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第四十五話 エリカさんが撃たれた

2022.12.7 全体的に読みやすく改稿しました。

2024.7.23 軽微な修正を行いました。

 翌朝は早く目が覚めた。

 エリカさんは隣でまだ寝ている。

 そうだ。エリカさんのぱんつはどこの国で作っているのか気になっていたから見てみよう。

 床に脱ぎ捨ててある赤紫のぱんつに付いているタグを見てみた。

 ブロイゼン製…… なんかドイツっぽい。

 ブロイゼンとイスパルは国境で繋がっていないが、頑張って飛んでいけば二日で着く距離だ。

 この国にも興味があるので、デモンズゲートを封鎖するためにもいずれ行くことがあるだろう。


「あぁ…… ふ…… うーん…… おはよぉ……」


「あっ」


 エリカさんが起きてしまった。

 まじまじとぱんつを見つめている姿を見られてしまう。


「ハハハッ なあに?

 朝から私のぱんつを眺めちゃって……

 ひょっとしてクンカクンカしてエリカさんだーい(しゅ)きって言ってたりして?」


「いやいやいや。このぱんつはどこの国で作ってるのかなって」


「私のそれはブロイゼン製だよ」


「イスパルでは作ってるの?」


「庶民用の綿パンは国産ばかりだけれど、最近は高級ランジェリーも国産が多くなってるわ。

 王都発祥のアリアドナサルダってブランドが国内で拡販しているの」


「へえー で、エリカさんはブロイゼンって行ったことあるの?」


「無いなあ。あの国は資源があまりないけれど飛び抜けて技術が発達していて、それで儲けてるんだよ」


「なるほどねえ」


「ねえそれよりさあ…… ゆうべし(そこ)ねたから朝の運動しよっ」


 エリカさんが私に飛びつき、そのままベッドの上で朝の運動会をしてしまった。

 ルイスさんと、六人の奥方とはどうやってるんだろうと野暮なことを想像した。


---


 朝食もお呼ばれしたので、朝食会場へ。

 二人で先に席について待っていると、年上の四人の奥さんだけがやってきた。

 数分後に、ルイスさんと年下の奥さん二人が。

 プリシラちゃんとアナさんは顔を赤くしてもじもじしている。

 え? そういうことなの?

