第四十四話 ルイス様と六人の奥さん
2026.3.28 全体的に見直し、加筆修正を行いました。
エリカさんとマカレーナから二時間半ほど飛び、ラガの街に着いた。
最近はさらに魔力に余裕が出来たので、彼女を背負うことなく二人まとめてグラヴィティを掛け、手を繋いで平行で飛ぶことが多くなり、楽になった。
スキンシップが出来なくなった彼女は少々不満のようだが。
――地上で異変が起こっている。何だこれは?
ムーダーエイプがあちこちで建物を壊している。
だが人々の姿は見えず、どこかへ避難しているようだ。
騎士団や魔法使いも応戦しており、見たところムーダーエイプの死体は少ない。
退治しきれず苦戦しているのか。
「マヤ君、手分けしてムーダーエイプを片付けるよ! 何かあったら、君が魔力を高めるんだ。私が魔力探知して駆けつける」
「わかった。エリカさんも気をつけて!」
落ち着け…… 落ち着くんだ。怖くない。自分自身の力を信じろ。
マカレーナにて、私がライトニングカッターによって倒したムーダーエイプの死体はかなり臭かったと、スサナさんたちから聞いていた。
ならば最初から凍結魔法を使った方が効率良いだろう。
私は最近使えるようになったナイトロジェンアイスと、体内から凍らせることでより殺傷力を強くしたフリージングインサイドを使って、空中から一体ずつ凍らせた。
とくに魔物が人を襲っているときは、フリージングインサイド使った方が人を魔法に巻き込まないように処理が出来るから安全だ。
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――そうやってムーダーエイプ片付けていたら、二時間は過ぎただろうか。
ついに殲滅することが出来た。
全部で三十体ぐらい。街のあちこちに分散しており時間がかかった。
被害は多かったが、街が機能しないほど壊滅はしていない。
エリカさんはどこにいるんだろう。
息を整え気を集中し、フンッと魔力を高めてみた。
「お~い…… マヤく~ん……」
しばらくすると、エリカさんが力尽きる寸前のようにひょろひょろと飛んで来る。
「魔力がすっからかんだよ。マジックアブゾープションをさせておくれ……」
「あぁ…… じゃあこの下の路地裏で……」
――シュルルルルル
私たちは地上へ降り、人に見つからないように路地裏へ。
早速エリカさんが正面から私に抱きついた。
「大きな声を出さないで下さいよ」
「わかってるってば…… クッ あっ んん……」
うーん、小さな声だと余計にエロく思えてしまう。
そんなに気持ちがいいのだろうか。
私は体感的にいくらも魔力が減っていないので、魔力を吸収する側になることもないだろうが。
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私たちはグアハルド侯爵の屋敷へ向かった。
魔物討伐完了の報告と、地区の騎士団に魔物を片付けてもらうことにする。
屋敷は市街地の南部にあり、敷地が海辺に面している白い大きな洋館がそれだ。
建物の裏には砂浜があり、ビーチリゾートが出来そう。
早速玄関前に着地したら、警備の騎士二人ににびっくりされた。
「うわわっ!」
「ひえっ!?」
「ああっ 突然ごめんなさいっ」
「――あなた方は、もしやエリカ様とマヤ様でいらっしゃいますか?」
「そうです。魔物の討伐が完了したので、その報告に参りました」
「おおおっ! マカレーナの勇者がラガも救ってくれた!」
「勇者マヤ! バンザーイ!」
「ええ……」
「マヤ君、ここでも大人気ね。フフッ」
「勇者って意識は全然無いんだがなあ」
彼らは私たちについて察してくれたようだが、勇者呼ばわりされりとむず痒い。
警備の一人が玄関ホールにいたメイドを介し、応接室まで案内してくれた。
すると、待つ間もなく飛んでくるようにグアハルド侯爵が部屋へやって来た。
