街の光②
夜のとばりがおり、町には灯りがつき人々は1日働いた後のの安息をえる
大通りを1本裏道に行った酒場に一人の人間が入っていく。
その人物は中に入ると喧騒渦巻く中をまっすぐにカウンターに向かい座るとバーテンに
「牛乳はあるか?」
「羊飼いはいるか?」
「藁を寝床に月をうつせ」
「いい夜だ」
バーテンは無言で牛乳をコースターの上におく
沙毅は無言で食事を追加で注文する
出てきたのはパンとスープ
スープにはニンジンのような野菜が2つとマメが1つ入っていた。
無言でそれらを食べ終えるとコースターを持ち代金を払って店を出る。
そして背後を気にしつつ、コースターの裏に書いてある物を確認し燃やす。
「これで証拠はなくなった…と」
沙毅は現在スクラートの街でお約束のイベントをしなければと考えていたが、事情がかわった。
沙毅の目的地付近がきな臭くなったと商人たちが会話しているのをきいて情報を集めていた。
先の酒場は極めて精度の高い情報を扱う存在を確認できない店として噂になっていたのだが、実態は不定期に出勤する店を代えるマスターがいるだけだった。そのマスターこそが情報を扱う人物である。
なお沙毅は大通りから離れた裏町を散策し、浮浪に扮した情報屋と情報を物々交換し所在を確認していた。
「最悪の想定としてはアンデット系の襲撃による壊滅もしくはそれに準ずる何かが起きている」
そのまま宿に帰ることはせず、そのままランダムに道を変え宿と反対方向へと足を進める。
彼は言い様のない焦燥感に苛まれていた。
そしてその背後には、何者かが沙毅を追っていた。
「ちっなんかやばい情報でも握っちまったか?」
ぼやきつつ足を更に早める。もはや走りはじめた沙毅、更にスピードを上げつつ背後を振り返る。
「まじかよ…」
なおも息を乱す事なく追いすがる追跡者。
「さすがに街中でやらかすのはだめだよな」
しばらく追跡者から逃げ回り人気のない広場へとたどり着く
「でしがない旅人になんかようかい?」
「…」
無言で羊皮紙を丸めたものをほおり投げる追跡者
それを受け取り、相手がなにもしてこないのを確認すると中を視る。
「…ほぅ」
内容は極めて完結であった。ただ沙毅が狙われただけだ。
賞金首として…だが。
「んで、あんたは賞金首を狩りに来た奴か」
無言で武器を構える追跡者、否もはや暗殺者は沙毅を殺すべく体制を整える。
と同時に沙毅も居合いの構えをとる。
今夜は騒がしくなりそうだ。