 三人で運動会かあ。私も将来そういうことがあるんだろうか。


「おはようございます。遅くなり申し訳ありませんでした。

 さあ、召し上がって下さい」


 トマトのガスパチョに、トスターダというトーストにいろいろトッピングして食べる物。

 トーストにオリーブオイルを掛けて、生ハムとトマトを乗せて食べる。

 これは美味いぞ。


「マヤ様はエンデルーシアの食事がお気に召したようで嬉しいです。

 今日の予定はいかがでしょう?」


「デモンズゲートがまだ見つかっていないということで、近隣を魔法探知で探してみたいと思います。

 ラガの周りは山が多いですが、魔物がどの方向から来たのかお心当たりはありますか?」


「そうでしたね。重要なことでした。

 それが外からでは無くて、街の中から湧いて出てきたようなんですよ」


「魔素を発するような樹木…、そういったものが生えている場所が街の中にありそうですか?」


「それなら、古城の周りに木がたくさん生えています。

 森と言えるほど繁ってはいませんので手つかずでしたが、まさか!?」


「調べてみる必要がありますね。早速出向いてみます」


「よろしくお願いします!」


---


 私たちは、屋敷から二キロと離れていない古城へ向かった。

 近いので別々で飛んでいく。

 エリカさんが早速上空で、魔素探査の魔法をかけてみた。


「ビンゴよ! あんなに魔素が濃い場所が街中にあるなんて」


「じゃあ現場へ行ってみよう」


 私たちは古城のすぐ北にある林へ向かった。

 この街の観光名所でもあるこの古城の近くにデモンズゲートがあるとは危険極まりない。

 よく死者が出なかったものだ。

 林の中を時間掛けてくまなく探してみた。

 すると木の陰に隠れるように、城壁にデモンズゲートが張り付いていた。

 デモンズゲートは不気味に黒くモヤモヤとしているが、魔物が出てくる様子は今のところない。


「こんな所にあったのね。これじゃあ人通りがあってもわからないわ」


「早速クローデポルタムを唱えるよ」


 うーん、人が見てないかな。ちょっと恥ずかしい。


『我、彼方より来たる魔を討つ者也。美しき世界を我は望む。地獄の不浄なる門を清め給え。再び開くこと無かれ。クローデ ポルタム!!』


 デモンズゲートはあっさりと閉じてしまった。


「相変わらず何も無かったかのように片付けてくれるわねえ。

 魔力量はまだ私のお師匠様より及ばないかも知れないけれど」


「夕食の時にも少し聞こえたんだけれど、エリカさんのお師匠様ってどんな人?」


「人というか魔女よ。

 (よわい)七百年以上と言われていて、いろんな魔法をたくさん生み出しているわ。

 魔法の強さだけなら世界一かも知れない、とんでもない魔女なの。

 そのお師匠様の修行は厳しすぎて…… あのババァめ」


「そ、そうなのか…… それでよく八年もいられたね」