「おお! あなたたちがガルシア侯爵の精鋭、エリカ殿とマヤ殿ですね! お噂は兼々聞いております。遠いところからこんなに早く、助かりました! 私がエンデルーシア領主、ルイス・グアハルドと申します」
ずいぶん若く、二十代前半に見える。そしてサラサラ金髪の美男子。
話し方や立ち振る舞いだけでも嫌みは感じない、好青年だということがわかる。
「初めまして、マヤ・モーリです」
「エリカ・ロハスです」
「それでグアハルド侯爵。急ぎでご報告申し上げます」
「うむ、お願いします」
私は早速グアハルド侯爵に報告を始める。
彼はソファーに座ると、嬉しくてたまらない笑顔で私の話を聞く体勢をとる。
何だか緊張するな……
「魔物については全て討伐しました。
魔物のムーダーエイプの死体は全て凍らせてあります。
死体が腐り始めると酷い悪臭が街の中へ立ちこめるので、今から私たちが魔法で魔物の死体を浮かせてきます。
浮かせた死体から順に、騎士団らに街の外へ持ち運んで焼却処分をしてもらいたいのです」
「そうですか、わかりました。
確かマカレーナはあれと同じ魔物に襲われて、あなたたちが退治したと聞いています。
魔物の処分についてのご教示、ありがとうございます。早速騎士団に指示します」
もう暗くなり始めている時間だが、片付けだけは早くやっておかないと街が臭くなり過ぎて大変なことになる。
エリカさんと手分けして、ムーダーエイプの死体にグラヴィティをかけて浮かせる作業のため街を飛び回った。
終わった頃はすっかり暗くなり、後は騎士団が街の外から少し離れた拓けた場所へ魔物の死体を持って行く。
そして火属性の魔法が使える魔法使いが焼却処分するという手順だ。
街の外ならば、焼却は明日以降でも良い。
そのへんは彼らに任せて、作業が終わった私たちはグアハルド侯爵の屋敷へ戻った。
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グアハルド侯爵の屋敷へ戻ると、侯爵自身がわざわざ玄関ホールで出迎えてくれた。
「おかえりなさい! お風呂を用意させておりますので、食事の前にどうぞお入り下さい。あなたたちは恋人同士とお見受けしましたので、ご一緒に」
「あぁ…… ありがとうございます」
「ねえマヤ君。グアハルド侯爵わかってんじゃない。にひひ」
うーむ、私たちの仕草でそう思われてしまったんだろうか。
さすがイケメン侯爵。やっぱりモテて女性の扱いには慣れているのかな。
メイドさんに寝室を案内された後、私たちはお風呂を呼ばれた。
妙に広い脱衣所でエリカさんがせっせこと服と下着を脱いであっという間に素っ裸になる。
どんだけ楽しみにしているんだ。
――浴室へ入ると……
うわっ リゾートホテルの大浴場みたい!
脱衣所が広いのはそういうことか。
ラミレス家のお屋敷にあるお風呂より広く、浴槽や壁は白を基調に大理石をふんだんに使っている。
「へぇー すごく素敵なお風呂じゃない! ここでマヤ君と二人っきりの貸し切りぃ!」
「エリカさん、誰もいないからってそんな格好ははしたないよ」
「大丈夫大丈夫!」
エリカさんは手を腰に当てて両肘を張り、大の字に構えるポーズで大浴場を眺めていた。
プロポーションは抜群なので自信を持っても良いだろうが……
――ガヤガヤ ――キャッキャッ
あれ? 今私たちが出てきた扉の向こうから、話し声が聞こえる!?
すると扉が開き、全裸のグアハルド侯爵が大浴場へ入ってきた!
さらに彼の後ろから、六人の綺麗な女性がやはり裸で!? はああっ!?
侯爵ったら股間を隠しもせず…… って、ナニあのサイズ!
ちょっと羨ましい。ちょっとね。
いや、そんなことより――
「やあっ! エリカ殿、マヤ殿! 私たちもお風呂に入りに来ました!」
「ええええっ!?」
「きゃあっ!?」
エリカさんはグアハルド侯爵に裸をもろに見られたようで、顔が真っ赤。
手で胸を隠してモジモジと恥ずかしがっている。
前から思っているが、女の人は股間を隠すより胸の方が大事なんだろうか。
で、後ろの女性群は何事? ハーレム要員?
