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てんせい☆  作者: MAKI
157/230

【157話】地底都市からの帰還

一旦魔王城へ引き上げる為、地下迷宮の最下層へ向かうマキ達。カオスやディオそれにミリアは魔力の消費が激しくかなり疲労していた。


ユキやメアリーでさえも石に変えられた恐怖がよほどこたえたのだろうか、無言でマキの後を付いていく。


そしてようやく瞬間移動できる最下層まで辿り着いたのだが、カオス達総司令官3人には瞬間移動できるほど魔力の余裕がなくなっていた。


「申し訳ありませんマキ様、我ら3名魔力が底を尽きかけており、移動することができません。」


「じゃ、じゃあ魔力が戻るまでまちましょぅ。」


ユキはすぐにでも城に戻りたいのだが、魔力が足りず瞬間移動できないと聞かされ魔力が復活するまでここで待機することを促す。


「ユキ様、この洞窟内では魔力は復活しません。常に魔力が吸収されているため、現在の魔力を維持するのがやっとなのです。ですから四天王の方々は迷宮を通り地上に出てください。」


「そんなぁ、みんなをおいてけぼりにできないよぉ。」


カオスとユキが話すのを見ていたマキは、それなら心配ないと告げる。

マキは全員を四角い岩に集め、瞬く間に瞬間移動した。



*****魔王城(魔王の部屋)*****



ミカが魔王の代わりを務める為にいる魔王の部屋に、用事を切り上げ魔王ミサが数時間前に辿り着いていた。魔王の姿だと総司令官のあいさつがめんどくさいので、魔力を抑え、ミサキの姿で部屋にいる。



ーーーー数時間前ーーーー



マキがユキ達の捜索にでかけてから数時間が経過していた。ミカは魔王としての責務をさっさと片付け、自らも捜索に向かおうとしていた。


「ミカ、ユキ達は見つかった?」


いきなり声を掛けられ振り返るといつのまにかミサキが立っていた。


「お姉様いつのまに…。」


(こんな近くにいるのに全く気が付かなかったわ。)ミサキほどの存在がすぐ近くにいることすら気が付かなかった事に驚く。


「ユキちゃん達のことなんですが、私も捜索に加わろうかと思っていたところです。」


「じゃあ居場所は特定できたわけね。」


「はい、ミリア様の領土内にある砂漠の地下迷宮だと伺いました。」


「砂漠があるのは知っているけど、地下迷宮?はて。そんな場所あったかしら。」


ミカは詳しい説明をする為に、一度その地へ足を踏み入れた事のあるリリィ総司令官を部屋に呼んだ。


「魔王閣下!お迎えにも上がらず申し訳ございません。」

真面目なリリィはミサキを見た瞬間跪き謝罪する。


「そんなことはどうでもいいわよ。リリィ、砂漠にある地下迷宮について教えてちょうだい。」


「はっ!かしこまりました。」


リリィは砂漠にある地下迷宮について詳しく説明した。それを聞いていたミサキはなにか思い当たる事があるのか、やたらなにかを思い出そうとしているようにも見えた。


「お姉様、なにか思い当たる事でも?」


「うーん、さっきの話を聞いてて、なんかね、でも思い出せないのよ。」


「リリィ様、ありがとうございました。お仕事のお邪魔をして申し訳ございませんでした。」


「いえ、とんでもございません。このリリィ魔王閣下や魔王代理であるミカ様のご命令であれば如何なる用も差し置いて飛んで参ります。」


リリィは持ち場へと戻っていった。


「まあ、確かにあの砂漠だと魔力は察知できないわね。マキが探しにいってるんでしょ?」


「はい、マキちゃんとカオス様、ミリア様が向かっておられます。」


「じゃあわざわざミカが行かなくたっていいじゃない。入れ違いになっても困るし。」


「まあ、それはそうですけど。」


「心配なのは解るけどマキだけじゃなくカオスやミリアまでいるんだから、ミカはここであの子達が帰ってきたら笑顔で出迎えてあげなさい。」


「はい、わかりましたお姉様。ありがとうございます。」


ミカの癒し効果もあるあろうし、帰ってきてミカの顔を見れば全員が安心できると思いミサキはそう告げた。ミカもミサキの思惑を理解し部屋で待つ事にした。


「だけど何かひっかかるのよね。それがなんなのかが思い出せないのだけど…。」


と、これが数時間前の2人の様子である。



*****新領土(ミリア城)*****



移動する人数が多すぎる為、マキの瞬間移動で一番近くの城であるミリア城に辿り着いたマキ達、いきなり現れた総司令官3名に、魔界四天王3名、城にいた魔族は大騒ぎだった。


副司令官もただごとではない事態に複数現れ、今にも倒れそうなカオス、ミリア、ディオをすぐに別室へ運びだす。地上に出てきた事で放置しといても勝手に魔力は回復するのだが、総司令官でもある為、このままにしとくわけにはいかなかった為である。


運び込まれた部屋は魔力の回復を早くする為に改造された部屋であり、3人の総司令官はベットに並べられた。


ユキとメアリーは数分横になるだけで、十分な睡眠と疲れが取れるベットに寝かせる。


ミリア城についてからわずか数分の出来事だった。


(ミリアさんとこの魔族ってすごいなあ。あっという間にすんじゃったよ。)


マキ以外の全員が手当の為それぞれの部屋に運ばれ、現在マキは城主であるミリアの部屋に案内されて全員の回復を待っていた。


マキは自分が見た範囲で地邸都市の事を整理する。


(まさか、あんな地底に都市があるなんて驚いたけど、魔界の広さから考えると不思議なことでもなんでもないのかも。)


マキが思う通り、魔界に住む魔族ですら知らないことは数えきれないくらいあるのが事実であり、魔界四天王と呼ばれてはいるが、それを凌ぐ能力を持つ魔族或いは地底都市にいた、青い魔族のような者がいないと限らないのだ。


マキの推測では、あの地底都市にある水晶や結晶からでる青い光は魔力や能力を吸収してしまう光であると考える。さらに地上にいる魔族と地底にいる魔族の違いは、魔力を放出するのが地上の魔族で、吸収してしまうのが地底の魔族だと推測した。


そして1時間後、魔力が完全回復した総司令官3人とが戻ってきた。ユキとメアリーもその後すぐに戻ってきたが、表情はあまりよくなかった。


とりあえず全員、魔王城で心配して待っているミカに合う為、瞬間移動した。

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