「惰性よ。まあおかげでいろんな魔法が使えるようになったし、普通の人間ではありえない魔力量になったけれどね。

 でも君の登場で常識がひっくり返ってしまったけれどね」


 女神様のご加護なのか私が勇者の生まれ変わりのせいかよくわからないけれど、ただのおっさんが苦労せずに強くなってしまった。

 だから日本にいたときのままだと身体もだけれど、頭も追いつかない。

 でもローサさんたちやエリカさんのおかげでいろいろ技と魔法を会得することが出来たのだから、感謝しきれない。


「北の山にもデモンズゲートが発生してるかも知れない。

 近いから手分けして魔素探査をしていこう」


「わかったわ」


 エリカさんと私は別れ、あちこち魔素探査をしにまわってみた。

 私が探査したところにはそういったところが無かった。

 するとエリカさんがいる方向から強い魔力を感じたので向かってみた。


「ああ、マヤ君。この下に魔素が濃い場所を見つけたんだ」


「じゃあ行ってみるか」


 それらしい場所で、木々の間を飛んでまわってみたが、何も無い。


「マヤ君! あれ!」


 さっきまで何も無かった所に、急に黒いモヤモヤとしたものが広がってきて、穴が空いた。

 私たちはデモンズゲートが発生するのを()の当たりにしてしまったのだ。

 穴が広がった途端、直径三十センチほどの黒い球体状の不可思議な物が次々と飛び出してきた。


「なんだこれは!?」


 見ていても(らち)が明かないので、手刀で球体を滅多斬りにした。

 攻撃から逃れた球体の一つが、レーザー光線のようなものを発した。

 それがエリカさんの胸を撃ち抜いた。


 バシィィィィィィィッッッ


「かはっ……」


 エリカさんが数メートル下の地上に落ちてしまった。

 同じだ…… パティの時と同じだ……

 せっかくアマリアさんから祝福の魔法を受けていたのに……

 私の身体がガクガク震える……


 怒りと哀しみが同時に込み上げてきて、残っていた球体に向かって細かいライトニングカッターを出して滅多斬りにし、すぐにクローデポルタムで塞いだ。

 この間は一分もない。


「エリカさんは…… どこだ?」


 下降して探すと、エリカさんは不幸中の幸いにも低木の上に落ちていた。

 胸以外の大きな怪我は無さそうだ。

 撃ち抜かれた場所も、肩に近いところで急所から外れている。

 すぐにフルリカバリーをしないと……


「ゴフゴフッ……」


 エリカさんは血を吐いたが、息を吹き返して口の中に溜まった血を吐いただけだ。

 良かった…… ほんとに良かった。

 私はエリカさんを力一杯抱きしめた。

 涙が(あふ)れてきた。


「マ゛ヤ゛ぐん…… (ぐる)じい……」


「あぁっ ごめんごめん!」


「ありがとう…… あなたがいなかったら死んでいたわ……」


 もしアマリアさんから祝福の魔法を受けていなかったら、エリカさんは撃たれて即死していたか落ちた時に大怪我をしていたかと考えるしかないほど、運が良かったと思う状況だった。