「あの、後ろにいらっしゃる女性は……?」
「彼女らは皆、私の妻なんです。お二人に紹介しますね」
「アブリルです」
「オリビアでございます」
「バネッサです」
「ダリアだよ」
「プリシラで~す!」
「あ、アナです……」
ろ、六人!? 奥さんがそれぞれ名乗ってくれた。
それにしても…… むひょ!
お姉様から、プリシラちゃんだっけ。
倫理的にまずそうな体型の女の子まで揃って堂々と裸を見られるとは!
結婚しているなら最低でも十五歳ということか……
グアハルド侯爵は細マッチョで女性ウケは良いかもしれないが――
「あの…… これはどういう……??」
「仲良くなるには裸の付き合いが良いって言うじゃないですか。私はマヤ殿に以前からすごく興味を持っていまして、是非親しくなりたいとこのようにさせてもらいました」
「や、やり過ぎです……」
「エリカ殿はとても美しいですよ。こんな綺麗な女性が相手だなんて、マヤ殿が羨ましいです」
「そうですか…… フフフ」
なんだかんだエリカさんは褒められて、悪い気はしてなさそうだ。
とりあえず軽く流してお風呂に浸かる。
「ああっ こんな魔物が襲ってきたときにこんな脳天気なことをやっていてもいいのかと思われているかも知れませんが、ご心配なく!」
「いえ…… そんなことは……」
「市民は全て避難して死者はおりませんでした。
わずかに軽傷の者がいるだけという報告を受けています。
我が街は以前から避難マニュアルを市民に徹底させておりますので、比較的強固な建物である公的庁舎は広く作ってありますし、教会や劇場、我が屋敷にも別棟で避難の市民をかくまっております。
被害に遭った建物の修繕は、領地の税収や交易品収入で賄うことにしています。
お風呂は大事ですからね。
後で避難の方々にもこのお風呂を使ってもらいます」
歳の割になかなかの有能な領主というか、恐らく彼の父親以前の代から受け継いできたやり方なのかも知れない。
ラガは海に面しているし周りも肥沃な土地で非常に裕福だろうから、納得いく。
社会保障についてなかなか先進的な街だ。
「とはいえ、エリカ殿とマヤ殿の助けがなければ、私たちだけでは到底討伐することは叶いませんでした。
改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
どうか今晩と明日だけでも、こちらでごゆっくりなさってください」
という真面目な話を湯に浸かって聞いたが、グアハルド侯爵は両側に三人ずつ奥さんを侍らせている姿は滑稽だ。
私の隣にはエリカさんがべったり。
「いやぁ~ 美しい女性と一緒にお風呂へ入るというのは気分がいいものですね!」
「ええ、そうですね。はっはっは……」
「ルイスさまぁ~ お背中を流しましょうね」
「うんうん、オリビアお願いするよ」
グアハルド侯爵の周りに寄ってたかって六人の美女が身体を使って彼を洗っている。
あのアブリルというお姉さんとオリビアという気品高そうなお姉さんが彼の太股を股に挟んで洗っていて、体育会系のバネッサさんとボーイッシュなダリアさんが両側で腕や背中を洗っている。
大人しそうなアナさんが頭を洗って、プリシラちゃんがアナさんたちの背中を洗っている、なんだか凄い光景を目の前にした。
近頃はお風呂ネタが多いよね。
「ねえマヤ君。ああいうことをセレスのお屋敷のお風呂で私にさせたよね。前にそういう経験があったのかしら」
「えー、それはその……」
「え!? マヤ殿もこのようなことがお好きなのですか? 私たち気が合いそうですね! はっはっは!」
「私たちも負けていられないわ。こっちへいらっしゃい!」
「いやいや勝負してるわけじゃないし」
エリカさんは前にセレスでさせたことをよく学習していて、それはそれは見事な泡のご奉仕だった。
何故かここにもあったスケベ椅子に座って、彼女は後ろからねっとりしっぽり。
