すらままならなかった。

 

 しかし、それが友好的なものでないことを理解するまでに、そう時間はかからなかった。各地で相次ぐ攻撃。都市の壊滅。通信網の寸断。そして、国家機能の崩壊。奴等はゼフィロスと呼称された。

 

 人類はゼフィロスに対し、抵抗を試みた。国家間の対立を一時的に棚上げし、国際的な共同防衛体制SENTINEL(Strategic Emergency Network for Tactical International Enforcement League)を構築。既存の軍事技術を総動員し、未知の侵略者に対抗した。

 

 だが、戦況は好転しなかった。ゼフィロスの技術は人類の想定を遥かに超えており、従来の兵器体系では十分な対抗手段を確立できなかったのである。


 開戦から数年。人類は既に多くの領土と都市を失い、生存可能な地域は徐々に狭められていた。かつて繁栄を極めた文明は衰退し、世界各地に築かれた防衛拠点には、明日をも知れぬ人々が身を寄せている。人類の存続を確信できる者は、もはや誰一人としていなかった。


 5年前に大国Aとその大陸は、ゼフィロスの巣窟と化した。従って、太平洋とY大陸の間に位置する我が国N国は、人類存亡を懸けた重要な防衛戦線である。SENTINELは、A国から撤退した熟練兵と、N国の軍隊、その他多くの国の軍隊によって構成される多国籍軍『黎明の翼』を設立した。だが、それを以てしても最前線であるE-01区画は突破されかけていた。戦力差はさほど無いらしいが、ゼフィロスは高知能である(とされている)が故である。人間の理解の範疇を越えた思考回路なのであろう。ゼフィロスは人類で言う所のロボットなのか、生物なのかすら分かっていないのである。

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