 そもそも魔法を受けたのは私でエリカさんじゃない。

 周りにいた人にまで魔法の影響があるのは、アマリアさんの祝福魔法が強力だったと言えるだろうか。


「さあ、屋敷へ帰ろう」


 私はエリカさんの手を引いて、屋敷へ飛んだ。


---


 グアハルド侯爵の屋敷へ戻って玄関に入ると、メイドさんの一人がエリカさんの血まみれの服を見てびっくりして、ルイスさんを呼びに行った。

 すぐルイスさんが飛んでやってきた。


「ど、どうしたんですか!?」


「山でデモンズゲートが発生しているのを見つけましてね、出てきた魔物にやられてしまったんです。

 ですが私の回復魔法ですぐに完治したのでご心配なく」


「そうですか…… 大事が無くて良かったです。

 マヤ殿は回復魔法まで出来るなんて。

 とにかく寝室で少し休んで下さい。着替えをお持ちしますから。

 あ、良かったらその前にお風呂でも」


 お言葉に甘えて、私たち二人はそのままお風呂へ行った。

 二人で流し合って、大きな湯船に浸かった。


「生まれて初めてフルリカバリーを受けたけれど、本当に傷一つ無く綺麗に治っているのね。

 それどころか力がみなぎってくる。

 君のフルリカバリーは、回復以外に何からの力の供与があるのかな。

 パティちゃんも風の属性魔法に目覚めたって言うじゃない」


「特に何かした自覚は無いけれど、女神様のご加護かも知れないな。

 でも、守れなくてごめん……」


「それは言いっこなしよ。私は今ここで生きている。それでいいじゃないか」


「あぁ……」


 私は気分的にあまり考える余裕も無く、ただ湯船に浸かってボーッとしてた。

 五分か十分も経ったろうか、エリカさんが手を引っ張ってくる。


「ねえマヤ君、洗って上げる」


「おい、ちょ、ちょっと」


 エリカさんは強引に湯船から私を引っ張って、洗い場へ連れて行かれた。

 彼女はトロンとした顔で私を見つめる。


「ありがとね。愛してる」


「え、うん……」


 エリカさんはいやらしい洗い方ではなく、真面目に丁寧に私の身体を洗ってくれている。

 まるで長年連れ添い信頼し合った夫婦のように。

 代わりばんこに私もエリカさんの身体を洗う。

 彼女の背中を洗いながら、じっと背中を見る。

 よく見るとか細い身体なんだなあ。

 お互いはっきり結婚しようとは言っていないが、この女性と一生添い遂げることになるのかと、ふと客観視してしまった。


「ねえ、エリカさん。私と結婚したいと思ってる?」


「待って。今は君とこういう関係でいられるのが楽しいの。

 勿論マヤ君のことは大好きだし、一生一緒にいられたらいいなと思ってる。

 でも今は君を結婚で縛りたくないの。まだ婚約者の目で見られたくない。

 だって私たちが出会って一年も経ってないじゃない。

 もうしばらくは恋人気分でいたいわ」


 しまった、早まったか。

 自称人生経験豊かなおっさんがこんなことでは恥ずかしい。

 女心とは難しいねえ。


「さ、あがりましょ」


「うん」


 寝室に用意されていた着替えは、二人ともブラウスとズボンだった。


「エリカさん、初めて見る格好だけれど、意外にも似合ってるよ」


「意外は余計よ。ふふん」


 それでも彼女はちょっと喜んでいるようだ。


---


 ちょうど昼食の時間になった。

 朝食を食べて出かけてずいぶん時間が経ったような感覚だったが、まだそんな時間だ。

 メイドさんからの案内があり、食事会場へ向かう。

 グアハルド侯爵家で席に着いたのはルイスさん、アブリルさん、オリビアさんだけで、他の四人は各々が仕事に出ている。

 特にバネッサさんは、私たちが倒した魔物の後始末をしているそうだ。

 ありゃりゃ、申し訳ないです。


「後始末は誰でも出来ることですから大丈夫です。

 魔物を討伐出来たのはあなたたちだけなんですから、後はお任せ下さい」


 さすがエンデルーシアのトップだな。

 業務の()み分けをちゃんと考えている人だ。

 実際、次の依頼を後回しにしてこちらに来たから、あまり長居は出来ない。

 少し休憩したらマカレーナに戻ろう。


「食事をしながらで良いので、先ほど一体何が起きたのか教えて頂けますか?」


 私は古城と北の山で起きたことについて詳細を報告した。


「ふむ…… 黒い球体の魔物ですか……」


「私もあんな魔物は初めて見たわ。生き物というより、()(ぶつ)のようね」


 昔、ゲームであんな機械兵を見たような気がする。

 あのデモンズゲートは、そういう物が作れる文明の異世界に繋がっていたのだろうか。


「ルイス様、ラガの街の周りではデモンズゲートが現時点において片付いています。

 ですが北の山では急にデモンズゲートが発生したのを目の前で見ましたから、今後も新たにデモンズゲートが発生するかも知れません。

 引き続きデモンズゲート捜索を行って下さい」


「わかりました。油断なりませんね」


「それから黒い球体の魔物ですが、こちらが攻撃しない限りは魔物から攻撃してこないと予想しています。

 一気に全滅させるほどの強い攻撃でないと、残った魔物から光線を発してエリカさんのように撃ち抜かれてしまうので、とても危険です」


「なるほど。()(かつ)に手を出さない方が良いわけか……」


「新種の魔物と思われますので、そのように王都にも伝えた方がよろしいと思います」


「情報提供ありがとうございます。お二人はもう魔物ハンターですね」


 私が異世界転生した話が物語になるとしたら、『魔物ハンターマヤ』になるのか?