その後は湯船の際に寝そべり、あれやこれやとプレイ。
まるで◯ー◯ランドである。
「おおお!! 素晴らしい! あんな技があったとは! エリカ殿はマヤ殿にしっかり心を込めて尽くされているのですね!」
「うふふっ いやぁそれほどでも」
エリカさんはともかく、グアハルド侯爵も頭の中身がどうなっているのだろうか。
そんなハチャメチャなお風呂であったが、暖まって身体も綺麗になったので皆でお風呂を出た。
脱衣所も一緒。
しゅ、しゅごい。アブリルさんの下着は黒い透け透けTバック。
オリビアさんは赤いフリルで飾ってるぱんつ。
バネッサさんは面積少なめの、ベージュのビキニショーツ。
ダリアさんはグレーの、女性向けボクサーブリーフ。
プリシラちゃんはクマさんぱんつ。
アナさんは白の正統派綿ぱんつ。
ぱんつで、それぞれの性格がわかりやすいよね。
エリカさんは赤紫の紐パンだ。
多量のぱんつコレクションになっているようで、サイクルが長いから同じぱんつをなかなか見ない。
「エリカ殿、マヤ殿。それでは後ほど夕食会場で」
「はい。承知しました」
グアハルド侯爵ご一行はぞろぞろとバスローブ姿で脱衣所を退出していった。
私たちもバスローブを着て寝室へ向かった。
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寝室へ戻り、しばらくしたらメイドから食事の案内があった。
メイドさんは何故かサイズがぴったりのブラウスとズボンを用意してくれ、エリカさんはドレスに着替えて夕食会場へ案内された。
食事会場にはグアハルド侯爵が上座に、六人の奥さんがずらっと。
私たち二人はグアハルド侯爵の近くの席で、対面に奥さんたち。
執事はいないようだ。
気になったので事情をいろいろ聞いてみた。
「執事はこのアブリルがやっています。
彼女は以前から執事をやっていて、一緒にいるうちに好きになって結婚したんです。
息子は三歳になりますが、オリビアとの一歳の娘も一緒に乳母へ預けています。
あぁ、どうか私のことはルイスとお呼び下さい。
あなたたちにはとても親近感を持ちましたので、是非友人としてお付き合いしたいのです」
「それはとても光栄です。ありがとうございます」
ルイスさんの歳は二十二歳と聞いて、ちょうど私ぐらいの歳でアブリルさんが妊娠したんだなあ。
私に子供だなんて……
エリカさんと私の子供ですら想像が出来ないのに、ましてパティとは。
出来たらどんな子になるんだ?
奥さんたちの容姿は――
アブリルさんは、スラッとしていてスーツとズボンが似合う。
オリビアさんは、アマリアさんのドレスと同じよう、胸の部分がパックリ開いていて大きな胸が強調されている。
バネッサさんは、キリッとしててやや筋肉質で、強そう。
ダリアさんは、小柄なエルミラさんっぽい。生意気少年風。
プリシラちゃんは、どう見ても小学生にしか見えないが、やはり十五歳らしい。
アナさんは、頼りなさげな雰囲気でどうしてルイスさんの嫁になったのか想像が出来ない。
夕食のメニューは、さすがに海沿いの街だけあって魚料理が多い。
エビのパエリア、魚の揚げ物、鰯の酢漬け、鱈の干物のスープなどスペイン風のメニューで、美味そうなものばかり。
「マカレーナでは珍しそうなメニューを用意させました。如何ですか? 美味しいでしょう」
「ルイス様、これは私の口にすごく合います。特にこの鰯の酢漬けなんて私の国の食べ物によく似ていますね」
「マヤ殿のお姿から察するに、東にあるヒノモトご出身とお見受けしますが、そうなんでしょうか?」
「そこではないのですが、近いところです。いろいろ事情がありまして。ははは」
「そうですか。詮索はよしましょうか。私はこの魚の揚げ物に目がないのですよ。ん~ うまい!」
そういった他愛ない会話をしながら食事が進む。