 いつか平和になったらそれを題材にして小説でも書いてやろうか。


「それでお帰りはいつになさいますか?」


「はい。少し休憩させてもらってから出発しようと思います」


「それでは休憩後にお呼びしますので、またお話しさせて下さい。

 アブリル、そのようによろしく」


「わかりました、ルイス」


「あら、寂しいですわね…… お忙しいのですか?」


「ええ、もう次の依頼がありますので、すみません」


 エリカさんがオリビアさんにそう答える。


「私、エリカ様を応援していますわ」


「ありがとうございます、オリビア様」


「どうか今度から、オリビアと呼び捨てになさって下さい」


「わかりました、オリビア」


「はぁぁ~ エリカさまぁ~♥」


 アレだ。オリビアさんは、エルミラさんにひっついてた淑女と同じ顔をしている。

 男にモテないエリカさんでも一部の女の人には人気があるんだよね。


 美味しい昼食を御馳走になり、寝室へ戻った。

 エリカさんはそのままオリビアさんの部屋へ連れて行かれたようだ。

 休憩は約二時間。その間昼寝がしたいから、シャツとぱんつだけになってベッドに入った。


---


「マヤ君、起きて。マヤ君」


「あ、あぁ……」


「メイドさんがノックしても反応しなかったみたいだから私が呼びに来たんだけれど、よほどお疲れだったのね」


 寝ぼけ頭で帰り支度。

 私はいつもの女神様仕様のジャケットとカーゴパンツにモソモソと着替えた。

 エリカさんはそのままブラウスを着て帰るそうだ。


 エリカさんと私は、ルイスさんの執務室に案内され、そこにはルイスさんと第一夫人であり執事担当のアブリルさんがいた。

 まず報賞金について、国と領地から私たちに白金貨四枚ずつ、ルイスさんから私的に二枚ずつと、グアハルド家の()(しょう)をアブリルさんの手から頂戴した。

 そのうち()(しょう)のコレクションになるんじゃないかね。

 王家の()(しょう)を着けていると国内オールラウンダーの証で、確かガルシア侯爵が着けていた。

 王家の()(しょう)を着けさせてくれることは、大変な名誉と聞いた。

 それから男爵へ叙爵されることについて昨日のうちに話しておいたので、推薦状を国王陛下宛に送ってくれることになった。


「増やした報賞金は私の気持ちですから、どうか受け取って下さい。

 すでにガルシア家とラミレス家の()(しょう)をお持ちですから説明は不要でしょうが、この()(しょう)を身につけていれば領地内の身分証明と主な公的施設はフリーパスですからご活用下さい」


「どうもありがとうございます、ルイス様。

 お話しすることがほとんど食事中に済んでしまったのですが、また魔物が発生したらガルシア家までご一報下さい。

 他の領地へ出張している間に魔物が出なければいいのですが……」


「なんの。我が領地の騎士団も精鋭揃いですから、持ちこたえて見せますよ」


「頼もしいですね」


 私たちはこれでお(いとま)することにした。

 ルイスさんと固い握手をして、ぽんぽんと肩を叩いて(たた)えてくれた。


---


 ルイスさんとアブリルさん、娘さんを抱っこしたオリビアさんが玄関先でお見送りしてくれている。


「では、ここにはいらっしゃらない奥さんたちにもよろしくお伝え下さい」


「ええ、お気を付けて」


「エリカ様~♥ 今度はゆっくり遊びに知らしてくださいまし!」


「ビーチで可愛い水着、楽しみにしてますよ」


 オリビアさんは両目がハート型になっている。


「では、出発します」


 私たちは別々で飛んで、ルイスさんたちが手を振ってくれてそれに答えた。

 オリビアさんの娘が小さな手を振ってくれている。可愛すぎるよ……

 いつか子供が出来たら最初は女の子が良いなあ。


「ねえマヤ君、気のせいだろうか。魔力に凄く余裕があるんだよ」


「やっぱり私のフルリカバリーの影響かな。

 じゃあこのままマカレーナまで別々で飛んでみようよ。

 足りなくなったら途中で魔力吸収すればいいんだし」


「そうしてみるわ。でもマヤ君とベッタリ出来ないの、寂しいなあ」


「オリビアさんとは何を話していたの?」


「あの子、すごく可愛いの。はぁはぁ」


 エリカさんは、ラミレス家の時からちょっとおかしい。

 いや、いつもおかしいんだけれど、どうも女の子好きの気が出てきたような。


「人に好かれるというのもいいもんだね。

 私はどちらかというと人嫌いなほうだから、態度を見られてあまり人が近づいて来なかったのかもね」


「エリカさんと私が最初に出会った時もそうだったよ。

 酒場で一人ぱんつ丸出しで酒をグビグビやってりゃ、ヤバい人と思われてまともな人は近づかないってば」


「あうぅ…… そ、それは……」


 そんな話をしながら往路より速く、二時間でマカレーナまで着いた。

 結局エリカさんは魔力吸収することなく、単独で帰ることが出来たので魔力容量が増えたと言うことだろう。


 私は元の世界で、たぶん誰にも心から好かれ幸せにしてあげることが結果的に出来なかった。

 この世界ではそれが可能だろうか。

 誰かといつまでも幸せを共にしたいものだ。


エリカの師匠という魔女ですが、以前から頭の中で温めているキャラです。

ずっと後になりますが、必ず出したいです。

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