猫だけに、ビビアナにここの魚料理を食べさせたらすごく喜びそうだ。
食事では奥さんたちがルイスさんに『あーん』をするかと思ったが、意外に静々と食事をしている。
席を離れて行儀が悪いことをしないのはさすが侯爵家だろうか。
「あの…… エリカ様にお伺いしてもよろしいでしょうか?」
声を発したのは、オリビアさんだった。
貴族家といえど六人の奥方の中では唯一、貴婦人のような雰囲気の女性だ。
「はい、なんでしょう?」
「エリカ様は、あのご高名な魔法使いのエリカ様でいらっしゃいますか?」
「ええ、あまり自覚はないのですが、そういうことらしいです」
「まあ! あのエリカ様にお目にかかれるなんて光栄ですわ! 私も魔法が使えるのですが、エリカ様に憧れていたんです!」
雰囲気がカタリーナさんによく似ている気がする。
金髪ロングヘアーの美人さんだ。
「オリビア様は、どの属性をお使いになられるのですか?」
「私は、火、風、光の魔法が使えますの。でも中級魔法しか使えなくて……」
「三属性も使えれば立派ですよ。あとは鍛錬しかないです。」
「ありがとうございます! エリカ様はどういった修行をなされたんですか?」
「十三歳で学校を卒業してから、魔族の国へ八年くらいいたんですよ。怖い怖い魔女のお師匠様にこっぴどく鍛えられて…… ぬ…… クククッ」
「エリカ様? どうかなさって?」
「いや、こっちのことです。ははは……」
エリカさんは思いだし怒りなのか?
そこで話が止まり、オリビアさんが困惑している。
彼女はあまり魔族の国でやっていた修行のことを話したがらないが、今の様子を見ていれば酷い目にあっていたんだろうと察しがつく。
私も成り行きで、いつか魔族の国へ行くことになるかも知れない。
「何となく気になったことなんですが、ルイス様はアナ様とどうやって知り合ったのですか?」
「うん。去年孤児院へ慰問した時に彼女を見つけてね、私が一目惚れしたんだ。彼女は小さい子の相手にも世話上手で評判良かったしね」
「ルイス様はとても優しく良くして下さいますから、まるで夢のようです……」
「はっはっは! 私は身分関係なく綺麗で可愛くて性格が良い女性は大好きだ!
これでも女性を見る目はあるつもりですよ。
アブリルは先ほど申し上げたとおり私の執事で昔は教育係だったんです。
オリビアは男爵令嬢として昔から交流があった幼馴染みです。
バネッサは騎士団の元幹部で強さに惚れました。
ダリアは船団の乗組員で、船旅の時にいろいろ助けてもらいました
プリシラは取引がある商会の娘で計算や商談が凄く上手だったんです。
みんな出身は様々だけれど、とても有能で私の助けになってるんですよ」
奥方たちは皆、顔を赤らめたり微笑んだりしていた。
エリカさんと私の馴れ初めなんて、酒場でエリカさんのパンチラを見たから闇属性魔法が漏れてしまったのがきっかけだなんて言えないよ。
「そうだ。魔物について一段落したら、ガルシア侯爵家の皆さんを私のプライベートビーチにご招待したいのですが、いかがでしょう?」
屋敷の裏に見えた砂浜がそうなのか。
現在は季節外れで海へ入るのはちょっと寒い。
「それは楽しみです。ルイスさんから是非にとガルシア侯爵へお話ししておきます」
この世界はぱんつがあれほど繊細なのだから、水着ぐらいはあるんだろう。
石油工業製品っていったいどこで作っているんだろう。
私のぱんつはタグを見たら、綿百パーセントの国内産だった。
そういえば女性のぱんつを手に取ってまじまじ見たことないから、今度エリカさんのぱんつを見てみよう。
お腹がいっぱいになり、面白い話も聞けた夕食会はお開きになった。
寝室へ戻り、もう寝るだけ。
エリカさんはお疲れで私も疲れたから、夜のお楽しみはやめておいた。
それでもエリカさんは人肌が恋しいのか、二人で裸になって寝た。
あの…… 寝ながらそこを握らないで欲しい。




